四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その69)

2023年02月01日 05時43分25秒 | 短歌

「口語短歌・水曜サロンの会」(その69)   短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 今年も楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。


 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し、鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見等をお寄せ頂ければ幸いです。

【サロンの運営について】
 運営等につきましては、末尾に記させて頂きますので宜しくお願い致します。



     「冬薔薇 フレグラントアプリコット」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】今回は筆者ブログ「世界文化紀行」の「世界のパワースポット」の写真を
    見ながら口語短歌を詠んでみました。
☆天と地の境なく映す湖は 何を語るか神秘な世界
   註)ウユニ塩湖・ボリビア「天空の鏡」
☆泉には奇跡が起こり湧き出る 聖母マリアは生きとし生きる
   註)フランス「ルルドの泉」
☆憧れの夕陽絶景は寺院こそ 涙が滲み心震える
   註)バリ島「タナ・ロット寺院」
                         浅間山明鏡止水さん

【解説】
 「世界のパワースポット」を口語短歌と画像で紹介する試みは「観光大使」並みの
 取り組みですね。いずれ、地元の観光協会から「感謝状」等のお礼が届くかも
 知れませんね。
 三首目のバリ島は、私事になりますが、かつて銀婚旅行を兼ねて訪れた地で、
 懐かしく思い出しました。「タナ・ロット寺院」も忘れがたい地ですが、
 私はウブドの「芸術村」が鮮明な記憶となって蘇ります。ガムランの演奏で
 舞うバリ舞踊や、ライステラス(棚田)が懐かしいです。タナ・ロット寺院を
 別の視点から詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★故郷へ想い連れゆくタナ・ロット 寺院染めるバリの夕映え


【詞書】一輪の白い侘助の凜とした美しさ、思わず自分を振り返る。気持ちの
    荒れたのが恥ずかしい・・・
☆竹藪に白き侘助ひとつ咲く心貧しき朝に見つけり
【詞書】ぽつんと落ちる椿の花 昨日はあんなに美しく咲いてしばらく見られる、
    いやもっと前から咲いていたかもしれないが。いつかは落ちる命の
    はかなさと落ちてもなおその美をもつ花の矜持に見とれた。
☆朝露をふくむ苔の上(へ)落ち椿 なお華やかな美の終章も
【詞書】最近金の目を持つ真っ黒な猫も神秘的でいいなぁ~と思うように
    なりました。またさざんかしぐれという美しい言葉を使いたくての1首です。
☆金の目の尻尾の切れた恋猫もさざんか時雨に姿隠しぬ
                         夕庵さん

【解説】
 いずれの歌も、作者の美意識が滲む素敵な歌で、「侘助」「落ちる椿」
 「さざんか時雨」が的確に表現されていて学ばせて頂きました。
 「真っ黒な猫」と言えば、菱田春草の「黒き猫」の日本画が思い浮かびます。
 春草は37歳の若さで亡くなっていますが、横山大観が「春草こそ本当の天才だ」と
 評価したほどの描き手でした。
 事実「黒き猫」の神秘的な存在感は他の絵画を圧倒していると感じますが、そんな猫を
 「さざんか時雨」と絡めて詠い上質な日本画を見ている心地がします。
 「尻尾の切れた」は事実でしょうが、この歌の本筋からは省いても良いのでは
 ないでしょうか。
 「黒き恋猫」にフォーカスして詠って見ましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★金の目の黒き恋猫抜き足で さざんか時雨に姿隠しぬ


【詞書】ソクラテスの妻クサンティッペにはクサンティッペの言い分が
    あったのですが・・・。しかし、ソクラテスが生活の足しに成らない
    議論を日がなしたからこそ今の哲学という分野は発達したのですから、
    無用の用は大いに役立っていると言えると思います。
☆元気ではゐられぬ人もこの世にはゐて陰陽のこの世と思ふ
☆努めてもだうにもならぬことのあるこの世と思ふたとへば元気
☆元気なき人も元気のある人と同じ価値ある人間である

