生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年3月13日~3月14日 雲取山(二日目)

2015年03月23日 | 日本百名山登山
雲取山山行二日目。
夜中に激しく吹いていた強風は朝には収まっていた。
天気がよさそうだったので予定通り三峰コースに進むことにした。

■コースタイム
6:15 雲取山荘→6:35~6:40大ダワ→7:50~8:05芋ノ木ドッケ→8:15白岩山→9:07前白岩山→9:25前白岩の肩→10:30お清平→11:10~12:00霧藻ヶ峰→12:50炭焼き平→13:30妙法ヶ岳分岐→14:00登山口→14:15三峰神社→14:20三峰神社バス停

小屋の人によると三峰コースは鴨沢コースよりも凍結箇所が多いとのことだった。
4本爪軽アイゼンで鴨沢から登ってきた宿泊客が小屋の人に三峰コースは4本爪軽アイゼンでは厳しいので鴨沢へ引き返すよ勧められていた。

6時15分ごろ小屋を出た。
大ダワに着くと「大ダワと白岩山悪路あり 足元注意」の標識があった。
先に進むと「この先路面凍結により滑落事故多発 技量、装備に不安がある人はひきかえすように」と日本語・英語・中国語・韓国語による「滑落注意 アイゼンが必要です」と書かれた標識があった。
標識の先に待ち受けていたのは急斜面をトラバースする道。
道幅はやっと人一人が通れるくらい。
足を踏み外さないよう慎重に歩いた。

危険個所を無事通過。
芋ノ木ドッケに到着。
パンをかじってエネルギー補給した。

白岩山、前白岩山と高度を下げていく。
雪に覆われた静かな山を堪能した。

前白岩の肩を過ぎると急な下り坂が現れた。
道はがちがちに凍結していた。
こちらも危険個所で転倒事故が発生している。
慎重に下る。
10本爪のアイゼンはつま先やかかとに爪があるので急傾斜でも安心して歩けた。

お清平で休憩後、歩き始めたところガサゴソと物音がした。
鹿だった。
鹿は私の姿が消えるまでこちらをじっと見つめていた。
お清平を離れると凍結箇所が消えたのでアイゼンを外したが、数分後凍結した道が出てきたので再度装着した。

11時過ぎに霧藻ヶ峰到着。
休憩所は閉まり、人がおらず静まり返っていた。
ベンチでお昼休憩。
前日と違ってすぐにお湯が沸いた。

食後バス会社に時刻確認のために電話した。
霧藻ヶ峰からでも普通につながる。
さすがドコモ。

休憩中に雪が降ってきた。
しばし様子を見たが降りやまないのでレインウェアを着た。

霧藻ヶ峰からの下りでは登ってくる登山者数人を見かけた。
雲取山まで向かうのだろうか。
登山道が全面にわたり凍結していた場所が何度か現れた。
雲取山荘のホームページには「登山口から霧藻ヶ峰まで凍結しており、ボブスレーができるくらいツルツルの状態」と書いてあったがあながちウソではなかった。

炭焼平を超えると凍結箇所がほとんどなくなったので、妙法ヶ岳分岐でアイゼンを外した。
足が軽くなったと喜んでいたのはつかの間、登山口まであと1キロのあたりで全面的に凍結した登山道が再登場。
面倒だったがアイゼンなしでは危険そうだったので再度アイゼンを装着。

14時ごろ登山口に到着。
バスの時間まで暇だったので三峰神社へ向かった。
鳥居まで行ったが、雪が激しく降ってきたのであきらめバス停へ

バス停には普段着の若い女性が多く、登山客はあまりいなかった。
三峰神社は関東最強のパワースポットらしいのでそれが目当てなのかも。

今回は「雪のある時に登ってみたい」「雲取山荘に泊まってみたい」「三峰ルートを歩いてみたい」といった当初の願望が叶えられて満足した。三峰コースは危険個所があると聞いていたが問題なく通過できたのでよかった。
休日出勤をするとその週末は山に行けなくなるので避けたいが、振替休日を取って金曜夜のすいている山小屋に泊まれるのはメリットだったりする。


