筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

万葉集/巻8-1442  蕗の薹(ふきのとう)/万葉名:春菜(はるな) 2025年 2月~3月

2025年02月27日 | 21.万葉の花

蕗の薹(ふきのとう)を詠んだ歌
万葉の時代は、春菜(はるな)若菜(わかな)と呼ばれています。
春菜(はるな)もしくは若菜(わかな)は、春になって目を出す菜の類を言います。

万葉集/巻8-1442  作者/丹比屋主(たじひのやぬし)

難波辺(なにわへ)に  人の行ければ  後(おく)れ居(い)て
                       春菜(はるな)摘む児を    見るが悲しさ


【意味】難波の方へ恋人が 行ってしまって残されて
    春の菜摘んでいる娘 見ると悲しくなってくる

 ※「難波」大阪市とその周辺。
 ※「行ければ」〈れ〉存続・完了。行ったので。
 ※「後れ居て」取り残されて。

※写真は、「フキノトウ」/無料(フリー)写真素材を使用


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。


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