先日ミズバショウ通りをあるいていたら、一本杉の傍のカラマツに張り付いている緑の葉を付けたツル性樹木を見つけた。
私の先生の一人からお聞きした事があるツルマサキ(ニシキギ科)だと思う。
気根でカラマツをよじ登っている。
冬の萩の里自然公園では、ツルマサキの他にヤドリギを見かける。
ヤドリギ(寄生木)は、ミズナラ、クリ、ナナカマドなどに寄生するヤドリギ科の雌雄異株の常緑広葉樹。
毎年観察するが実を見たことがないので、残念ながら雄の木なのだろう。
ポロト↓には雌の木があるので少しずつ増えているようだ。アカミヤドリギかもしれない。
氷点下10度以下にもなるのにどうして生きていられるのだろう。
田中修著「植物はすごい」にこう書かれています。
「寒さに強い植物も何の努力もなしで、寒さに強いわけではありません。……一年中、同じ緑色のままであっても、葉っぱは冬の寒さに向かって耐えるための準備をしているのです。…これらの葉っぱは、冬に向かって葉っぱの中に凍らないための物質を増やしています。たとえば糖分です。…水は0℃で凍りますが15%の砂糖水はマイナス1℃でも凍りません。「純粋な液体は、揮発しない物質が溶け込めばとけ込むほど、その液の凍る温度は低くなるとうことです。…冬の寒さを緑のままで過ごす植物たちはこんな原理を実践しているのです。…何の努力もしないように見えて、じつは“すごい努力家なのです。」
北海道には、冬でも緑の葉をつける常緑広葉樹がこれだけあるという。
フッキソウは雪の布団の下で、夏に一度葉を落としたナニワズも緑の葉をつけたまま雪の下ですごしている。
樹木に学ぶ過冷却のメカニズム 極寒でも凍らない水の秘密
植物や動物が極寒に耐える術が、近い将来、生体保存技術を大きく変える日がくることでしょう。
NHK Eテレ サイエンスZERO「冷凍革命!水を凍らせない?謎の物質」 今夜放送
植物の冬ごし(北大総合博物館セミナー)
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