萩の里自然公園中央通りの傍では、今年はいつもより早くから咲き始めたようだ。
天候異変で雨の降る日が多かったせいか、きれいに開花しなかった。まだまだ蕾が多いのでこれからに期待。
8月の末になり公園の周囲から、ユウゼンギクとネバリノギクが咲き始めた。
エゾノコンギク(蝦夷野紺菊)キク科 シオン属 多年草 花期:8~9月 分布:北海道
北海道の低地や山地の草地に生育する、高さ0.5~1mの多年草。分枝した茎先に直径2~2.5センチの頭花を散形状につける。
黄色い頭状花の周囲を20個以下の淡青紫色の舌状花が囲む。
葉は長楕円形で中ほどから少しくびれており、両面に少し硬い毛があるので、触るとざらざらしているのですぐわかる。
ユウゼンギク(友禅菊)キク科 シオン属 多年草 花期:9~10月 分布:北海道~九州、北アメリカ産帰化植物
低地ややや湿った場所、空き地、道端に生育する高さ30~70㎝になる多年草。
淡青紫色の舌状花の数はエゾノコンギクより多く20個以上。葉は細く葉は互生し、柄がなく、なかば茎を抱く。全縁か低い鋸歯があり先がとがる。
全体がほぼ無毛で、葉は触るとつるつるするのですぐわかる。
「友禅菊」という日本的な和名だが北アメリカ産だそうだ。
2010/10/08 ヨコスト海岸草原
ヨコスト海岸草原や湿原では群生している。まだ花を付けない小型のものが群生し、湿原を占領してしまうのではないかと心配になるが、オオアワダチソウの勢いを止める防波堤になってくれないものだろうかとも思うが。詳しくは⇒ヨコスト湿原のようす(二人の館)
ネバリノギク(粘り野菊)キク科 シオン属 多年草 花期:8~10月 分布:北海道~九州、北アメリカ産帰化植物
原野、空地、道端に生える高さが30~70㎝になる多年草。茎の上部や葉、花の柄、総苞片に腺毛があり、触ると粘る。
葉は細く密に互生して基部は耳状となり茎を抱く。葉に触れると、ふわふわした軟らかな毛があるのですぐわかる。
頭花は径3~3.5㎝と大きく、舌状花も20~60個と多い。色は濃く紅色から紫色まで変異が大きい。
萩の里自然公園 2004/09/04 西尾根通りの空地の上
現在はススキやオオアワダチソウが目立ちネバリノギクの姿はないので、この辺りで道端に多いがはあまり心配する外来生物では無いように思う。
キク科 シオン属は世界で約400種が知られる。日本には約30種が自生するという。