生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

2015年5月1日 金峰山

2015年05月06日 | 日本百名山登山
4日連続山行3日目。
この日は、奥秩父の盟主といわれる標高2599メートルの金峰山に登った。
瑞牆山荘からのピストンで標準コースタイムで7時間を超える。
今回の山行では一番時間がかかるものだった。
2500メートルを超える山、森林限界を超える山を登るのは初めてだった。

■コースタイム
6:55瑞牆山荘→7:35~7:50富士見平小屋→8:40~8:55大日小屋→9:30大日岩→10:40~10:50砂払の頭→12:10~12:50金峰山→13:50~14:00砂払の頭→15:15~15:30大日岩→16:00大日小屋→16:40~16:45富士見平小屋→17:12瑞牆山荘

この日は、雲がほとんどない好天だった。
瑞牆山荘の前から登山道スタート。
落葉した樹林帯を登っていった。
途中で木々の間から瑞牆山がよく見える場所があった。

富士見平小屋の下の水場は水量が豊富で勢いよく流れ出ていた。
ここの水場は冬でも凍結しないらしい。
水をたっぷり補給した。

小屋のところで瑞牆山登山道と別れた。
先に進むと苔むした原生林となり道が平坦になった。
樹林を抜けると無人の大日小屋が見えた。

大日小屋から大日岩の間には鎖場が現れた。
巨大な大日岩を過ぎると登山道には雪が広く残っていた。
登りは慎重にあるけば問題なく通過できたが、坂道を下っている登山者が雪で滑って転倒するのを目撃したので下りはアイゼンを使った。

急登し砂払ノ頭に到達。
突然視界が開け金峰山方面に続く稜線が現れた。
岩場ややせ尾根が続く起伏のある稜線で、白い岩と緑のハイマツのコントラストが美しかった。
好天のおかげで視界が全方向に開け、富士山、アルプス、八ヶ岳がくっきり見えた。
感激。

稜線の岩場は歩きにくかった。
しかも日当たりの悪いところには雪が残り慎重に歩いたので時間がかかった。
あわせて稜線からの眺めの良さについつい立ち止まってしまうのでなかなか進まなかった。

12時10分、金峰山登頂。
これで登頂済みの日本百名山は9座。
山頂は岩は多いが広々としており眺めが大変良いので休憩にはもってこい。
富士山を見ながらおにぎりをほうばる。

下山。
稜線の岩場を慎重に下る。
特に雪が残っているところは細心の注意を払った。
砂払ノ頭でアイゼンを装着。
雪の残る樹林帯は安全に歩けた。

夕食は17時30分。
岩場歩きに不慣れだったりアイゼンの着脱で時間を取られたり、眺めの良さにひかれてついつい立ち止まってしまったり・・・で予定よりも1時間程度遅れていた。
夕食に間に合うよう富士見平小屋から急ぎ足で下った。
なだらかな下り坂では走ったせいか標準コースタイム40分のところ25分ですんだ。

瑞牆山荘で他の宿泊客と雑談する機会があった。
兵庫、広島、岡山、福岡と西日本から来た方が多かった。
どの方も車で来てこの近辺の百名山をまとめて回っているようだ。
百名山は東日本に集中しているので、百名山踏破を目指す西日本の人は大変だ・・・。

時間はかかってしまったが無事に金峰山山行が終えてよかった。
森林限界を超える山での稜線歩きはとても楽しかった。
今後も森林限界を超える山をどんどん登ってみたい。


■写真一覧
http://blog.goo.ne.jp/photo/336784/tn

■スライドショー
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2015年4月30日 甲武信ヶ岳(二日目)

2015年05月05日 | 日本百名山登山
4日連続山行2日目。
この日は甲武信小屋から西沢渓谷入口バス停に戻り、バスや電車で金峰山・瑞牆山登山の拠点となる瑞牆山荘に移動した。

■コースタイム
6:10甲武信小屋→6:40奥秩父主脈縦走路との分岐→8:15~8:30新道分岐→10:00徳ちゃん新道入口→(途中、川でアイゼンを洗ったり、休憩、トイレ、整理体操で25分費やす)→10:55西沢渓谷入口バス停

