春宮のひとり言

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春宮のひとり言 831

2023-05-27 23:56:28 | 日記
今日は、中谷比佐子先生の『つれづれ』の会です。銀座の魚料理の店の座敷でですので、魚料理パスの春宮は、午後からの出席です。
田舎のネズミになりましたので、久しぶりの都心です。早めに家を出て、日本橋高島屋さんの8階ホールで開催されている『御即位5年・御成婚30年記念特別展 新しい時代とともにー天皇皇后両陛下の歩み』という展示を見に行きました。
雅子様の御婚約会見の時の黄色のワンピース・バック・帽子、御成婚の時のローブデコルデ、英国女王陛下・王配殿下からの贈り物の銀製小箱、御即位の時の御束帯 黄櫨染御袍・御五衣 御唐衣 御裳(十二単)等、写真などが展示されていました。平成になった時物高島屋さんで展示がありましたが、その時は8階ホール全文を使用していたので、ゆったりした展示でした。今回は、ガラスケースの中でしたし、ホール半分の使用でしたので…。黄櫨染御袍、平成の時は、もっと、生地がシャキッとしていたような気がしました。御即位がなければ、このような展示は拝見出来ませんので、眼福という事にしておきます。6月6日まで、開催されていて、入場無料です。
平成の展示を拝見した後で、細かい桐竹鳳凰の織の反物を求め、黄櫨染色に染めて貰い、3パターンの向かい鶴の図案を作り、五つ紋の社交着を仕立てて貰う為に、図案を80以上散らして、下絵を描き、日本刺繍を8ヶ月以上かかって致しました。その頃は、日本刺繍に対して、一番情熱があったのでしょうか…。黄櫨染の色、天皇陛下の色とわかっていても、こんなに、いい色、『不敬罪』のない世の中なのだから使ってもいいじゃないの…と、鼻息荒く生意気な頃でしたし、三越の当時の大番頭さんも、染場の工場長さんも、面白がって、一緒に遊んで下さいました。懐かしくなります!
中谷先生の『つれづれ』の会は、丁度、平安時代の色・衣服のお話しでした。魚料理の昼食をサボって、高島屋さんに拝見に行き、パンフレットをいただいてきたのが、束帯や十二単の説明のお役に立てたようで…中谷先生も、平成の時と、黄櫨染の色が違うのでは…と、おっしゃっていました。御即位のたびに、衣装を製作しなくては、作り手の伝承が出来ないのでは…と、危惧いたします。何でも、「もう、出来ません」というようになっています。能の方でも、歌舞伎と違い本来の裃が製作出来ない…と、伺いました。まだ、細々とでも、需要がある物を日本という国は、保護しないのでしょう?議会中に居眠りするような国会議員を数人減らすだけでも、その分の歳費で、日本古来の技術の伝承が一つくらいは出来るのでは…と考えてしまいます。平安時代から続いている衣装、海外に1200年以上続く衣装などないと思いますが…😔


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