蕗の薹(ふきのとう)を詠んだ歌
万葉の時代は、春菜(はるな)・若菜(わかな)と呼ばれています。
春菜(はるな)もしくは若菜(わかな)は、春になって目を出す菜の類を言います。
万葉集/巻8-1442 作者/丹比屋主(たじひのやぬし)
難波辺(なにわへ)に 人の行ければ 後(おく)れ居(い)て
春菜(はるな)摘む児を 見るが悲しさ
【意味】難波の方へ恋人が 行ってしまって残されて
春の菜摘んでいる娘 見ると悲しくなってくる
※「難波」大阪市とその周辺。
※「行ければ」〈れ〉存続・完了。行ったので。
※「後れ居て」取り残されて。
※写真は、「フキノトウ」/無料(フリー)写真素材を使用
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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