団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

テポドンで誰が儲かるのか

2009-04-12 07:38:10 | Weblog
 飛翔体かミサイルか、とまたバカな論議をしている日本だが、確実に北朝鮮のロケット・ミサイル技術は進歩しているのが、今回の騒動で分かった。
 多段ロケットを使って、一定の距離まで正確に飛ぶようになった。切り離したロケットの落下物がほぼ予定した海域に落下しているからだ。もうすぐアメリカ大陸まで飛ぶミサイルも開発されるだろう。
 となると、テポドン2でいったい誰が得をするのか。まず北朝鮮である。発射時に毎日新聞が書いていたが、ミサイルビジネスになる。シリア、イラン、パキスタンがお得意先だ。偽札や覚醒剤、日本からのパチンコ屋の送金では限界があろうから、北朝鮮の台所にとってはいいことだが、儲けた金を国民に遣ったらどうか。
 次に儲かるのがアメリカ。パック3に代表される迎撃ミサイルビジネスだ。発射されたら撃墜する、といっていた自衛隊のパック3は迎撃しなかった。理由は分からないが、的中率は2~3割というから完成度は低い。しかし、数を増やして数打ちゃ当たるにすれば、まあまあのレベルにはなるだろう。韓国も同様で、とにかく装備するのが先決でアメリカから買わなければならない。
 中国やロシアは、商売仇の出現だ。中国やロシアがまさかミサイルを売っているとは思えないが、他の兵器では売り込みに懸命で、きっと北朝鮮と競合しよう。紛争地域へはこれから北朝鮮の兵器がもっと増えよう。なぜならミサイルで国際的な信用を身につけたからだ。
 それにしても、なぜ北朝鮮はそれほどミサイルの開発にこだわるのか。やっぱり金正日体制の維持で、アメリカに睨みを効かせることが目的だろう。いつフセイン・イラクのようなことになりかねないから、せめてアメリカが勝手な軍事行動をとれないように抑止するのがミサイルの役割だ。
 ミサイルを衛星といい、打ち上げ成功と国民を鼓舞している。まったく分からない国ではあるが、そんな北朝鮮を徹底的に制裁できない日本もだらしない。だから拉致問題も進展はなし。国連もただ決議や声明だけで及び腰だ。国連至上主義がなんの役にも立たないことが分かる。
 本当に北朝鮮に平和が訪れるのは、金正日体制の終焉、民主主義への移行だろう。そして韓国との統一。その日がいつ来るか分からないが、その実現のために韓国と共同で日本はなにができるのか。その議論がまったくないのが気にかかる。
 実際、半島が統一されると、ひとつの強国が誕生する。それが日本にとっていいことなのか。この分析もまた必要のことだが、現状でもいい、と考えている国や人々もいることも否定できないだろう。
 
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