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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

NARUTO-ナルト- 愛すべき存在だってばよ!

2022年03月20日 | ラーメン、つけ麺など
東小金井駅の南口を出てすぐの場所に、『宝華』(ほうか)というお店がある。
麺類だけでなく、炒飯やレバニラのような一品料理も提供する、いわゆる街中華だ。
そこで修業したと思われる方が、立川と国分寺に『宝華らぁめん』という、麺類主体のお店を出した。
名物は、本店では「宝そば」と呼んでいる、汁なしタイプの「油そば」。

※上記画像はHPより拝借。スープ付きで700円

先日、約8年ぶりに食べたくなり、立川店に行ってみたところ、店頭に行列ができていた。
以前からそこそこ繁盛していたが、並ぶほど人気があるとは知らず、入店を諦めた。

その8年前の訪問時、私のふたつ隣の席に、酔ってゴキゲンそうなじいさん客がいた。
常連なのかは不明だが、冷や酒を飲みながら、周囲にやたらと話しかけていたため、店員さんも正直迷惑そう。
さっき書いたように、こちらは麺類専門店なので、おつまみは餃子にワンタン、チャーシューやメンマなど、種類は少ない。
一応アルコール類も置いてあるが(3月21日までは提供休止)、ひとり客、しかもカウンター席で長居して飲む客は珍しい。
しかも、じいさんが食べているつまみは…切ったナルトのソテー!?
もちろん、そんな商品はメニューにないので、酒のアテとして、無理矢理作らせたのであろう。

あのときの酩酊じいさんのような愛好家(?)もいるだろうが、ナルトという食材は、ずいぶん軽視されている気がする。
ラーメンの具材はいろいろあるが、メジャーなものとしては、チャーシュー、メンマ、玉子、海苔、ネギ、
あとはラーメンの種類にもよるが、もやし、ほうれん草、コーン、キムチ、高菜、キャベツ、キクラゲ、ワカメ、ワンタン、
そしてナルトだろう。※チャーシューは鶏肉や角煮、玉子は生、半熟などすべて、ネギは辛口和えや玉ねぎも含む
上記具材15種のうち、唯一ナルトだけが追加できないトッピングである。
「味玉+100円」はともかく、「ナルト+100円」なんてお店、あまり見たことないでしょ?
低温調理チャーシューや何日間も発酵させるメンマなど、手の込んだトッピングは増えているし、
「麺もスープも具材も自家製」というお店もあるが、自家製ナルトを提供している店も見たことない。
ラーメン店の皆さん、もっとナルトに愛を!

とはいえ、私自身も若い頃は、ラーメンのナルトに必要性を感じていなかったが、
世間と歩調を合わせたくない、ヘソ曲がりのロクデナシゆえ、近年はナルトを応援する側に転向。
下記画像に「大きめのナルトに好感」など、共感者の少なそうな感想を添えるなど、注目を集めるべく努力しており、

※残念ながら閉店した、『まぜそばコンドル』の「すばらしいまぜそば」

今回ついに、ブログでナルト愛を訴えてみることにした。
ここまで、タイトルに釣られてうっかり読んでしまった、某有名漫画のファンの方、ゴメンなさい。

苦みもクセもない、ナルトの味自体を嫌いな人はほとんどいないと思うが、
その淡泊な風味が、チャーシューや味玉らライバルとの比較で、埋没してしまった感は否めない。
あとはピンク色の派手な模様が、着色料など添加物を拒む層から反発されたのかも。
ラーメンを喰っておいて、着色料や添加物を気にしても仕方ないと思うけどねえ。
先日、某バラエティ番組で、「カマボコは栄養豊富で最高の健康食品」と力説していた芸人がいたが、
それは、同じく魚のすり身を原料とする、ナルトも該当するのではないだろうか。
栄養豊富(?)で見た目が愛らしく、丼の中でひっそりと脇役に徹するナルトちゃんは、もっと注目されていい存在である。

既出したように、ナルトの有料販売を実施しているラーメン店を私は知らない。ソバ・うどん店でも多分ないだろう。
ただ、メニューには掲げてないけど、裏メニューとして「ナルト増し」が可能なお店を、ひとつだけ知っている。
それは、名店『江ぐち』の味を受け継いだ、三鷹の『中華そば みたか』さん。
こちらのお店、表メニューのおつまみは「焼豚(チャシュー)」と「竹の子(メンマ)」しかないが、
「お店にある食材はすべて注文可能」という素晴らしい営業方針が特徴で、
常連客は「メンマに玉子」「モヤシだけ」「五目そばの具材だけ」など、独自のつまみを頼み、ビールを飲んでいる。
先日は私も、「焼豚に半熟卵乗せ」400+50円を注文し、ビールを2本飲んだ。