朝目覚めると小屋の窓からご来光が拝めた。 
昨日の疲れが残るか心配だったが、まったく残っていなかった。
睡眠を十分取ったのに加え、昨日夜に味の素の「アミノバイタルプロ」を飲んだことも影響すると思う。

正直なところ、飲む前はこの種のアミノ酸系サプリメントの効果は半信半疑だった。
実は、4月26日の檜洞丸登山後に珍しく太ももが筋肉痛になってしまい、甲武信ヶ岳登山は危ぶまれたが、ダメもとで出発日前日の28日の夜にこれを飲んで寝たところ29日の朝には筋肉痛がほとんどなくなっていた。
効果の程にとてもびっくり。
今回の山行では「アミノバイタルプロ」には大変お世話になった。
今後も山行には手放せそうにない。

朝食はご飯、味噌汁、茶わん蒸し、漬物、つくだ煮、ふりかけと質素なもの。
エネルギー源となるご飯をしっかり食べた。

天気はよかったが、早朝はは冬並みの気温で寒かった。
雪が凍結していたのでアイゼンを装着し、昨日登ってきた道を引き返した。
開けた場所からは澄み切った青空と甲武信ヶ岳や周辺の山々がよく見えた。

木賊山を越え、奥秩父主脈縦走路から戸渡尾根に入り樹林帯を進むと開けたザレ場が現れた。
ここからは周辺の山々と富士山がきれいに見えた。
富士山は、雲の中に浮かんでいるように見えて神々しかった。
朝からすばらしい眺めに出会えてとてもうれしかった。

2300メートルあたりから雪がほとんどなくなるのでアイゼンを外した。
ひたすら徳ちゃん新道と近丸新道との分岐を目指して下る。

分岐に近くなると上り坂となった。
坂を上っている途中、一人の登山者が下ってきた。
つばの広い帽子をかぶっていたので下半身しか見えなかったが、登山者は純白のロングスカートを履いていた。
「山ガールといえば膝丈ぐらいのスカートを履いているのをよく見かけるけど、最近の山ガールはロングスカートを履くのか~!」と驚いた。
登山者が近づいてきたので「おはようございます」と挨拶をすると、その人から挨拶が返ってきた。
声は男性の声だった。
登山者とすれ違った後に振り返るとロングスカートの主は20~30代と思しき短髪の細身の男性だった。
まさか甲武信ヶ岳で女装登山者に遭遇するとは・・・。

徳ちゃん新道を下っている途中、甲武信ヶ岳に向かうテント泊の若いカップルや中年夫婦と短時間雑談する機会があった。
こういう雑談タイムは結構楽しい。

徳ちゃん新道を下り平坦地に出た。
川のほとりでせせらぎを聞きながら休憩した。
ついでに川の水でアイゼンを洗った。
昔話に出てくる「おばあさんは川に洗濯に・・・」の心境になった。

10時55分に西沢渓谷入口バス停に到着。
山梨市駅行のバスに乗り、駅から電車で韮崎駅まで移動、韮崎駅から1時間半近くバスに揺られて終点の瑞牆山荘で下車した。
バスの出入り口に観光パンフがあったので、日本百名山の生みの親の深田久弥の終焉の地、茅ヶ岳のパンフを持ち帰った。
日本百名山登頂を目指すものとしては一度は行っておきたいところ。

瑞牆山荘は平日のためか宿泊客は10人に満たなかった。
個室の希望は出していなかったが個室が割り当てられてラッキー。
登山者向けの施設だが、古めの民宿という感じ。
風呂に入れるのがよかった。
夕食は、ご飯、味噌汁、焼き魚、ローストビーフ、小鉢、果物。
カフェを併設しているくらいなので食事はおいしかった。

西沢渓谷からの甲武信ヶ岳の登山ルートは、樹林帯が続き、丹沢の大倉尾根をパワーアップさせた感じだった。
山歩きを楽しむというよりトレーニング向けのルートだと思う。


■写真一覧
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2015年4月29日 甲武信ヶ岳(1日目)