■写真一覧
http://blog.goo.ne.jp/photo/331455/tn

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2015年3月13日~3月14日 雲取山(一日目)

2015年03月22日 | 日本百名山以外の登山
昨年11月に登った雲取山。
前々からこの山に対し「雪のある時に登ってみたい」「雲取山荘に泊まってみたい」「三峰ルートを歩いてみたい」との願望があった。
たまたま一週間前に休日出勤があったので、金曜に振替休日を取り、一泊二日で実行した。
一日目は鴨沢ルートで雲取山荘へ、二日目は三峰ルート。

■コースタイム
8:11留浦バス停→8:20~8:40鴨沢バス停→9:17登山道入り口→10:40堂所→11:00~11:10休憩→12:00~13:15七ツ石小屋→14:05~14:20七ツ石山→14:30ブナ坂→15:10~15:30奥多摩小屋→16:45~16:50雲取山→17:15雲取山荘

始発で奥多摩駅へ。
さすがに平日だと青梅線の車内や奥多摩駅では登山者が少なかった。
バスのダイヤが平日と休日では異なり、鴨沢方面のバスはちょうどよい時間に乗れるものがなかったので鴨沢の二つ手前の留浦を経由する小菅の湯行きバスに乗った。

留浦バス停で下車したのは自分一人。
鴨沢バス停から1時間程度歩いて登山者に初めて会う。
人気の雲取山も積雪期の平日は人が非常に少なく静まり返っていた。
結局雲取山荘までに会った登山者は10人に満たなかった。

登山道には凍結箇所は皆無に等しかったが、標高1400メートル台になると日当たりの悪い登山道は全面的に凍結していた。
ここでチェーンスパイクを装着した。

七ツ石小屋でお昼休憩。
カップラーメン用のお湯がなかなか沸かず時間がかかってしまった。
小屋の水場は冬でも勢いよく水が流れていた。
この小屋のトイレはとてもきれいで感心した。

七ツ石小屋でチェーンスパイクを取り外したが、小屋の上の道から全面凍結した登山道が現れた。
ここで初めて10本爪アイゼンを装着。
チェーンスパイクや6本爪の軽アイゼンに比べて重かったが、6本爪の軽アイゼンよりも靴になじんで歩きやすかった。
つま先やかかとに爪があるので急傾斜でも安心できた。

標高1650メートルあたりから雪の登山道になった。
トレースがしっかりついており、雪が踏み固められていたので歩きやすかった。
ただ、トレースから外れてしまうと雪を踏み抜きひざ下まで足が沈んでしまうこともあった。

七ツ石山、ブナ坂を越え日当たりのよい石尾根縦走路になると雪が溶けている箇所が多かったのでアイゼンを外した。
広々ちした石尾根縦走路は気持ちよく歩けた。
奥多摩小屋のテント場ではテントが2張り。
ヨモギノ頭を通過し少し歩くと急傾斜の上り坂が現れたので再度アイゼンを装着。

16時45分に雲取山登頂。
山頂には誰もおらず静まり返っていた。
少し曇っていたので飛龍山等の近隣の山々は見えたが富士山は見えなかった。
山頂では大変風が強かったのでさっさと写真を撮って雲取山荘に向かうことにした。
山頂を境に開放的な明るい東京側から原生林の生い茂る薄暗い埼玉側と雰囲気がガラッと変わるのが興味深かった。

17時15分頃雲取山荘着。
小屋の人より「今日はお客が少ないので個室に泊まってください」と言われた。
今日はなんと8人とのことだった。
土曜でもこの時期は定員200人のところ50人程度しか泊まらないそうだ。
雪のない時期の土曜の雲取山荘はすし詰め状態と聞いているがまるでうそのよう。

個室は8畳でやぐらこたつがあった。
寒い中歩いてきた身にはこたつはとてもうれしい。
こたつの暖かさにはまってしまい、寝るときはこたつに足を入れ、上半身に布団をかけた。


