隣市となりますが
猫ともクラブで相談がありました。
たまたま習い事の生徒さんと
猫の話をしてたら
たくさんの外の猫のお世話をしていて
未不妊だということを
知り得てしまったそうです。
手術の相談で捕獲だけ手伝ってほしい
という話ではあったのですが
よく聞くと
出入り自由で猫を世話していて
その母猫が去年の6月に
子猫を5匹産んだそうです。
洗面所に電気毛布を敷かれ
そこで寝泊まり
玄関で朝夕、餌をあげ
2階で遊ばせており
名前もついています。
それってもう飼い猫です。
飼い主さんが若い方なら手術だけして
お世話してもらうのですが
元気でおられますが、もう80代半ば独居
福祉にも頼らず、お元気ですが
リターンしても
その先に飼育放棄が見えました。
子猫を5匹も飼育するのは不可能です。
常に窓は開けっ放しなんだそうです。
今までも猫をずっと飼ってたそうで
避妊手術をすると猫らしさがなくなる。
寝てばかりになるといわれてました。
今まで増えずにいつのまにか
いなくなっていたそうです。
それって運良く保護されてればいいけど
きっと幸せになってはいないと思います。
昔ながらの飼い方ですよね。
通い猫に餌をあげてるのが
昭和の飼い方でした。
餌もおかかごはんなので
長生きしなかったそうです。
今はキャットフードがあり
寿命がのびています。
これ以上、放置してたらまた増えるので
手術をしましょうということは
すぐに理解されました。
年金生活で手術の出費はしんどいと言われ
相談者さんが手術代を立て替える
といわれますので
ハッピータビークリニックさんの
無料手術に応募して
4匹の無料手術をしてもらえました。
費用面の負担が大幅に減り
すごく助かりました。
ありがとうございました!
3月の無料手術応募できますよ〜
2/15までです。
そして5匹の子猫です。
家の中で餌をあげてるだけなので
人なれは微妙です。
ケージ訓練がいります。
うちは常に猫がいており
いっぺんに5匹の中猫を
いれるのはかなりしんどい。
ケージ開いてない〜
そこで猫ともさんグループにご相談をしたら
みなさん、何人か預かりを
名乗り上げてくださいました。
これで子猫は保護できます。
フードもこんなにたくさん
ご寄付くださいました。
持つべきものは猫とも!
ありがとうございました〜
そして母猫です。
3歳くらいだそうです。
話を聞くと1歳まで家にいてたそうです。
脱走して1か月後に帰ってきたら
野良化してたそうです。
これから家の中で飼ってもらうように
お願いするには
家猫訓練が必要そうです。
何かあった時に内外自由飼育では
次の里親さんも見つかりにくいです。
それを相談者さんにお願いしました。
相談者さんは高齢者さんの気持ちに寄り添い
分かりやすいよう説明されます。
決して上から物を言ったり
命令をしたり、説教はしません。
高齢者さんは人生経験を積まれた大先輩
敬う気持ちを忘れてはなりません。
高齢者さんは相談者さんに心を開いておられ
猫の話をすると涙ぐまれるのです。
私たちには笑顔で気丈にふるまわれます。
とても穏やかで優しい方だと思います。
昨日までいた猫がいなくなること。
それはとてもさびしいことですね。
子猫は幸せになるということ
みんなに迷惑をかけてしまったこと
すべて分かっておられます。
それでも猫を思う気持ちがあり
相談者さんのお家にいる母猫ロンちゃんに
いてもたってもおられず
すぐに会いに来られたそうです。
ロンちゃんは保護されて怒ってたけど
高齢者さんには甘えたような声で
返事していたそうです。
今後、もう少しなれたら
高齢者さんの家に帰ります。
なにかあれば相談者さんがサポートされます。
うちの子猫にも最後会いたいと言われます。
会いにきてもらおうと思います。
高齢者さんの寂しい気持ち
わたしはなんとなく想像ができます。
人は孤独なものです。
若いときは仕事や家族、友人
趣味や生き甲斐を持つことも可能ですが
どんどん衰える体力、失うものが多く
高齢者はいつも不安を抱えているのです。
この寂しい気持ちに猫が
はいりこんでしまうのですよね。
そして適正飼育というもの
猫が外にいることで
社会問題になってることを知らない
それが高齢者の猫の問題なんだと思います。
寂しいから猫を飼う
それで人は癒されるかもしれません。
でも残された猫は不幸になってしまいます。
このままでは多頭飼育崩壊に
なってたかもしれません。
春をまたいでたら
5匹の現子猫の保護は厳しかったでしょう。
猫が増えてから地域猫活動をするより
1匹の猫の手術を進めていきたいです。
そして猫を飼うなら、最後まで幸せで
いさせてあげてほしいです。
でも猫をとりあげてしまっては
高齢者さんはまた悲しみの中
孤独に陥ります。
高齢者の猫問題、正論を押し付けても
解決できないものがあります。
人も猫も幸せに暮らすには
適正飼育をすすめながら
高齢者さんは猫を飼うのも
外の猫の管理をするにも
周りのサポートが必要です。
何かあったときの受け皿や
必要な支援が
いるんだと思いました。
みんな手術をしました。
猫ともさんの保護された発情してた猫も
たまたまはいった外猫さんも
子猫はまだ怖がっています。
今なら幸せな家猫になれると思います。
この問題は個人だけでは
解決できないと思います。
猫ボラだけの活動であるのも
無理があります。
相談者さんが間に入ってくれたから
私たちもサポートができました。
行政、地域住民、社会福祉、動物愛護団体など
連携を取り地域のつながりで
猫の問題を解決していきたいです。
手術の助成金も必要です。
個人の善意の自己負担では進まないです。
猫ともクラブは地域でつながり
みんなでできることを持ち寄り
力を合わせて
地域の猫の問題を解決する
こういう地域のつながりをつくりたいです。
そしてこんな問題が起こらないように
地域の猫の手術を進めること
繁殖制限をすることが
今いちばん必要なことなのです。