団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

世界大乱か

2016-01-08 10:42:30 | Weblog
 2016年早々、世界が大騒ぎになっている。独断と偏見で、あちこち聞きかじったことを記してみよう。
 びっくりしたのは、北朝鮮の水爆?実験。規模が小さいから水爆ではないのではないか、と西側の専門家の分析だが、原爆以上の爆弾を作ったことは確かだろう。
 次に中国・上海の株式市場で、2回ものサーキット・ブレーカーを発動。あまりに影響が大きいというので、今後は中止するという報道があった。中近東では、イランとサウジアラビアが国交断絶。さらに緊張が高まっている。
 中国の株価低迷は、今後も続くらしい。問題はクラッシュが起こるのか、ソフトランディングができるのか、という点だろう。前者は暴落、そして世界的な不況に突入というシナリオ。後者は、上がったり下がったりを繰り返して、徐々に落ち着くところに落ち着くという見方だ。
 不動産バブルがすでに崩壊しており、こんどは株と人民元安。経済不安が、どう政局に影響するかで、共産党一党独裁が続くかどうかも占えるが、もともと官製の似非資本主義だから、これまでまともに相手にしてきたのがおかしいわけで、中国は経済と政治は切り離して考えたほうがいいのではないか。
 だから経済は縮小均衡に向かうが、それに伴う共産党政治の不安定さが中国の行く末を決定すると思われる。つまり成金になった中間層が、大損すればみんな破産。貸し付けていた金融機関の破綻が先に来るだろう。怒りの矛先は政治に向かう。ただ共産党に対抗する勢力がないのが問題で、烏合の衆がわあわあ言っているだけに終わるか、都市部の若者が立ち上がるのか。それは分からない。
 北朝鮮の水爆実験の目的は2つ。ひとつはアメリカとの交渉権確立。北朝鮮は本気でアメリカが攻めてくる、と思っており、アメリカと対等の核を持つことをアピールした。もうひとつはビジネス。水爆も造れるよ、とメッセージを世界に向けて発信したわけだ。イラン辺りがお得意さんになるのだろうが、イランが買えばサウジアラビヤやイスラエルが黙っていない。しかしアメリカはあてにならない。とすると、どうするのか。まったく先が見えない。
 最後に原油安。とうとう1バレル30ドルを切るまでに行きそう。中国の失速とアメリカのシェールオイルの輸出で、だぶついている。20世紀はアブラで戦争もし経済も発展した。そのアブラが利益を生み出さないとなると、世界のパラダイムは大変わりするだろう。
 21世紀がこれほどの時代になるとは、まさにため息が出そうな幕開けである。
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