                         水仙さん

【解説】
 ソクラテスは言うまでも無く哲学者として、また弁論家として歴史的にも優れた
 人物でしたが、その妻クサンティッペは、長きにわたって、悪妻・悪女の代名詞の
 ような評価を受けてきた女性です。しかし、家族の生活を支えるだけの安定した
 収入すらもたらさない夫への不満は、ソクラテスが刑死するまで続いたものと、
 推察致します。作者の言われるよう「言い分」があったと拝察致します。
 なお、三首の歌で詠われている内容は作者の心からの叫びであり、訴えと理解
 しました。諸々の情況で「元気いっぱい」になれない中で、それでも精一杯
 誠実に歩みを重ねる作者を、温かく見守っていきたいと思っています。



     「咲き盛る 日本水仙」

【詞書】先日、ファンとしているブログより自作の歌を聞きました。
    始めての黄昏の経験〜と〜全ての方が経験する事だと思いました。
☆穏やかな 小春日和の リビングで
      ミカンをひとつ 食べる幸せ
☆躍動の 日々を重ねて いま生きる
      牛歩になっても 2人で進む

                         クロママさん

【解説】
 作者も言われるように、人生の「黄昏」の季節は私たちも含めて、誰にも訪れ、
 その場面に遭遇することを余儀なくされます。
 その季節を愛おしみつつ、いかに豊かに、二人で歩んでゆくか、それによって
 その季節が夕映えのように穏やかに輝やくものなっていくことを祈りたいと
 思います。
 二首の歌の、「穏やかな 小春日和の」「牛歩になっても」には、そんな思いが
 込められていると考えます。
 なお、小春日和は「穏やか」な日でしょうから重複を避け、少し手直ししてみました。
 いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★小春日に 二人でみかん つまみつつ
         互いに笑みを かわす幸せ


【詞書】恋歌三首
☆名も知らぬ人にあこがれ行くバスのまぶしきゆえに声もかけれず
☆昔読む歌集をひろげ懐かしむはさみししおりに書きし恋歌
☆我が姿
  川面にうつし流れゆく
   思ひとなりて君にとどけよ

                         自閑(jikan314)さん
【短歌説明】自閑(jikan314)さんご自身の説明です。
 恋と言う単語も忘れかけている歳ですが、たまには良いかと。
 三首目は、栃木県小山市を旅した時に、市内を流れる思川という川の支流に
 姿川という川の橋を渡ったとき、「姿」と「思」という川の名前に興味を
 引かれました。

【解説】
 定型を踏まえた作者の出詠歌は久しぶりですが、いずれも韻律と共に言葉の展開の
 鮮やかさに学ぶもの大です。
 三首目は「思川」「姿川」を隠れた歌枕として詠み込み、君への思慕を川の流れに
 乗せて届けるという素敵な恋歌になっていると考えます。
 恋心は歳を超越し大いに表現し、詠って参りましょう。私たちの世代には脳の
 活性化の為にも大切な営みと思っていますが・・・。


☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
【詞書】引き続き「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆冬木立きっぱり捨てるその枝に 冬芽は既に膨らみており
                         ポエット・M
★葉を落とし枝のみになる冬木には冬芽ふくらみ春を待つ見ゆ
★春を待つ冬芽のごとく膨らめるわれの心のなかのときめき

                         水仙さん
★公園のメタセコイアは葉をふるい三角錐の姿に眠る
                         夕庵さん
【添削】
★きっぱりと葉を落としたる冬木立 冬芽は既に膨らみてをり
                         リコさん

☆初詣 階段降りて 本殿へ クロも一緒の健康祈願
                         クロママさん
★三年ぶりの住吉大社の初詣 人恋う男女が笑顔で行き交う
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


☆枯野にも明日への備え 種いだき あまたの草の命息づく
                         ポエット・M

【解説】
 探梅や、散策に訪れる観音崎の丘陵の上には広い草原が広がっています。その草原は
 草もみじに染まった後深い眠りに落ちていましたが、そこかしこに小さな種を抱く
 はこべらをはじめ、多くの草々が見えます。
 冬の淡い日差しを浴び、微かに萌える緑の若芽もあり、既に命の営みが静かに
 始まっているかに見えます。そんな草々の息づく様を詠ってみました。



     「早咲きの 河津桜」

「五行歌集 ―君へのレクイエム― 」鑑賞 嵯峨吹雪著 (12)
 
 3.白いブランコ(1)


   〇青春夢遊ばせる春の夜は
          星の煌めき白いブランコ
   〇亡霊は心のなせる業なるか
          さればなおさら永遠ならずや
                   嵯峨吹雪

