吹く風ネット

早起きは三文の得

2003年2月27日の日記です。

『早起きは三文の得』と言われるが、ぼくは早起きして得した覚えはない。
 休みの日に遅くまで寝ていると、時間を損した気になることはあるが、早く起きたからといって決して得したという気にはならない。眠い目をこすって嫌々起きるのに、何の得があるだろう。布団の中という一種天国のようなところから、現実という娑婆、いや地獄に出なければならないのだ。

『早起きは三文の得』というのは悪魔の言葉だ、とぼくは思っている。
 文明の発達とともに夜更かしする人間が多くなった。そのため悪魔は活動しにくくなってしまった。「これは困ったことだ」と嘆いた悪魔は、一計を案じた。欲張りな人間を見つけては耳元で、「早起きすれば、儲かりまっせ」とささやくことにしたのだ。
 一夜にして「早起きすれば、儲かりまっせ」という言葉は広まった。そして、「この言葉は魔法の言葉だ。ぜひこの言葉を後世に伝えよう」という流れになった。
 ところがその際、「『儲かりまっせ』という表現はあんまりじゃないか」という意見が出た。そこで人々は、話し合い、『早起きは三文の得』ということにした。
 有名なことわざだからといって、鵜呑みにしてはならない。早起きする人が多くなれば、早寝する人が多くなる。そうすれば悪魔が活動しやすくなるのだ。

 ところで、先ほどちょっと外に出てみたのだが、実にすがすがしい朝である。少し肌寒くはあるが、それが妙に心地よい。今日は午後から曇りという予報が出ているものの、今のところは雲一つない青空が広がっている。
 今日はきっと悪魔にささやかれている日なのだろう。何か得したような気がする。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「過去の日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2003年
人気記事