生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

7月9日(日)~15日(土) 北海道旅行(6日目 函館その1)

2006年07月27日 | 国内旅行
札幌からの夜行バスは、予定通り朝5時過ぎに函館駅に到着。駅のロッカーに荷物を預け、有名な朝市に出かけた。朝早いせいか客がまばら。朝市を一回りした後、朝市内の食堂で「ウニ・ホタテ・イクラ丼」を食べた。料金は1,480円とちょっと高めの朝食だったが、ご飯の量が多く新鮮なウニ・ホタテ・イクラがご飯の上にたっぷりとのっていたので非常に満足した。朝から贅沢をした。



  朝市。  




  朝市の店頭に並んでいたカニ。




  朝食のウニ・ホタテ・イクラ丼。ボリュームたっぷりでおいしかった。また食べたい。


朝食後、市電に乗って立待岬に行った。立待岬は、津軽海峡に面した断崖絶壁の岬だ。晴れていれば対岸の下北半島も見えるが、曇っていたため全く見えず。岬では涼しい潮風にあたりながらしばらくぼんやりと海を眺めた。



  立待岬。下北半島方面を撮影。


観光スポットがまだ開いていない時間だったので、時間つぶしに市営谷地頭温泉に行った。温泉は朝6時から開いている。料金は380円と銭湯価格なのがうれしい。お湯は鉄分を含んだ赤褐色の湯だった。室内の浴槽は私には熱すぎて入れなかったので、ややぬるめの五稜郭の形をした露天風呂にずっと浸かった。温泉から上ると畳敷きの無料休憩所で時間をつぶした。




  市営谷地頭温泉。地元の人が多かった。背後は夜景スポットの函館山。




  温泉の敷地にはこんなものも。




  説明板(画像をクリックすると拡大画像が表示されます)。


温泉の後、函館山周辺を観光した。函館山周辺は港に向かって下る傾斜地で、元町を中心に明治・大正時代に建てられた異国風の建物が残るエキゾチックな雰囲気の漂う、散策の楽しい地区だ。まずは函館公園へ。函館公園は、明治12年(1879)に作られた道内最初の都市公園で、函館市内の桜の名所でもある。



  函館公園。


元町配水場は、噴水があり芝生に覆われた公園風の場所だが、明治22年(1889)から使用され現在も現役の水道施設だ。実は、函館の水道は、国内で2番目に古く、日本人設計のものでは国内最古の歴史を持つ。




  元町配水場。


函館ハリストス正教会は、文久元年(1861年)に開かれた日本初のギリシア正教会だ。建物は、ロシア風ビザンチン様式のこじんまりとした優美な教会で、大正5年(1916年)に建てられた。私には見慣れない様式の建物だったので新鮮に感じられた。



  函館ハリストス正教会。ハリストスとはロシア語でキリストのこと。


函館ハリストス正教会の近くのカトリック元町教会は、安政6年(1859)にフランスの宣教師が開いたローマ・カトリック教会だ。建物はたびたび火災で焼失、現在の建物は大正13年(1924)に焼け残った煉瓦造の外壁を補強して再建されたものだ。石造りの重厚なゴシック様式の教会で、尖塔には風見鶏を載せる。内部には火事見舞いとしてローマ教皇から送られた祭壇がある。



  カトリック元町教会。


レモンイエローとブルーグレーの色が目立つ2階建ての洋風建物は旧函館区公会堂だ。旧函館区公会堂は、火災で焼失した集会所の代わりに、明治43年(1910)に地元住民有志が建てたもので、国重要文化財に指定されている。皇太子時代の大正天皇が行啓の際に宿舎としてお泊りになったこともある。館内では明治時代をしのばせるハイカラな衣装を有料でレンタルできる。私は借りなかったが、ドレスを着て写真撮影をしている観光客を見かけた。




  旧函館区公会堂の外観。




  正面から撮影。




  御座所。




  御座所の天井。




  大広間。現在はコンサートホールとして使用されている。




  二階のベランダから港を眺める。


(その2に続く)