   忍び来て
     二人でこいで
         キスもした
       星のふる夜の
          白いブランコ

         「ブランコの
             弁証法って
               なんですのっ」
            あの時君は
               真顔で聞いた

                 それはねえ
                    キスをさせたら
                       教えてあ~げる
                      等と答えて
                         ふざけたわたし

          「あなたって
             わるい人ねっ」と
                  いいながら
               甘美なキスを
                  僕にした君

     想いでの
       揺れて哀しい
         ブランコに
        仰ぐは遥か
          夜の天の川


   註)「白いブランコ」の章は、今回から始まります。



     「山茶花 淡紅」

【短歌入門・質問・提案コーナー】
 この「水曜サロン」に集う皆様の直近のコメント等に記された、短歌を作るうえでの
 ヒント、質問、諸々の疑問点、さらにご意見等について触れていきたいと思います。
 皆様からのご提案、歌評、さらに素朴な疑問も含めて、コメント欄にお寄せ頂ければ
 幸いです。
 なお、私の「質問への回答」は、あくまでも一つの「解」でありますので、他の回答、
 反論、ご意見等もありましたら、このコーナーで大いに議論して参りましょう。
 それが学びに繋がれば嬉しい限りです。

【サロン参加者からのコメント】
 自閑(jikan314)さんから紹介頂いた、正月の和歌です。

  はつ春のはつねの今日の玉菷手にとるからにゆらぐ玉の緒
                        (新古今集、万葉集)
 正倉院には、大伴家持がこの歌を詠んだ、孝謙天皇が養蚕の為に賜った玉箒
 (子日目利箒)が模造されております。
 新古今では、よみ人知らずとなっておりますが、古今和歌六帖からの撰歌
 だからです。
  正月(むつき)立つ春の初めにかくしつつ相し笑みてば時じけめやも
                             (万葉集)
 お互い共に正月には笑い合うのが一番ですね。大伴家持の歌です。
  千歳までかぎれる松もけふよりは君にひかれて万代やへむ
 壬生忠岑で公任三十六人撰や和漢朗詠集にも撰ばれた子の日の歌です。
  明日からは若菜摘まむとしめし野に昨日も今日も雪は降りつつ
                        (新古今集、万葉集)
 山部赤人の歌です。七草粥は、遥か昔からの行事ですね😃
  若葉指す野辺の小松を引き連れて元の岩根を祈る今日かな  (玉鬘)
  小松原末の齢に引かれてや野辺の若菜も年を摘むべき    (源氏)
 源氏物語若菜の題名となった和歌です。
  新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重け吉事    (万葉集)
 大伴家持が、天平宝字三年一月一日が立春と重なったと解されております。
 元旦からもう22日も過ぎてとは、思われたかと?和歌や俳句は、旧暦が
 基本で、22日は、旧正月です🎍ローマ教皇グレゴリオ13世が決めた
 元旦で、歌は詠めないと言う天邪鬼ですね😁

【ネット歌会について】
 「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式ではなく、
 「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」するという自然発生的な
 歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響くものがありましたら、それへの
 返歌として大いに詠んで頂き、コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
 各位に記入して頂いた短歌を基に、編集し、掲載させて頂きます。
 従って、統一性や「お題」に向けた収斂性には欠けますが、面白いと思っています。
 当面は、手探りでやってみたいと思っています。さらに、良いアイデアがあれば
 各位よりお寄せ頂ければ嬉しいです。


     「咲き初める 河津桜」

【運営にあたって】 注)文頭から移しました。
 (1) 投稿期間は毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6) 掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
 (8) 最近心無い「スパムメール」等がコメント欄に届いています。
    誠に心苦しいのですが、今後コメントは「許可制」にさせて頂きます。
 (9) 投稿に当たっては、ご自身のブログのアドレス(url)も記入願います。
    ニックネームのみでIDのない方、あるいは匿名の投稿は内容により掲載
    できない場合もありますのでご了承願います。
                     了


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自閑(jikan314)さんへ (ポエット・M)
2023-02-06 16:15:17
自閑(jikan314)さん こんにちは。

「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

日本の美意識も「雅」「幽玄」「侘び・寂び」さらに、「映え」等、時代と共に変転を
重ねて来たでしょうが、「艶」は平安の昔から現在に至るも私たちの意識の底に息づいていると考えます。