※「卵」は生や固ゆでも可能

そして、シメの「ラーメン」を頼む際には、「あの…ナ、ナルト増しってできますか…」と小声で質問。
「端っこの方、サービスで出しますよ」という店主の提案に、「有料で構いませんので、多めに…」とお願い。
しばらくして、完成したラーメンに、店主がナルトを並べていく。その数、全8枚。
こちらがその、人生初オーダーとなる「ラーメン・ナルト増し」である!


ライバルの焼豚をナルトたちが囲む、インスタ映え必至(?)のラーメンである。※mixiとFacebookには投稿した
気になるお会計はラーメン550円+トッピング50円の計600円。値段が安いのも、みたかさんの魅力のひとつだ。
調子に乗った私は次回訪問時、「前回ナルト増しをお願いしましたが、今回は増し増しで」と、さらに図々しい注文を敢行。
「増し」が+7枚なので、今回は+14枚、計15枚である。丼内でナルトが満開だ!


これでも、ラーメン550円+50円トッピング×2で、650円である。
ナルトがスープに与える影響は少ないが、独特の風味と歯応えがあるので、そこそこ満足感はあったよ。
隠れナルトファンの方は、今すぐみたかさんに駆けつけ、「増し増し」を頼むべし!
ただし、これら裏メニューは、混雑時はできないこともあるのでご注意を。
あと、いくら+50円だからって、ナルト増し増し増し増し増し増し…なんて注文はしないように。

最後に衝撃の事実を紹介。冒頭で紹介した、宝華らぁめんの「切ったナルトのソテー」だが、
立川店のメニューに載ってないため、酔ったじいさんのワガママで作ったと思い込んでいたが、
つい最近、国分寺店には数年前から、該当商品が存在していたことが判明!
先日、国分寺店を初訪問し、メニュー表を確認してみたところ、右側のおつまみ欄に(黒囲みの中)、


「焼きナルト」350円という、見慣れない一品があるではないか(笑)。


あのじいさんは国分寺店を利用したことがあり、立川店にもあると思い、頼んだのかもしれない。
ナルトファンを自負する私も、せっかくなので注文してみることにした。
まん防期間ゆえ酒類の提供はしていなかったので、食べたことのない「塩らぁめん」730円と一緒にオーダー。
まずは塩らぁめんがやってきた。丼中央には普通のナルトが顔をのぞかせている。


直後に、餃子を焼く機械でソテーされた、焼きナルトが登場!


幅広くそぎ切りされたナルトが計8枚。中央には彩りとしてカイワレ大根が盛られている。
ナルト自体も醤油で味付けされており、香ばしい香りと焦げ目がついている。
卓上の七味を振りかければ、あのじいさんじゃなくても、酒が欲しくなるよ。


塩らぁめんはよくあるタイプだった。宝華で食べるべきはやはり、油そばだよな。
途中で、普通ナルトと焼きナルトの夢の競演も実現! 「夢」だと喜んでいるのは私だけだが(苦笑)。


簡単に作れそうだけど、提供しているところはなさそうな、この「焼きナルト」。
メニューにはオレンジ色の文字で「アルバイトオススメ」と記されているが、バイトの発案なのかな。
まさか、例のじいさんの応対をしたバイトが、意見を基に商品化…そんなワケはないか。

調べてみたところ、ナルトの主な生産地は、徳島県の鳴門市ではなく、静岡県の焼津市らしい。
カツオ漁で有名な焼津は、巨大プリンだけでなくナルトも作っているのか。

※焼津『カントリーロード』の「スーパープリン」

原材料を吟味した、高級ナルトとかあったら食べてみたい。ナルトファンの方、情報お待ちしております。
ただ、食べる方のナルトのファンって、某漫画のファンより圧倒的に少なそうだな…。



宝華らぁめん 国分寺店
東京都国分寺市本町2-11-5
JR、西武線国分寺駅から徒歩約2分
営業時間 11時半~22時半 3月21日までは21時閉店
定休日 火曜
※立川店は東京都立川市柴崎町3-7-4
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