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7月9日(日)~15日(土) 北海道旅行(5日目 札幌・小樽)

2006年07月26日 | 国内旅行
この日は札幌・小樽を観光。ホテルをチェックアウト後、重い荷物を持ちながら大通公園、時計台、北海道庁旧本庁舎を足早に観光し、札幌駅で小樽行きの電車に乗った。




  大通公園とテレビ塔。




  時計台。




  北海道庁旧本庁舎。明治21年(1888)完成。




  北海道庁旧本庁舎と睡蓮の池。


小樽到着。小樽は、明治から昭和初期にかけて北海道経済の中心地で、金融機関が集中し「北のウォール街」と呼ばれる程栄えた。北海道経済の中心地が札幌に変わると小樽の地位は低下したが、小樽の街のあちこちには今なお当時の金融機関や商社が建てた洋風建築が残され時の繁栄ぶりを伝えている。和洋問わず古い建築が好きな私には、小樽は非常に観光しがいがある街だった。




  日本銀行旧小樽支店。明治45年(1912)完成の煉瓦造2階建て。設計者は、日本銀行本店や東京駅を設計した辰野金吾と弟子の長野宇平治。現在は日銀金融資料館。




  日本銀行旧小樽支店の通りの反対側にある旧北海道銀行本店。明治45年(1912)年完成の石造りの建物。現在はレストラン。




  小高い丘の上にある水天宮。境内から小樽港を一望できる。




  旧共成株式会社。共成は北海道有数の精米・米穀商だった。明治45年(1912)完成の木骨煉瓦造。現在はオルゴール専門店。




  旧中越銀行小樽支店。大正13年(1924)完成の鉄筋コンクリート造。この写真では分かりにくいが、二階部分の装飾が凝っている。現在は土産店。




  旧木村倉庫。明治24年(1891)年完成。鰊倉庫として使用された石造倉庫。廊下には港から引き込まれたトロッコのレールが今も残されている。現在はガラス工芸品専門店。




  岩永時計店。明治26年(1986)完成。木骨石造2階建。和洋折衷のデザインで、屋根にしゃちほこが置かれているのがユニーク。




  旧百十三銀行小樽支店。明治41年(1908)完成の木骨石造。




  小樽のシンボル、小樽運河。大正3年(1914)から10年がかりで築かれた。全長1,140メートルの運河沿いには倉庫が立ち並ぶ。




  小樽運河。




  旧日本郵船小樽支店。国重要文化財。明治39年(1906)完成の石造2階建ての建築。現在は小樽市の所有で、内部を有料で公開。




  貴賓室。




  会議室。




  旧安田銀行小樽支店。昭和5年(1935)完成の鉄筋コンクリート造。現在は新聞社の事務所。




  旧四十七銀行小樽支店。昭和初期の木造建築。現在は会社の事務所。




  旧三井銀行小樽支店。昭和2年(1913)完成の鉄筋コンクリート造。平成14年まで銀行として営業していたが、現在は使われていないようだ。




  旧北海道拓殖銀行小樽支店。大正12年(1923)完成の鉄筋コンクリート造。現在はホテル。


この夜、函館行きの夜行バスに乗ることになっていたので、小樽観光後札幌に戻り入浴施設で一汗流し食事をして時間をつぶした。



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7月9日(日)~15日(土) 北海道旅行(4日目 旭山動物園)

2006年07月24日 | 国内旅行
この日は、旭山動物園を訪れた後、札幌に移動した。他の宿泊客の方々が、親切にも私を旭山動物園へ車で送り届けてくれた。美瑛から旭山動物園に公共交通機関を使っていく場合、かなり時間がかかるのでとても助かった。

旭山動物園を訪れたのは平日だったが、大人気の動物園とあって来園者が多かった。旭山動物園の売りは「行動展示」という、動物本来の行動や能力を見せる展示だ。例えば「ぺんぎん館」では、水中を飛ぶように泳ぎまわるペンギンをいろいろな角度から観察できる水中トンネルが設けられている。「ほっきょくぐま館」では、半球状の透明なドームが設置され、ホッキョクグマに襲われるアザラシの視点からホッキョクグマを観察できる。檻の中の動物の形を観察する従来の動物園の展示方法に慣れた目には斬新な展示方法だ。