平安時代中期の日記文学『蜻蛉日記』にも、「宇治川の水面が艶やかに光っていて…」
との表現が見られます。それらも含め、学びの過程で琴線に触れた語を、そのまま詠歌に
結実させる、自閑(jikan314)さんの手並みの良さを改めて感じました。
詠歌から艶やかな情景が浮かびますが、「背のホクロ」が歌を引き締めていますね。

なお、「立春の歌」を紹介いただきありがとうございます。今回紹介させて頂いた
「新年の歌」から引き続き、次回に「水曜サロン」に掲載させて頂ければ幸いです。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Unknown (jikan314)
2023-02-06 11:18:03
【短歌投稿】
【詞書】無題
☆背に一つホクロのあるをいとおしく
    抱きしめる度
  広き背中に
【短歌説明】
日本の中世からの美意識として、艶が有り、それについて、学んでいた時にふと出来た短歌です。
【投稿外コメント】
2月4日は立春と言う事で、立春の歌を紹介します。古今集以来、春の初めの歌は、巻頭歌として特に重要視されました。
みよし野は山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり(後京極摂政太政大臣)
 「みよし野の」ではなく「みよし野は」とした所が優れていると本居宣長も評している九条良経の代表歌の一つです。
ほのぼのと春こそ空に来にけらし天の香具山かすみたなびく(後鳥羽院)
太上天皇としての気高さを感じる歌ですが、隠岐に流され、たぶん真っ先に削除したでしょう?
山ふかみ春とも知らぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水
(式子内親王)
私は式子内親王の歌でこの歌が一番好きです。初春をイメージ出来る印象的な歌です。松は、春を待つの掛詞です。
かきくらし猶ふる里の雪のうちに跡こそ見えね春は来にけり(宮内卿)
宮内卿と言う二十歳前の歌人が、如何に評価されていたか。この後に続く俊成、俊恵両巨頭の前に配置されています。
時はいまは春になりぬとみ雪ふる遠き山べにかすみたなびく(よみ人知らず)
新古今、万葉集中臣朝臣武良治の歌です。立春と霞は古くから歌われております。
あらたまの年行き返り春立たばまづ我が宿に鴬は鳴け(大伴家持)
万葉集大伴家持の歌です。これは節分の前日の宴で作られたものですが、春の到来を告げるのは、霞、梅、そして鶯となっております。
としのうちに春はきにけりひととせをこぞとやいはむことしとやいはむ(在原元方)
袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)
最後は古今和歌集です。この両歌には賛否が有ると思いますが、その後500年の勅撰集の歴史の冒頭となる記念すべき歌です。
返信する
みっちっちさんへ (夕庵)
2023-02-05 15:06:23
みっちっちさん、初めまして夕庵です。
ご返歌ありがとうございます。
私は下戸なので縄のれんとは気づきませんでした。
なかなかユーモアのある鬼さん、きっと赤鬼に変身~だったのでしょうね。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-02-05 12:07:16
ポエットM様
こんにちは~🎵

返歌コーナー?が素敵ですよね~🎵

先程、夕庵さんの「鬼遣やひ」の短歌を読ませて頂いて、本当に鬼はどこへ追われちゃうのかな~と思いを巡らされました。

もしかして、こんなとこだったらいいなあと思い、返歌させて頂きます。

⭐️ 鬼遣らひどこへ行くのか頭(ず)をかかえくぐるは街の縄のれんかな

なんか川柳みたいになってすみません。
誰かと差しつ差されつ世間話でもしてたら楽しいかな(笑)
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2023-02-04 19:49:40
夕庵さん こんばんは。
早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
今年は、三年ぶりと銘打って各地で「鬼遣らい」の行事が復活していますが、
一首目は「追われた」鬼を思いやる優しさが「涙一粒」の表現に滲み、
夕庵さんのお人柄が覗く良い歌と思います。

