その数日後のこと。嫁さんと二人で買い物に行っているときだった。ぼくと嫁さんの携帯電話が同時に鳴ったのだ。どちらもメールの着信音だが、同時に鳴るということは、消防署からの火災情報である場合が多い。開いてみると、案の定火災情報だった。
そこには見たことのある住所が書いてあった。
「この住所、見覚えあるぞ」
「○町って、うちの近くやねえ」
「ああ、近くやの」
「どこ?」
「数日前に火事があったところみたい」
「数日前に火事…。あ、また神社?」
そのとおりだった。またしても神社が火事を出したのだ。もう社務所は燃えてしまっているから、今度は神社の方だろうか?もしそうであれば、お参りが出来なくなる。そうなると、毎日の願掛けが途絶えてしまう。
その後家に帰ってからニュースを見ていると、その火事のことを言っていた。火事現場は、やはり神社だった。が、燃えたのはまたしても社務所だったらしい。前の火事で柱などが燃え残っていたのだが、そこから出火したということだった。
もちろん神主一家は前の火事で、そこにはいない状態だったので、火の気があるはずがない。ということは、この火事は放火なのだろうか?そうなると、前回の火事も放火の線が考えられる。
そういえばそこは、かの壇ノ浦の合戦の時に、源氏方の大将が必勝祈願のために建てた神社なのだ。もしかしたら、一連の火事は平家の怨霊のしわざなのかもしれない。
その真相は、いまだにわかっていない。
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