2015年05月04日 | 日本百名山登山
4月29日~5月2日の4日間、日本百名山の甲武信ヶ岳、金峰山、瑞牆山の3座に登った。
4日連続山行に初挑戦。
期待の反面、体がついていけるか心配だった。

1・2日目は一泊二日で埼玉、山梨、長野の3県にまたがり標高2475メートルの甲武信ヶ岳を徳ちゃん新道経由でピストンした。

■コースタイム
9:55西沢渓谷入口→10:10~10:15ねとりインフォメーション→10:30徳ちゃん新道入口→11:20~11:30休憩→12:40~13:30新道分岐→15:20~15:30休憩→15:55奥秩父主脈縦走路との分岐→16:05木賊山→16:30甲武信小屋→16:50~17:05甲武信ヶ岳→17:20甲武信小屋

始発に乗って7:49に塩山駅で下車。
西沢渓谷入口行きのバスは8:30で一本遅い電車もあったが、祝日で混雑が予想されるので一足早くバス停で待っていた。
同じような考えの人が数名いた。
次の電車で大勢の登山者が降りてきてバス停は長蛇の列になったが、もくろみ通り座って行くことができた。

登山者のほとんどは途中の乾徳山登山口バス停で下車し、終点で下車したのは数名。
この日は晴天で山登りにはちょうど良い天気だった。
ほとんどの人が西沢渓谷に向かい、甲武信ヶ岳を目指す人は多くなかった。
ねとりインフォメーションでは警察官と山岳団体関係者が登山者向けの遭難注意のちらしとエマージェンシーシートを配布していた。

西沢渓谷入口の標高は約1110メートル、甲武信ヶ岳山頂は2475メートルと標高差1350メートル強。
地形図を見ると奥秩父主脈縦走路までが上り一辺倒で、木賊山を上り下りし、甲武信ヶ岳を上り返すという上りメインのコース。

徳ちゃん新道は整備されていて歩きやすかった。
樹林帯が続き眺望はよくなかった。
途中シャクナゲのトンネルがあった。

標高1869メートルの新道分岐では徳ちゃん新道と近丸新道が合流。
あまり広くないがここで昼食。
近丸新道を利用する登山者も見かけた。

新道分岐を越えると戸渡尾根。
こちらも樹林帯が続く。
徳ちゃん新道よりも傾斜のきつい場所が多い。
新道分岐までひたすら上りが続き疲れたこともあり、上りがとてもつらく感じられた。
丹沢の大倉尾根(通称バカ尾根)も標高差1300メートル程度あったがこちらは距離が長いのでよりつらく感じた。
この尾根にもシャクナゲが密集している場所があった。

標高2300メートル台から雪が残っていた。
雪は気温が上がって緩んでいたのでアイゼンをつけなくても問題なかったが、うっかりトレースを外すとスボッと雪を踏み抜いてしまうことがあった。

途中、開けた場所が現れた。
甲武信ヶ岳をはじめとする山々がよく見えた。

木賊山を越え甲武信小屋に到着。
チェックインをせずにそのまま山頂に向かった。

16時50分、甲武信ヶ岳登頂。
これで登頂済みの日本百名山は8座目。
山頂からの眺めはよいはずなのだが、ガスがかかっていて近くの山すらも見えなかった。

17時20分甲武信小屋到着。
チェックインとほぼ同時に夕食となった。
夕食はカレー。
食後、小屋のスタッフが制作した甲武信ヶ岳の紹介ビデオや小屋のスタッフが出演した地元テレビ局の番組が放映された。

この日の宿泊客は13名だった。
甲武信小屋は古めかしいいかにもな山小屋だったが、清潔感があった。
トイレは新しく山小屋のトイレとは思えないくらい非常にきれいだった。
トイレの壁には甲武信ヶ岳の自然が撮影された写真が多数貼られていてさながらミニギャラリーだった。


■写真一覧
http://blog.goo.ne.jp/photo/336474/tn

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2015年4月26日 檜洞丸

2015年05月03日 | 日本百名山以外の登山
この日登った山は西丹沢の檜洞丸。
檜洞丸を登るコースはいろいろあるが用木沢出合~犬越路~小笄~大笄経由で登り、ツツジ新道より下山した。
この日は晴天に恵まれた。

