第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その116)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き初める白梅」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆制服は廃止の風潮ありけむも変わらぬ振り袖成人の日
西BOOさん
【詞書】娘の成人式はいとこの振り袖を着て、その費用でちゃっかりと
車の免許証をとったものです。
★振り袖の代わりに娘は免許証を成人の日の記念としたり
夕庵さん
【詞書】運転中に人のクルマに擦り傷をつけてしまったのですが、
駐車中の無人のクルマだったので点数を引かれずにホッとした
ことを詠ませて頂きました。
★病にて人のクルマに擦り傷を ゴールド剝奪されずにホッと
西BOOさん
【詞書】7年前、交通事故に遭遇、2ヶ月のリハビリで歩けるように
なりましたが、腰痛は今も頭痛の種です。
★リハビリに耐えて歩けるよろこびも 脇見運転 憎し 腰痛
夕庵さん
★交通の安全札に祈りつつ 事故をおこすは気のゆるみなり
西BOOさん
★台所に荒神さまのお札貼り 今日も家族の食事を作る
夕庵さん
☆冬蝶の終章の地か身を委ね黄色ともせる庭石の上
みっちっちさん
★冬蝶の白きの纏う夕暮れは足早に去る 京の寺町
夕庵さん
★ 夕暮れの花見小路は乙女らが蝶舞ふごとくさんざめく街
みっちっちさん
☆歌に聞く「憎い会いたい恋しい」と人の情念これこそ命
リコさん
★八代亜紀 歌う女の情念よ 深い瞳の底に渦巻く
夕庵さん
☆嬉しいな 娘とお揃えの ベレー帽 鏡に映して斜に構えたり
夕庵さん
★亡き母と揃ひの瑠璃色ペンダント 薄きは母で 濃きは我なり
みっちっちさん
★「しあわせを祈る」とくれしペンダント 今も波打つ海色濃ゆく
夕庵さん
★地震(ない)の地の苦難に哭きて 祈りしは 波打つ海よ 鎮まり給へ
みっちっちさん
★過酷なる被災の人らに身を寄せて つましき夕食 菜刻みをり
夕庵さん
★はるかなる二十九年前の地震(ない) 揺るる恐怖は 今もこの身に
みっちっちさん
★地震(ない)逃れ京都へ転居もはや過ぎて 住めば都と人と馴染めり
夕庵さん
★大地震(おおない)の恐怖はあれど 今日の日を いのち限りに 愉快に生きむ
みっちっちさん
★昨日のこと 今日書く日記を 10余年 さざ波もあれ われの足跡
夕庵さん
★さざ波も大浪もなほ 地震(ない)さへも 乗り越へ生きむ いのちの限り
みっちっちさん
☆甲辰の年の初日を襲う地震(ない)地異に備えよ 重き警鐘
ポエット・M
★天変の重き警鐘受け止めて 支える力明日(あした)の糧に
浅間山明鏡止水さん
★容赦なき地異の惨状越え行かん かすかなれども槌音もして
ポエット・M
★頼もしき列車が再び走り出す 七尾・金沢 結ぶ線路に
夕庵さん
★孤立する町を繋げる線路わき 修理に命かけたる人ら
ポエット・M
☆風花の 未だ舞い来ぬ 街にいて
能登の厳しさ さらに感じて
ポエット・M
★避難所の 廊下に響く 子供らの
声が伝える 明日への復興
浅間山明鏡止水さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「咲き盛る 山茶花」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
☆1月に卯月の気温 庭の梅 覗けば蕾ほころびそうな 西BOOさん
★ぽこぽこと紅梅の咲く陽だまりに春の訪れ背伸びして待つ 夕庵
よろしくお願いします。
✰ぼこぼこと紅梅の咲く陽だまりに春の訪れ背伸びして待つ 夕庵さん
★梅蕾 春を待ちつつ 殻を割り はじけ飛ぶよな ポップコーンのごと 西BOO
よろしくお願い致します。
⭐️大寒の音なく氷雨に変わる夜は湯たんぽ抱きてねむる幾夜さ
夕庵さん
★湯たんぽよ はるかなる日よ ぬくぬくと しあはせ数多くれし母さん
みっちっち
よろしくお願いいたします。
★梅蕾 春を待ちつつ殻を割り はじけ飛ぶよな ポップコーンのごと 西BOOさん
★好々爺 カラスの頭脳を褒めながら 歯抜けのもろこし並べてをりぬ 夕庵
西BOOさん いつも返歌をありがとうございます。
よろしくお願いします。
返歌を詠まさせて頂きたいと思います。
☆寒の夜はぶり大根を炊きましょう あなたの好きな七味効かせて 夕庵さん
★おでんの具 昔はすじ肉より取りし 今は大根 苦味に満悦 西BOO
よろしくお願い致します。
★おでんの具 昔はすじ肉より取りし 今は大根 苦味に満悦 西BOOさん
★白菜の収穫終えし菜園に 悩まし形の大根もあり
夕庵
よろしくお願いします。
★さよならと氷雨の窓になぞりたる最終バスのビロードの席 みっちっちさん
★ポケットの冷たい鍵の重かりし氷雨降る町バスを待つ身に 夕庵
よろしくお願いします。
★湯たんぽよ はるかなる日よ ぬくぬくと しあわせ数多くれし母さん みっちっちさん
★ぬくぬくの布団に眠るしあわせを 申し訳なく幾度と目覚め 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です。
⭐️ポケットの冷たい鍵の重かりし 氷雨降る町 バスを待つ身に
夕庵さん
★あたたかき君のポッケに手を入れて氷雨の京をふたり歩きし
みっちっち
⭐️ぬくぬくの布団に眠るしあわせを申し訳なく幾度も目覚め
夕庵さん
★ぬくぬくの猫の可愛さ思ふ時 被災の猫はいかに生くるや
みっちっち
よろしくお願いいたします。