■写真一覧
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2015年2月28日 鷹ノ巣山

2015年03月01日 | 日本百名山以外の登山
先週天候不良で行けなかった奥多摩の鷹ノ巣山に行ってきた。
奥多摩三大急登で知られる稲村岩尾根から登り、峰谷方面の浅間尾根を下った。

■コースタイム
8:15東日原バス停→9:25~9:45稲村岩→11:30ヒルメシクイノタワ→12:00~12:10鷹ノ巣山→12:40~14:00鷹ノ巣山避難小屋→15:30奥集落

奥多摩駅の東日原行のバスは20名程度の乗客がいた。
やはりほとんどが登山者だった。
半数以上が川乗橋で、6,7名が終点の東日原バス停で下車した。

集落から外れ山道に入ると雪はなかった。
稲村岩に向かう道でも雪はほとんど残っていなかったが、一度溶けた雪がアイスバーンとなったのでチェーンスパイクを装着して歩いた。

稲村岩に着くと一息入れた。
そばに登山者のザックが置いてあった。
稲村岩に登っているのかもしれない。

稲村岩尾根は稲村岩から鷹ノ巣山の山頂まで標高差900メートル程度を結ぶ急勾配の尾根だった。
ひたすら急な登りが続き、下りがほとんどなし。
標高1000メートルを超えたあたりから登山道は雪に覆われた。
トレースがしっかりついており、雪がしまっていたので歩行に問題なかった。
トレースから外れたところの踏み抜いた跡を見ると40センチぐらい積もっていたところもあった。
先日購入した10本爪のアイゼンを試すために持ってきたが、結局チェーンスパイクで間に合ってしまった。

途中からずっと続く登りに半ばうんざりした。
標高1560メートル程のヒルメシクイノタワに着くとなだらかな道に変わったが、それは一時。
頂上に向かって急な登りに戻った。

頂上の近くで立って水筒の水を飲んでいると、単独行の女性が「あの先が鷹ノ巣山の頂上ですよね?」と声をかけてきた。
「そうだと思います。そうでなかったら困りますよね・・・」と返事した。
その女性も私と同様、稲村岩尾根の登りにうんざりしていたのだろう。

12時に鷹ノ巣山に到着。
予定より30分近く遅れてしまった。
山頂より奥多摩の山々や富士山、南アルプスが望めた。
数名程度富士山を見ながら食事していたが、雪の照り返しでまぶしかったので食事は避難小屋で取ることにした。

避難小屋で食事した後、浅間尾根を下った。
浅間尾根は稲村岩尾根と違ってゆるやか。
日当たりがよく避難小屋を少し外れると雪の残っている場所は少なくなった。

途中、4本爪の軽アイゼンが落ちていた。
なぜここに落ちているのだろうと不思議に思った。

軽アイゼンを見つけた場所から歩きだして数分後、反対から登ってきた60代ぐらいの女性に「4本爪の軽アイゼンを見かけなかったか」と尋ねられた。
軽アイゼンの留め具がゆるく知らないうちに外れてしまったそうだ。
落ちていた場所はあまり遠くない場所にあると伝えた。

女性と別れてから下山を続けていると道の傍らで立っていた60代ぐらいの男性に声をかけられた。
男性は奥さんが軽アイゼンを落として探しに戻ったため待っているとのこと。
奥さんから尋ねられ落ちていた場所を教えたのですぐに分かると思う、と伝えた。

下るにつれ広葉樹がなくなり杉の植林地帯に突入した。
杉花粉症持ちなのでマスクをした。

浅間神社で写真を撮っていると下山中に会った60代の夫婦と再会した。
軽アイゼンの件でお礼を言われしばし立ち話をした。
帰り道について聞かれたので、「峰谷でバスを乗る予定だが、バスの本数が少ないので峰谷橋まで歩いて奥多摩駅のバスに乗る」と答えた。
「奥多摩駅は帰り道で通るので駅まで乗せていく」との申し出があった。
好意に甘えた。

奥多摩駅で夫婦と別れた。
おかげで16時台のホリデー快速東京行に乗ることができて予定より大幅に帰宅できた。
山では予想外の出来事もあるのがおもしろい。


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