吹く風ネット

今日までそして明日から

 捻挫した足はまだ痛く、二歩に一歩の割で痛みが走る。つまり生活の半分が痛いわけだ。早くこれを治して、趣味の街歩きを再開したいのだが、この調子だと、年内には無理そうだ。

 捻挫する前の話だが、休みの日、いつものように歩きに行った。
 朝起きてから、ずっと頭の中で、吉田拓郎さんの『今日までそして明日から』がかかっていたので、その日の街歩きのお供は拓郎さんの歌にした。主に初期の歌を聴いたのだが、歌える歌ばかりで、つい口ずさんでしまい、すれ違う人から変な目で見られていた。

 さて、その『今日までそして明日から』だが、以前何度かブログのネタに使わせてもらっている。どれも友人の結婚披露宴で歌った時のことを書いたものだ。

・・・・ええ、言われましたよ。
何であんなに短くしたんだって。
時間はたっぷりあったんだし
一曲通しで歌うとか、もしくは
もう一曲歌うとか出来たんじゃないかって。
ま、言うのは簡単ですけどね。
実際やっているほうはきつかった。
終盤だったので、けっこう酒も入ってたし。
会場はワイワイガヤガヤして
誰も聞いているふうでもなかったし。第一
肝心の新郎新婦がいなかったじゃないですか。
何が「素敵な歌のプレゼント」ですか。
受取り手のいないプレゼントほど
むなしいものはないでしょう。
だから、どうでもいいやという
投げやりな気分にもなったんです。
でも、ギターを弾いて歌っている
ぼくの姿を写真に収められたわけだし。
それで披露宴のアルバムの
一コマが埋められたわけだし。
よかったんですよ、あれはあれで・・・・

 つまり、ざっと流したわけだ。周りがうるさくて、チューニングもまともに出来なかった。

 その数年後、同じようなことを書いた。今度は後日談のことにも触れている。

彼の結婚披露宴でぼくが
拓郎のその歌を唄った時
彼はその場にいなかった
その宴が終わって彼から
「何の歌を唄ったんだ?」
と聞かれたが答えないで
「ビデオで見たらわかる」
とだけ言っておいたんだ。
あれから二十数年経つが
彼が歌の事を聞いたのは
披露宴の後の一度きりで
以降は何も聞いてこない。
きっとすぐに別れたから
触れたくないんだろうな。

 結局こうなったわけだ。

 彼が別れた後に気づいたのだが、この歌を彼の結婚披露宴で歌った時も、他の人の結婚披露宴で拓郎さんの『素直になれば』を歌った時も、ジュリーの『君をのせて』を歌った時も、『亜麻色の髪の乙女』を歌った時も、皆さんもれなく別れているのだ。
 それに気づいてから、ぼくは披露宴ではオリジナル曲を歌うようにした。以降、そういうことはなくなった。

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