早くから話題になっていた展覧会なので長い時間待たされるかと心配しながら行った。上の公園ではあちらこちらの木々が色づき始めていた。曲芸を披露しているもの、これから演奏をしよう準備をしている着物をアレンジした衣装の若い女性のグループ。美術館の前では女性が演じる江戸の古芸を終えたばかり。修学旅行の学生達はグループで見学している様子で、付き添いの先生も案内に忙しそう。いつもは欲張って2箇所3箇所をはしごしたりするのだが今回は足が歩きたくないというのでプーシキン美術展だけにしたので音声ガイドを借りてゆっくり見ることにした。マチスの金魚は明るくて楽しいが、ゴッホの「刑務所の中庭」は囚人達が運動している絵で、ゴッホ自身と言われている中央の人物が悲しそうに私を見ているようで、心が重たくなる。モネの積わらの絵を見るたびに私は何であんなつまらないものをかいたのかと思ってしまうが光のあたり具合をいろいろな角度、時間などから追求したのだと聞くとなるほどと思う。ピカソのアルルカンと女友達などの私にもわかる絵を見るとほっとする。