生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年2月28日 鷹ノ巣山

2015年03月01日 | 日本百名山以外の登山
先週天候不良で行けなかった奥多摩の鷹ノ巣山に行ってきた。
奥多摩三大急登で知られる稲村岩尾根から登り、峰谷方面の浅間尾根を下った。

■コースタイム
8:15東日原バス停→9:25~9:45稲村岩→11:30ヒルメシクイノタワ→12:00~12:10鷹ノ巣山→12:40~14:00鷹ノ巣山避難小屋→15:30奥集落

奥多摩駅の東日原行のバスは20名程度の乗客がいた。
やはりほとんどが登山者だった。
半数以上が川乗橋で、6,7名が終点の東日原バス停で下車した。

集落から外れ山道に入ると雪はなかった。
稲村岩に向かう道でも雪はほとんど残っていなかったが、一度溶けた雪がアイスバーンとなったのでチェーンスパイクを装着して歩いた。

稲村岩に着くと一息入れた。
そばに登山者のザックが置いてあった。
稲村岩に登っているのかもしれない。

稲村岩尾根は稲村岩から鷹ノ巣山の山頂まで標高差900メートル程度を結ぶ急勾配の尾根だった。
ひたすら急な登りが続き、下りがほとんどなし。
標高1000メートルを超えたあたりから登山道は雪に覆われた。
トレースがしっかりついており、雪がしまっていたので歩行に問題なかった。
トレースから外れたところの踏み抜いた跡を見ると40センチぐらい積もっていたところもあった。
先日購入した10本爪のアイゼンを試すために持ってきたが、結局チェーンスパイクで間に合ってしまった。

途中からずっと続く登りに半ばうんざりした。
標高1560メートル程のヒルメシクイノタワに着くとなだらかな道に変わったが、それは一時。
頂上に向かって急な登りに戻った。

頂上の近くで立って水筒の水を飲んでいると、単独行の女性が「あの先が鷹ノ巣山の頂上ですよね?」と声をかけてきた。
「そうだと思います。そうでなかったら困りますよね・・・」と返事した。
その女性も私と同様、稲村岩尾根の登りにうんざりしていたのだろう。

12時に鷹ノ巣山に到着。
予定より30分近く遅れてしまった。
山頂より奥多摩の山々や富士山、南アルプスが望めた。
数名程度富士山を見ながら食事していたが、雪の照り返しでまぶしかったので食事は避難小屋で取ることにした。

避難小屋で食事した後、浅間尾根を下った。
浅間尾根は稲村岩尾根と違ってゆるやか。
日当たりがよく避難小屋を少し外れると雪の残っている場所は少なくなった。

途中、4本爪の軽アイゼンが落ちていた。
なぜここに落ちているのだろうと不思議に思った。

軽アイゼンを見つけた場所から歩きだして数分後、反対から登ってきた60代ぐらいの女性に「4本爪の軽アイゼンを見かけなかったか」と尋ねられた。
軽アイゼンの留め具がゆるく知らないうちに外れてしまったそうだ。
落ちていた場所はあまり遠くない場所にあると伝えた。

女性と別れてから下山を続けていると道の傍らで立っていた60代ぐらいの男性に声をかけられた。
男性は奥さんが軽アイゼンを落として探しに戻ったため待っているとのこと。
奥さんから尋ねられ落ちていた場所を教えたのですぐに分かると思う、と伝えた。

下るにつれ広葉樹がなくなり杉の植林地帯に突入した。
杉花粉症持ちなのでマスクをした。

浅間神社で写真を撮っていると下山中に会った60代の夫婦と再会した。
軽アイゼンの件でお礼を言われしばし立ち話をした。
帰り道について聞かれたので、「峰谷でバスを乗る予定だが、バスの本数が少ないので峰谷橋まで歩いて奥多摩駅のバスに乗る」と答えた。
「奥多摩駅は帰り道で通るので駅まで乗せていく」との申し出があった。
好意に甘えた。

奥多摩駅で夫婦と別れた。
おかげで16時台のホリデー快速東京行に乗ることができて予定より大幅に帰宅できた。
山では予想外の出来事もあるのがおもしろい。


■写真一覧
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