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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

牛丼チェーン以外の牛丼を食べた 久々のパート4

2022年01月26日 | 丼もの
前回日記の冒頭で、ちょこっと触れた国会図書館。最後に訪れたのはもう7年ほど前。
地下鉄永田町駅から地上に出て、徒歩約5分の距離にもかかわらず、2回も職質に遭ってしまったのは不愉快だった。
もうひとつ不愉快な思い出、それは用事を済ませたあとの館内食堂での食事。
注文したのは、カレーと牛丼の具が合い盛りになった「国会図書館カレー」570円(←当時の名称と価格)。


ガラケー画像ゆえ見た目は悪いが、味もよろしくなかった。具体的にいうとカレーがヌルいのである。
営業時間はあらかじめ調べておいたし、閉店にはまだ早いはずだが、広い食堂内には私しか客がいない。
だからなのか、厨房では早くも後片付けを始めていた。そんなタイミングでのオーダーゆえ、
作業を中断させられメンドくせえ…と感じながら、ロクに加熱もせず、そのまま盛り付けたのではないか。
抗議して、作り直させるべきだったかもしれないが、画像を見ればおわかりのとおり、
私もひそかに缶ビールを持ち込んでいるので、あまり強気には出られない(苦笑)。
一応、国会図書館の規則には「酒類持ち込み不可」とは記されていない。そういう輩を想定していないのだろうが。

牛肉部分の方はちゃんと温まっており、一般的な牛丼よりも大きめにカットされた肉は食べ応えがあり、
ビールのツマミには適していたが、とにかくカレーの印象が悪すぎて、全体評価は下げざるを得ない。
牛丼単品もあったので、そちらを頼めばよかったのだが、こちらの食堂は最近閉店したようで、もう食べることはできない。

イヤな記憶から始まった、【チェーン以外の牛丼】シリーズ第4弾。
せっかくなので、ちゃんとした牛丼も紹介しよう。昨年、三鷹駅から南の下連雀あたりをうろついていたとき、
まともなスーパーマーケットチェーン『紀ノ国屋』の工場直営店を発見。


パンや総菜などに混ざり、冷凍された国産黒毛和牛使用の「牛丼の具材」も販売していた。

※撮影し忘れたので、某通販サイトより画像を拝借

「1個単位で買えるのはここだけ」とお店のお姉さんがおっしゃるので、即購入。量は80グラムで価格は600円。
私がバイトしていた頃の吉野家は、並の具材は85グラム、タレ込みで110グラムくらいだった記憶がある。
通販価格も調べてみたら、10パックで6000円弱だった。数日後、湯煎して食べてみることに。


さすがは国産牛。肉が柔らかい…というか柔らかすぎる。脂身が多いのか、ちょっとクドい気がする。
味付けは甘く、浅草あたりの老舗の「すき焼き弁当」のような、ソフトな仕上がり。
個人的には、もっとしょっぱく、具材はもっと硬く、ハードな味の方が好きだね。
あと、いいニクを使っているのはわかるが、チェーン店の牛丼と比べると、割高感は否めない。

次は、非チェーン系のお店から、新橋の呑み助にはおなじみ、24時間営業の『なんどき屋』を紹介。
銀座方面には、食堂業態の同名店もあるが、私が食べたのは居酒屋業態の方。こちらでも定食や牛丼を提供している。
最後に訪問したのは、今からもう3年近く前。日雇いで築地方面に派遣されたとき、別の店で飲んだ帰りに寄った。
「食事だけでもいいですか」と確認を取り、「牛めし並」580円と「玉子」50円を注文。
牛めしにはお新香と味噌汁が付く。現在は並650円、大盛750円、「上牛めし」850円らしい。上牛めしは気になるな。
雑誌の記事や他人が食べているのを見たことがあるので、なんどき屋の牛めしのビジュアルは知っていた。
一般的な牛丼とは異なり、肉と玉ねぎの他に、よく煮込まれた豆腐とこんにゃくも入る。
長時間の営業中、ずっと煮込んでいるから、あの色になるのかと思い込んでいた。
だがこの日、ベテラン風の店員さん(店主?)は、私のオーダーを聞いてから、タレの入った大きな鍋を温め、
そこに生の牛肉を投入し、脂やアクをすくいながら煮込んでいた。予想外の丁寧な調理!
ただし、玉ねぎや豆腐などは、前もって煮込んでからタッパーに保存しており、
仕上げに鍋で短時間加熱し、ご飯に盛りつけて牛めしが完成。みそ汁やお新香などと一緒に提供された。


