前世の夢を見ることがある。
その夢を見る時は、雰囲気がかび臭く、背景も前時代的であり、さらに懐かしく感じる。
前世のぼくは兵隊で、野戦病院で生涯を終えたようだ。
赤十字のマークや、昔の映画に出てくる看護婦を見ると、意味もなく恐ろしくなるので、きっとそうなのだと思う。
おそらく戦争には徴兵で行ったのだろうが、兵隊に行く前はどこかの工場で働いていたようだ。
セピア色した古い木造工場の夢を見た時に、何かピンとくるものがあった。
機械は今みたいに複雑なものではない。
スイッチの入り切りだけで作動するような、単純な作りの機械だ。
午後5時になるとサイレンが鳴り、スイッチを切ってから工場を出るのだ。
着ている作業着が何か古めかしかった。
(2)
そのまた前世の夢を見たことがある。
時代はおそらく幕末から明治にかけてだろうと思う。
ぼくは行商人だったようだ。
ある茶店で雨宿りをしている時に、時代の夜明けを知ったのだろう、「これからよくなっていく」と明るい気分になった。
その行商先の一つに、花街があった。
今でも三味線の音を聞くと懐かしく感じるのは、きっとその頃の名残なのだろう。
そこでぼくは、どうも事件を起こしたようだ。
女を伴って屋根伝いに歩いている夢をよく見るのだ。
おそらく、女郎屋か置屋から女を連れて逃げたのだろう。
その後、事件がどう展開したのかは知らない。
ところで、その連れ出した女というのが、どうも嫁さんのような気がしている。
夢から覚めて嫁さんを見ると、なぜか「ああ、無事だったのか」と思うのだ。
おそらくは、その因縁があって、今世で結ばれたのだろう。
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