団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

橋下攻撃に失敗した朝日新聞

2012-10-25 13:26:51 | Weblog
 マスコミの失態が続いている。多くは編集部・記者の能力不足に起因していようが、今回の『週刊朝日』の大阪市・橋下市長に対する罵詈雑言記事は、朝日新聞社に原因があるようだ。
 完全に橋下市長に対するネガティブキャンペーンの一環で、橋下をぶっ潰す、という号令が聞こえそうな内容だ。
 自分の名前で執筆している佐野眞一も、たぶん朝日に利用されたのだろう。良識ある言論人なら、あんな記事を好んで書くわけがない。もしそうなら、橋下市長に個人的な恨みでもあったのか、朝日に洗脳されてしまったかだ。
 橋下さんから強烈なクレームがあって、すぐに矛先を引っ込めたのは、たぶん被差別の問題があったからだ。人権を旗印にしている朝日が、反対に人権を踏みにじる記事を出してしまったからだ。のほうから圧力がかかったろうと思う。
 橋下さんをタメにするために、出自の問題に言及したが、それが自らの首を絞める結果になったわけだ。
 そんなことより、どうしてこんなキャンペーンをはじめることになったのか。たぶん民主党の擁護。自民党も維新も保守政党になるから、保守が嫌いな朝日だからこそ、橋下さんを貶めることによって、橋下=維新の信用性を傷つけようとした。
 かつて安倍さんが総理のころに、朝日は安倍さんに対して社是としてネガティブキャンペーンを張った。これは功を奏して安倍さんを辞任に追い込んだ。
 これに味をしめ、個人攻撃なら橋下となったわけだろう。なんともさもしいマスコミではあるのだが、朝日の中の誰が、こんなことを決めたのか、というのは今後の検証で明らかにしてほしい。
 最近の朝日新聞の左傾には目に余る。人民日報のような記事を書いて平然としている。しかし朝日だって日本で食っている企業だろう。だったら日本・日本人のための新聞を出すのがまっとうなマスコミのやることだ。
 世の中は、保守的な傾向を強めている。そこに尖閣問題で中国の反発を覚える人が増えている。そんな風潮が朝日には我慢できなかったか。ここで一発、保守の親玉をやっつけろ、というわけか。
 あるいは、最近はよほど部数が落ちているのかもしれない。特に関西は橋下旋風で、リベラルな朝日は敬遠されていて、部数復活のために橋下攻撃に打って出たということも考えられる。
 今回の騒動で、一番損をしたのは皮肉なことに、当事者の朝日新聞で、そう考えると、朝日をはめたやつがいることも考えられるが、どうだろうか。

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