三首目の「破れ蓮」。飄々と風に吹かれながらも、足下に蓮根と言う次世代を
担う存在を育み、自らの使命を全うした矜持を胸に枯れていく。そんな蓮の
生きざまを踏まえ「あすの命のわからぬものを」と詠いつつも夕庵さんの
心意気が覗く歌と考えます。朽ちることを厭わず使命を全うしたもののもつ美意識も伺えます。
「破れ蓮」の一般的な解釈の、寂しくわびしい秋の風情を逆手にとっての歌と
解釈したら、深読みでしょう。
返信する
Unknown (夕庵)
2023-02-04 14:14:58
こんにちは。
今週の詠草です。
詞書
昨日は節分会、近くの寺社へ行きました。
追い出された鬼はどこへ行くのだろう?と考えてみたときの歌です。また福豆を投げる人と目が合って、手を振ると私めがげて投げてくれたのを背伸びして上手くキャッチ出来たうれしさ~

☆鬼遣らいどこへ行くのか頭(づ)をかかえ涙一粒氷雨の街へ
☆節分会のコントロールよき福豆を見事キャッチの縁起のよろし

詞書
咲き誇った蓮の花が朽ちた姿で風に逆らうことなく揺れているのを見て自分の姿と重ね合わせました。

☆飄々と風にゆだねて破れ蓮(やれはちす)あすの命のわからぬものを     夕庵

どうぞよろしくお願いします。 
返信する
夕庵さんへ (ポエット・M)
2023-02-03 11:42:03
夕庵さん こんにちは。
曾孫さんのお誕生の喜びを詠った返歌をお届けいただきありがとうございます。
まさに「ぷるぷる頬の春の赤子は」命そのものですね。

また、チョウキチさんへの歌の解説を行って頂きありがとうございます。
ここには「侘助のはかなさ」と共に、散ってなお冴え冴えとした艶やかさ
をまとう侘び助の命の輝きが、詠われていて共感を呼びます。
返信する
みっちっちさんへ (ポエット・M)
2023-02-03 11:40:24
みっちっちさん こんにちは。
本当にお久しぶりですが、「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。
日々お元気にご活躍のご様子は、ブログで拝見させて頂いていました。

2月は御母様の忌日になり、御母様の俳句や短歌をよく詠まれるとのこと。
御母様は、みっちっちさんの胸の奥に、そして俳句や短歌の中に活き活きと
存在していることと思います。俳句の推敲をお母様と一緒に行うことは
娘にとっても、またお母様にとっても幸せなことだったと思います。

三首の歌はいずれも御母様への温つく深い想いが詠われ、しみじみとさせられます。
特に三首目の「朝粥は母の好みし塩加減」は、いわゆる「おふくろの味」をひき継ぐ
娘の想いと、待たれる春を前に身罷った御母様の無念想いが滲む味わい深い詠歌と
思います。

年も改まりましたので、これからも宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (夕庵)
2023-02-03 09:15:10
ポエットMさん
おはようございます。
返歌です。
☆枯れ野にも明日への備え 種いだき あまたの草の命息づく  ポエットMさん

★月満ちていのち溢れる産声のぷるぷる頬の春の赤子は   夕庵

曾孫の誕生の時の歌です。
長い間待って、みんなの期待のなか、無事に生まれた喜びです。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-02-02 22:37:21
ポエットMさん
お久し振りです。
いつもブログにご訪問頂き、又心暖まるリアクションもありがとうございます。
私も、いつも皆様の素晴らしい短歌やポエットMさんの添削、更には返歌コーナーも楽しませて頂いてます。
だから何だか久しぶりという感じか致しません。

2月は母の忌日になりますので、母の俳句や短歌をよく詠みます。
僭越ながら、3首出詠させて頂きます。

⭐️ 侘助は母の優しき笑い皺 ほほゑみのまま逝きたる母よ

⭐️ 鉄瓶の湯気しなやかに如月の今日母の忌の白湯の甘さよ

⭐️ 朝粥は母の好みし塩加減 春を待たずに逝きたる母へ

母がまだ存命の冬、私は母に作った朝粥を見て、
「朝粥はオブラートめく寒がわり」
と詠みました。

でも何となく下五の季語を推敲したいと思い、母に幾つかの季語の中からどれがいいと聞くと、母は即座に「春うらら」を選びました。
そして
「朝粥はオブラートめく春うらら」が詠めました。
喜んでいた母でしたが、その冬、母は春を待たずに逝ってしまったのでした。
返信する
チョウキチさんへ (夕庵)
2023-02-02 10:32:02
チョウキチさん、おはようございます。

