多賀町多賀に鎮座する多賀大社は、伊邪那岐命(イザナギ)・伊邪那美命(イザナミ)の2柱を祀り、古くから「お多賀さん」として親しまれ、神仏習合の中世期には「多賀大明神」として信仰を集めました。
式内社で、旧社格は官幣大社。現在は神社本庁の別表神社。
当社にはお守りとしてしゃもじを授ける「お多賀杓子(おたがじゃくし)」という慣わしがあり、これは「お玉杓子」や「オタマジャクシ」の名の由来とされています。
天正16年(1588年)には、多賀社への信仰篤かった豊臣秀吉が「3年、それがだめなら2年、せめて30日でも」と母の延命を祈願し、成就したため社殿改修を行い、1万石を寄進しました。
大僧正慈性により寛永15年〈1638年〉造営された石造りの反り橋は、このことから、「太閤橋」の雅名でも呼ばれています(正しくは太鼓橋)。
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