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吹く風ネット

幼い頃の怪我の痕

ぼくは、自分の手相を見る癖がある。啄木の「 働けど働けどなおわが暮らし楽にならざりぢっと手を見る」ではないけど、もう少しまともな人生を歩けんかなあと思い、いつも運命線や太陽線をじっと見るのだ。

その手相を見るときだが、生命線は見ないことにしている。左手の生命線の下のほうに大きな傷跡があるからだ。それを見ると大変不愉快になるのだ。

2,3歳の時、ヨーグルトのびんを持って便所で遊んでいたら、こけたらしい。その拍子にびんが割れて出来た傷である。

怪我したとき、母が急いで病院に連れて行き縫合したわけだが、その縫合した先生というのがじいさん先生だったらしい。母の話によると、手が震えていたそうである。そのおかげで生命線が真っ直ぐにつながらず、何ミリかずれている状態である。

親父が早死にしたせいもあり、自分も早死にするんじゃないかと怯えていた時期がある。その時は「早死にしたら、そのじいさんのせいだ」と思っていた。
まあ、早死にはしなかったけど、そういう自分勝手な心の傷が残っているので、今でも生命線を見るのが嫌なのだ。

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