これは実景です。
青々とした長寿の竹藪の前に一輪の白い侘助と出会いました。万年葉を茂らす竹とやがてはポトリと落ちる侘助のはかなさを思ったのです。
ご鑑賞ありがとうございました。
よろしくお願いします。
返信する
侘助 (チョウキチ)
2023-02-01 16:10:14
詞書】一輪の白い侘助の凜とした美しさ、思わず自分を振り返る。気持ちの荒れたのが恥ずかしい・・・
☆竹藪に白き侘助ひとつ咲く心貧しき朝に見つけり

雰囲気はなかなかいいですね。竹藪は、どういう役目を果たしているのでしょうか。
返信する
fumiel-shimaさんへ (ポエット・M)
2023-02-01 12:42:12
fumiel-shimaさん こんにちは。
ご丁寧なご報告を頂きありがとうございます。
先ほど、ブログへ伺い、千恵子奥様の「絵手紙コーナ」は一旦幕引きとの旨、
拝見しました。

千恵子奥様には、長い事「水曜サロン」へ心に響く見事な独樂吟の数々を出詠頂き、
短歌のもつ底力を改めて学ばせて頂きました。
そして、短歌と絵手紙のコラボレーションの妙の素敵さを再認識させて頂きました。

shimaさんは謙遜されますが、shimaさんのメッセージはそのまま詩であり、歌と
なります。これからも奥様とともに、溢れる想いを言葉と絵に紡いでいって欲しいと
思っています。

自閑(jikan314)さんの「恋歌三首」は、おっしゃる通りですね。このようなピュアな
歌の詠める純な思いを維持できたらと思っています。
これからもよろしくお願いします。
返信する
Kenさんへ (ポエット・M)
2023-02-01 12:39:15
Kenさん こんにちは。
いつも早々に「水曜サロン」へ出詠頂きありがとうございます。

「日本の雪景色」、中でも観光地としても人気の「支笏湖氷濤まつり」「小樽運河」
「袋田の滝・氷瀑」等は、新しい「歌枕」としての喚起力も強いですね。
いずれの場所も訪れはしたものの、この雪の季節には行っていませんので、
その変わりようは、まさに別世界との印象があります。

いずれの歌も、氷と雪への賛歌となっていますが、自然の織り成す「荘厳にして神秘な世界」が
印象深く詠われていますね。
二首目を、視点を変えて詠ってみましたが、いかがでしょうか。
★袋田に神の建てたる氷瀑の 神殿粛(しゅく)と時を止めたり

これからもよろしくお願いします。
返信する
かつてのときめきが・・・ (fumiel-shima)
2023-02-01 10:26:50
ポエットMさん、おはようございます。

マンションの工事も終盤に近付き、大きな音がすることはなくなった静かな朝・・ゆっくりと皆さんの短歌を拝見しました。

自分では詠えなくてもその光景や情景、想いなどが深く、静かに伝わってきました。

自閑(jikan314)さんの「恋歌三首」は誰の心にも消えずに残っている清廉な思慕のようなものを感じましたし、叶わぬ恋であってもその「ときめいた心」がよみがえるようなものが伝わってきました。

久々に広げた懐かしい歌集・・そして挟まれたさらに懐かしいしおり・・そこに書かれた切ない思いと少しはにかむような若き日の姿が浮かんでくるようです。

私事ですが、昨日「千恵子選手の絵手紙コーナ」が一旦幕を閉じました。
独楽吟でも大変お世話になりました。
過日掲載していただいたものも含め、数首を小さな絵と共にアップしてありますので時間のある時にでもご覧いただければ・・・と思います。

ありがとうございました。
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短歌投稿 (knsw0805)
2023-02-01 07:28:08
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

「詞書」1月25日は日本全国雪景色でした。辺り一面が雪になると出かけることが出来ません。そこで筆者ブログ「世界文化紀行」日本の雪景色より詠んでみました。

北海道千歳「支笏湖氷濤まつり」
「さまざまな氷のオブジェ立ち並び 支笏湖ブルー幻想的に」

茨城県「袋田の滝・氷瀑」
「氷瀑は時を止めたか凍りつき 荘厳にして神秘な世界」

北海道「小樽運河」
「雪化粧小樽運河のガス灯は 異国情緒にあふれる夜景」
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