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近江鉄道サイクルトレインの旅(6)村山たかの生家

2018-07-05 | 史跡

多賀大社から近江鉄道多賀大社前駅へ向かう絵馬通り沿いに、村山たかの生家と住居 があります。


絵馬通り


村山たかの出自は諸説ありますが、父は多賀社尊勝院主、母は同社般若院住職の妹で、同社寺侍村山氏の養女となりました。

現在の絵馬通り沿いの食事処「不二家」で生まれ、やまだ精肉店のところで、育てられたといわれています。



やまだ精肉店には、「村山たか女の住処」と書かれた説明書きがあります。




京都に出て芸妓となり、可寿江と称し、金閣寺住職の隠し妻となり、25歳で一子帯刀をもうけたのち,同寺寺侍多田一郎時員の妻となりますが2年で離縁。

彦根に戻った後、部屋住み時代の井伊直弼の寵愛を受け、後に直弼の側近・長野主膳(義言)と親しくなり、反幕府勢力の動向を探るスパイのような活動をしました。

文久2(1862)年11月、尊攘派によって京都三条大橋に生き晒しになりますが、助けられて尼となり、名を妙寿と改め、京都の金福寺に入りました。



村山たかは、舟橋聖一の小説『花の生涯』のヒロインとして知られる。別名村山加寿江(かずえ、可寿江とも)
1809年(文化6年)、近江国犬上郡多賀で、多賀大社にあった寺坊尊勝院の娘として生まれ、生後すぐに寺侍村山氏に預けられ、18歳の時に当時の藩主である井伊直亮の侍女となる。
20歳になり京都に上って、祇園で芸妓となり、その際男子をもうけるが、私生児であったために自らが引き取り、生まれ故郷の彦根に戻る。その際彦根城下で部屋住み生活を過ごしていた井伊直弼と出会って情交を結び、またその数年後に直弼を通じて出会った長野主膳とも深い関係になったとされる。やがて直弼が大老となり、江戸に移った後2人は別れたとされるが、安政の大獄の際には京都にいる反幕府勢力の情報を江戸に送るスパイとなり、大獄に大きく加担した。日本の政権に属した女性工作員としては、史上初めて名をとどめる存在である。
1860年(安政7年)の桜田門外の変で直弼が暗殺された後、1862年(文久2年)に尊王攘夷派の武士に捕らえられ三条河原に3日3晩晒されたが、女性ということで殺害を免れた。しかし、息子の多田帯刀は母親のかわりに岡田以蔵らによって斬殺され、首を晒されている。
その後、洛外一乗寺の金福寺で出家し妙寿尼と名乗り、1876年(明治9年)亡くなった。墓は金福寺の本寺である円光寺にあり、金福寺には詣り墓がある。
長らく、たかと井伊直弼の具体的な関係は不明であったが、2011年(平成23年)の末、京都市東山区の井伊美術館で、井伊がたかへと宛てた手紙が発見された。手紙は井伊が20代後半に書かれたものと思われ、藩の反対でたかと会えなくなった際の辛い心情が綴られている。(Wikipediaより)





青年時代の直弼の恋人として、大老時代には密偵として直弼に献身した女性が、村山たか女です。
たか女は、犬上郡多賀町の多賀大社にゆかりがある出生とされ、名前は「多賀の女」がなまったものとも言われています。
大社の社僧・般若院慈尊(はんにゃいんじそん)と彦根の芸者との間に生まれたとも、大社にあった尊勝院の主・尊賀上人と般若院の妹との子とも伝えられています。

たか女は、直弼の兄で12代藩主・直亮の侍女を勤めたのち、文武の修行に全力を傾けていた埋木舎の直弼を訪ねるようになります。和歌や踊りにも才覚のあったたか女は、直弼と心を通わせていったようです。この頃、直弼が師と仰ぎ、のちに腹心となった長野主膳とも出会っています。
藩主を経て、安政5年(1858)に44才で大老に就いた直弼は、日米修好通商条約を締結しますが、将軍家跡継ぎ問題を含めて、幕府政権への批判者と対立していきます。たか女は直弼の役に立とうと反幕府勢力の動静を探り、情報を集める密偵をかって出たのです。しかし、2年後の桜田門外の変で直弼が水戸藩士の剣に倒れると、たか女も反幕派の標的になり、生き晒しの刑に処されます。三日三晩のはりつけから生きのびたのちは、京都一乗寺の金福寺で尼僧となり、明治9年、68歳で亡くなるまで直弼、そして主膳の菩提を弔い続けたのです。 (井伊直弼と開国150年祭サイトより)

参道の鳥居をくぐって、駅に戻ります。


多賀大社前駅

近江鉄道サイクルトレインについてはこちらをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/cycle/index.html/

 




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2 コメント

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Unknown (tsuguo shikata)
2018-07-05 15:24:06
井伊直弼の愛人の村山たかの生家や経歴が詳しく掲載されていますね!初めて知ったことも多いです!
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四方さんへ (しずか)
2018-07-05 17:14:14
コメントありがとうございました<(_ _)>
ここは、自転車だったので、見逃さなかったのだと思います。
車なら知らずに通り過ぎていますね(^_^;
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