春宮のひとり言

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春宮のひとり言 825

2023-05-21 19:07:38 | 日記
今年、元旦に録画して、未だに観れない物があります。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを録画した物です。ジャズやロックは、耳が受けつけませんが、クラッシックは、マーラーなどでなければ、その時の気分で聴けます。誰の何番などという事は、さっぱりわかりません。自分の背中がゾクッとするものがいいのです。五嶋みどりさんの弟の龍君がJRのCM音楽を演奏しているのを聴いた時、ゾクッとしました。すごい音を出す…と春宮がいくら言っても、クラッシック好きの春宮夫は、鼻で笑っていました。みどりさんが嫌いだったから、認めようとしなかったのですが、この頃は、宗旨替えのようです。指揮者が、カラヤン的な形をしているのも嫌いです。夜ならホワイトタイに燕尾服をその方なりに着こなしている姿が好きです。許せるのは、ダブルのスーツくらいまでです。
古典バレエも、ボリショイや東京バレエ団が良かった頃、観てしまったので、ギエム以後の超絶技巧で叙情性のないバレエは、あまり好きではありません。
歌舞伎も謡も、いくら演技が上手いと言われても、太られて布袋様のような方は客に観せる仕事なのに…と、ウーと唸りたくなります。
春宮は、感覚で聴いたり、観たりしているようです。春宮夫が、書斎で音楽を聴いている時に、たまたま書斎に行き、自分の琴線に触れると、「誰?何?」と五月蠅く尋ねるので、「嫌な人だね」と、春宮夫に言われています。
謡で、天皇陛下が生前代替わりなさった時にだけ演じられる『大典』という演目の最後に、地謡の方々が、『君が代』を謡われました。国粋主義者ではありませんが、しみじみ良い曲だと思いました。
ニューイヤーコンサートの録画が観れないのは、楽友協会のあの雰囲気を思い出すのが、怖いのです。楽友協会に行くのは夢でしたが、求められるチケット代の許容範囲はゲネプロのゲネプロまで、12月30日に行われるのを、春宮夫の二度目の退職後に、あの金のホールで観ました。2階席は、その年の功労者の軍人さんの招待日のようで、1階席も現地の方が多いように感じました。指揮は、ムーティさんでした。ウィーンの方は、軍人さんまで音楽好きのようで、ラデッキー行進曲の前の青きドナウから軍人さんから先にスタンディングオベーションになりました。ムーティさんは、指揮をせず、指揮者が寄りかかるバーに頬杖をついてニコニコしていました。最後は、ウィーンフィルも楽器を叩いて、ホールが唸っていました。元旦のお澄まし演奏では、味わえない体験をしてしまったからです。指揮者・オケ・観客・ホールが良かったのでしょう。もう、味わえない事かもしれません。
興奮してホールから外に出ると、NHKのウィーンの街に場違いな無粋な透明中継ブースを見てしまいました。世界数十ヶ国への生中継の協力をしているかもしれませんが、街にあわないブースを設置するのは如何なものかと思います。コロナ下は、以前のように、どちらかの部屋からの解説中継でしたが、ホールが観客を入れて…になったら、又、ブースも復活したようです。楽友協会の正面以外三方は、中継用のトレーラーと太いコードだらけですが、正面玄関前のNHK中継ブースは、日本人が札束を積んで設置しているようで、見苦しくて、恥ずかしく感じました。現地に行かないとわからない事です。
多分、春宮は、もう行けないでしょう。個人旅行は、高いです。この旅行、空港は車椅子移動を申請しました。「空港は広いから…」という妹のアドバイスでした。英国のヒースロー空港も広く複雑になっていました。たまには、『いい妹』なのですが…😓


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