牛めしだけアップ。全体的に、チェーンの牛丼より色が濃いのだが…この写真ではわかりづらい。


玉子と七味を加えたときの画像の方が、なんどき屋さんらしい色合いだ。


牛肉は短時間だが、豆腐やこんにゃくの色は、長い時間煮込まなくては出せない。

営業中、大きな鍋で肉をずーーーっと煮込んでいる、居酒屋や食堂をたまに見かける。
長時間煮込むことでタレの味は浸みるだろうが、肉自体の旨味は逃げてしまい、形状もボロボロになってしまう。
そんな肉の残骸ともいうべきモノを、白米、あるいはうどんやソバに乗せても、ウマいわけがない。
失礼ながら、ここの牛めしも、その類だと思っていたが、実際に食べてみると、
色と同様、味付けは確かに濃いけれど、肉には弾力と旨味がしっかり残っていて、なかなか美味しい。
生玉子との相性も当然いいし、甘味の残った玉ねぎも、豆腐やこんにゃくもウマかった。
アップ写真はないが、セットのみそ汁もワカメたっぷり。茗荷谷の『丼太郎』とは大違いだ(笑)。

食べ終えてから、卓上にカレー粉が置いてあったのに気付いた。牛めしやみそ汁に試せばよかった。


さっき書いたように、注文を受けてから肉を煮る、なんどき屋さんの調理法は、手間はかかるが正しい
新橋に行く機会があったら、なんどき屋さんで一杯やり、シメにはまた、牛めしを食べたいね。

かつては、吉野家だけでなく松屋でもバイトした経験のある私だが、注文後(というか来客後)に肉を煮始める、
なんどき屋と同じやり方をしていたのは、キング・オブ・牛丼の吉野家だけ(忙しい時間帯を除く)。
そんな吉野家だが、よく利用していた立川南口店が2020年に閉店したため、利用回数が減少。
北口にも店舗はあるが、メニューが少なく、立川の飲食店名物「ダメ店員」がいたため、あまり行く気にならず。
最後に食べたのは所沢駅前の店舗。値上げ前ゆえ「並盛+玉子」で462円だったが、やっぱりウマかった。


そんな吉野家の珍しい商品も紹介しよう。約4年前、早朝4時台に武蔵小金井店を利用したときのこと。
都内で飲みすぎ、立川方面の終電に乗れず、三鷹から徒歩で帰宅を試みたものの、武蔵小金井で力尽き、
吉野家で喰ってから始発に乗ることに。注文したのは、当時の新商品だった「サラシア牛丼」480円+「玉子」60円。
サラシア牛丼とは、普通の牛丼に「血糖値の上昇をおだやかにするサラシノールを配合」(HPより)した商品で、
価格は通常の並盛380円に+100円だが、「“牛丼のうまさ”はそのまま」(同)とのこと。見た目は確かに同じ。


実際に食べてみたら、本当にいつもの牛丼と同じ味。ついでに、提供スピードも同じだった。
こうすべてが同じだと、実は普通の牛丼を提供し、100円余計にガメているのでは…なんて疑ったりして。
まあ、キングオブ牛丼の吉野家が、そんなセコイ悪事を働くわけがない。
ちなみに、現在サラシア牛丼は販売しておらず、私の血糖値も当然、特に変化はない(悪いまま)。

約3年ぶりとなった牛丼シリーズ、パート5はなるべく間隔を空けずに発表するつもりなので、今後もよろしく。
既存チェーンも、いろいろ新商品を出しているので、食べてみようかと考えている。
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