■コースタイム
8:45西丹沢自然教室→9:10用木沢出合→10:15~10:40犬越路避難小屋→12:20~12:30大笄→13:00~13:50檜洞丸→14:05分岐→14:55~15:00展望園地→15:45ゴーラ沢出合→16:35西丹沢自然教室

7:20分発の西丹沢自然教室行きの始発バスに乗るために30分近く前に新松田駅に到着したがバス停はすでに長蛇の列。
駅から1時間以上かかるため座れないと厳しいので7:20分発のバスに乗るのはあきらめて10分後のバスに乗った。

西丹沢自然教室からツツジ新道に向かう人は多かったが、犬越路方面は少なかった。
用木沢出合から少し進むと沢沿いの道になった。
何度か橋を渡って沢を越えた。
沢のせせらぎを聞きながら新緑の登山道を歩くのはとても気分がよかった。
人もすくなかった。

1時間半程度で犬越路に到着。
地名の由来は、武田信玄が北条氏を攻めた時に犬を先頭にしてここを越えたことによる。
ここは開けていて近隣の山々がよく見えた。
避難小屋やベンチもあって休憩にはもってこい。

犬越路から檜洞丸までは起伏のある稜線が続きなかなかハードだった。
犬越路から大笄までは、やせ尾根や鎖場、はしごといった難所が何度か現れた。
鎖場は急傾斜の岩場にあり、慎重に登った。
登りはともかく下りには使いたくない。
犬越路から登ってよかった。
犬越路から檜洞丸までは下ってくる人に何度かあったが割と静かだった。

開けた稜線で周辺の山々の眺めを堪能しながら歩いた。
眺めのよい稜線を歩くのは山の楽しみの一つ。
ブナの木が立ち並ぶ場所もあったがまだ葉がなかった。

檜洞丸に近づくと登山道は階段状の木道になった。
木道のところどころに埋められている切り株には「桧洞丸」と文字が刻まれていたり、富士山の絵が描かれていたり・・・と遊び心があふれていた。
登山道を整備した人達が仕事の傍ら楽しそうに切り株に絵や文字を刻んでいる姿が思い浮かんだ。

標高1601メートルの檜洞丸に登頂。
有名なシロヤシオの開花は1か月程度先だがそこそこ人がいた。
山頂からの眺めはよくなかった。

下山に使ったツツジ新道は急傾斜のところが多く下りの苦手な私にはつらかった。
ときどき色鮮やかなミツバツツジを目にした。

ゴーラ沢出合のところで「地図を持ってこなかった人に質問です。道に迷ったらどうしますか?」との立札があった。
ゴーラ沢出合までは登山の装備がなくても楽に来れるのでそういう人が出てくるのだろうか。
道に迷ったら本当にどうするんだろ・・・。

ゴーラ沢出合は登山地図では迷いやすいポイントとして書かれているが親切にも立札に地図が描かれていたので迷うことはなかった。
沢は水の量が多かったので、ストックでバランスを取りながら石をつたって慎重にわたった。

ゴーラ沢出合から先は起伏の緩い道となった。
新緑が美しく気分爽快。
トレイルランナーが私を抜いて行った。
ランナーが去ってから軽く走ってみた。
昔から走るのは苦手な方だがこういう道だと走るのは楽しい。
トレイルランニングをする人の気持ちが少し分かった気がする。

新松田駅の17時過ぎのバスに乗車。
山岳団体と思しき人たちも乗車した。
皆ヘルメットを持っていたので沢登りでもしたのだろうか。

用木沢出合~犬越路~小笄~大笄は沢や稜線、岩場や難所等の変化に飛んでいてとても歩き甲斐があった。
檜洞丸を登るのはツツジ新道のピストンが一番時間がかからないが、体力があればこちらのコースの方が断線面白いと思う。
西丹沢の山を登ったのは初めてだが、大山や塔ノ岳、鍋割山等の表丹沢よりも静かでよいと思う。


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