  園内。




  ととりの村。巨大な檻に本物の自然環境に近い環境を作り、檻に入った観察者は鳥本来の姿を観察できる。フラミンゴの他に白鳥やカモがいる。




  手前の3羽はキングペンギン、奥はイワトビペンギン。ぺんぎん館の水中トンネルで泳ぐペンギンの姿を見たが、陸でよちよち歩く姿からは想像できないほど猛スピードで泳ぐので驚いた。




  ジェンツーペンギン。




  えさをもらうジェンツーペンギン。えさは噛まずに丸呑みする。




  陸で寝そべるアザラシ。あざらし館の円柱水槽(マリンウェイ)でアザラシの泳ぎを観察しようとしたが、アザラシは円柱水槽あっというまに通過するためそのような余裕無し。




  エゾヒグマ。ガラス越しで、2頭を観察していたら突然1頭が前足で「バンッ!」と私の目の前を激しくたたいた。襲われるかと思い心臓が止まりそうになった。




  ヒョウ。ヒョウが高いところにいるのが好きな動物だと初めて知った。高いところにいるヒョウを下から観察できる。


それと園内のいたるところに置かれた飼育係の手作りの説明板も売りだと思う。説明板は動物園の経済状況が厳しかった時にやむ終えず自作したそうだが、既成のものよりも親しみやすく飼育係の人柄までも伝わってきてかえってこちらの方が良い。説明文は、非常に分かりやすくユーモアがあるので読むのが楽しい。



  手作りの説明板。




  同じく手作りの説明板。シカを一頭づつ写真入りで紹介。




  エゾシカ。




  シカの角が付いたヘルメット。これをかぶると角の重さが実感できる。




  シロテテナガザル。忍者のような身軽な動きに思わず視線が釘付け。




  今年4月にやってきたキリンの「マリモ」。




  サイ。




  ホッキョクグマ。背後の透明な半円形のドームからアザラシの視点でシロクマを観察できるが、30分待ちだったのであきらめる。


旭山動物園では、動物園が意図する通り、単に動物の姿形を見るだけの従来の見方から離れ、以前目の留まらなかった行動や能力をも着目して動物達を見ることができ、とても勉強になった。動物はおもしろい、と改めて感じた。子供だけでなく大人も楽しめる施設だと思う。旭山動物園では、来月8月にチンパンジーの行動や能力を観察できる「チンパンジーの森」がオープンする。今後動物園がどう発展していくのか興味深い。


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7月9日(日)~15日(土) 北海道旅行(3日目 富良野)

2006年07月21日 | 国内旅行
3日目は、富良野を観光。行き先は、ファーム富田と中富良野町営ラベンダー園フラワーパーク。どちらもラベンダー目当て。

行きも帰りも、富良野・美瑛名物、ノロッコ号に乗車。ノロッコ号は旭川~美瑛~富良野を走るJRの展望列車。ノロッコ号は景色のよいところでは速度を落として走ってくれるので、ゆっくりと車窓風景を楽しめる。



  ノロッコ号のディーゼル機関車(帰りに撮影)。




  ノロッコ号を反対から撮影。




  車内。窓に向かって座る席もある。冬用にだるまストーブも設置されている。




  乗車証明書。指定席に乗るともらえる。




  車窓風景。


美瑛から30分程度で、ノロッコ号専用駅、ラベンダー畑駅に到着。目指すファーム富田はここから歩いて7,8分だ。



  ラベンダー畑駅の表示板。


ファーム富田は、富良野のラベンダーブームのきっかけとなった有名な農園だ。園内に入るとラベンダーを中心とした花の絨毯が広がっていて感激。ラベンダーは、早咲き・遅咲きを問わずほとんどの株がつぼみの状態だった。開花した状態に比べ色は薄いが十分きれい。また、つぼみといえどもラベンダー特有の香りは畑一面に漂っていた。ポピーなどのラベンダー以外の花もきれいだった。




