日本文化とかプロレタリア文化とか食文化とかより、よっぽど文化らしい文化だと思わせる本。闇から浮き出た
デコカー御神輿は、法隆寺や文化住宅や讃岐うどんよりも、ある種の芸術なのである、といえなくもないと、思わせる。
とはいえ、まだまだ分析が印象批評で終わってる感もなきにしもあらず。なにしろ、闇から浮き出た
デコカー御神輿に近寄るのは怖いからな。あと二〇〇年ぐらいたてば、ほんものの伝統文化に昇格しているであろうが、そうなってからでは遅いのである。知事から予算打ち切りを宣言されかねない。金はないのは今も一緒かな…