  早咲きラベンダー畑。




  同じく早咲きラベンダー畑。





  早咲きラベンダー。




  遅咲きラベンダー畑。




カリフォルニアポピーの花畑。




  ヒメキンギョソウの花畑。




  花畑。




  花畑。




  ポピー畑。




  ラベンダー畑とポピー畑。




  花畑。




  休憩中に飲んだラベンダーラムネ。ラベンダーの味と香りがする。


町営ラベンダー園フラワーパークは、山の斜面にラベンダー、ポピー、サルビアなどの花畑が作られた公園で、花畑や富良野の街並みが見渡せる観光リフトもある。こちらのラベンダーもつぼみの状態のものが多かった。













帰り道に美馬牛駅で途中下車。前日に他の宿泊客から「四季彩の丘」(ホームページ:http://www18.ocn.ne.jp/~shikisai/)が花畑と眺望がすばらしい、と聞いたためだ。駅の近くで自転車を借り、四季彩の丘方面に向かった。途中、写真家の故・前田真三氏が撮影した、美馬牛小学校に立ち寄った。小学校の建物は、教会風のかわいらしい建物で、丘の街によく似合っていた。



  美馬牛小学校。


肝心の四季彩の丘だが、あらかじめ行き方を調べておかなかったため、あて推量に自転車を走らせ、結局たどり着けず。美馬牛駅近辺をサイクリングして終わってしまい、残念だった。美瑛再訪の際には、四季彩の丘も訪れたい。



  美馬牛の風景。写真中央にわずかながら美馬牛小学校の屋根が見える。




  美馬牛の風景。



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7月9日(日)~15日(土) 北海道旅行(2日目 美瑛 その3)

2006年07月20日 | 国内旅行
2日目 美瑛 その3の続き)


ホテルがほとんどない美瑛では、民宿に2泊した。民宿の利用は生まれて初めてだったので少し心配だったが、楽しく快適に滞在できたので良かった。

お世話になったのは、民宿とまとさん(ホームページ:http://www17.ocn.ne.jp/~tomato19/MyPage/menu0.html)。首都圏から美瑛に移住したご夫婦が1年半前にオープンした民宿だ。建物そのものが新しく、どこもかしこも念入りに掃除がされているのでとても気持ちがよかった。オーナー夫妻は気さくで親切な方々で、民宿というよりも友達の家のような雰囲気でとても居心地が良かった。



  概観。




  部屋。6~8畳の和室で広いベランダが付いている。




  清潔感いっぱいの洗面所。


朝食・夕食は手作りの家庭料理で、友達の家で手料理でもてなされている気分になった。食堂では、他の宿泊客と話す機会があった。民宿は、ホテルと違い他の宿泊客と交流しやすいので一人旅の宿には最適だと思う。



  食堂。




  1日目の夕食。


民宿にはオーナー夫妻の他、かわいい猫たちも住んでいる。猫が大好きなオーナー夫妻は、民宿内に2匹、外の猫専用の小屋になんと5匹も猫を飼っている。どの猫もオーナー夫妻の移住前から飼われていて、移住の際に一緒に連れてきたそうだ。猫好きにはたまらない民宿だ。



  チョコちゃん。とても人懐っこい。食堂の入り口など、人に踏まれそうな場所に寝そべるのがなぜか大好き。




  マグちゃん。チョコちゃんと対照的で人見知りしがちだがかわいい。




  小屋の住人達。好奇心旺盛で、近くに行くと寄ってくる。


民宿とまとさんがとても気に入った。再度美瑛を訪れるときにぜひまた宿泊したい。


【おまけ】



  クリスマスツリーの木のある風景。カメラ好きの常連のお客さんが撮影した写真で、絵はがきを買ったときに、奥さんからいただいたものをスキャン。以下2枚も同様。趣味でやっているとは思えない出来栄え。




  哲学の木のある風景。



 
  冬の哲学の木のある風景。幻想的で非常に美しい。自分でもこういう写真を撮れたらいいなと思う(安いデジカメだから無理だけど)。



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