母が老健に入所しました。
母の入院先で退院手続きをして待ってると,車椅子を押してもらってやってきました。
また髪伸びたな……髪染めないとあんな真っ白なんだな……2か月まえに入院したときはベッドじゃないと移動できなかったのに、車椅子に乗ってる。
笑ってる。でも思ったより冷静というか、前回の市立病院退院時の、明らかなハイな感じはない。
安堵感とともに、なんだか顔をまっすぐ見れない辛さ,これから行く場所をどう話そうか(もう知っててわかってるのか)不安でした。
介護タクシーに乗せてもらって,母がみんな元気か聞いてきたので,近況をざっくり話しました。
(私の)お兄ちゃんは元気に仕事行ってる。
長男は一昨日から大学受験が始まっている。卒業式では答辞を読むよ。
長女はもうすぐ中3だから勉強頑張っている。
次男は耳の手術もうまくいって、六年生になるからミニバス頑張ってる。
私もそこそこ頑張っている。
こんな感じで。
孫たちの写真を見せると,涙を浮かべた。
母は施設にいくこともわかってた。
行かなきゃならないってことも理解してた。
だから"帰りたい"は言わなかった。
聞きにくいけど聞かなきゃならなかったこと,母の貯金について。
一番大きなお金のある通帳はどれなのか、一つ貯金のある通帳は見つけてあるんだけど,果たしてこれだけなのか,それかすごく知りたかった。
ないだろうなと思ったけど他にはほんとにないみたい。。。
父の保険金や退職金は相当あったはずなのにどこに行っちゃったんだろうな。そんなことも頭をよぎる。
なんか、こんなときにお金のこと気にしてる自分、とても嫌ですけど,でも現実問題お金が必要なわけで。
まぁ答えがわかったんで今後のことはこれから考えるとして。
そうすると、
実は平岡さんに騙されて,しばらく閉じ込められていて、どう逃げ出そうか考えていた。平岡さんしってるでしょ?あの前住んでた家の隣の。いまサラ地なの知ってた?
でね、茶の間の部屋に転がされてて,酷い扱いを受けたの。逃げてきた人がたくさんいて、ベッドの横にかくまってたんだけど、警察がたくさんきて、お前がやったんだろって耳元で大きな声出して………
と。んー。そっか、って聞くしかなかったんだけど。
認知ってよりは、せん妄?なのかもしれない。一時的に色々混乱して,退院ハイがここに現れたのかもしれない。
これはさっき施設の先生にも、念のため話しておいた。
事務のひととはなして、医師(かなりご高齢の)と話して,リハビリの理学療法士さんと話して、また事務と話して、相談員さんと話して終了。
理学療法士さんは私の下手な説明を一生懸命聞いてくださり,気持ちが軽くなった。
そのまんまの帰宅なので,最後に母に言葉をかける,とかもできず。
母は76で、立てない歩けないことと ちょっと認知症以外は悪いとこはどこもない。
でも立てない歩けないことは1人での身支度やトイレお風呂ができないことを意味してて,さらに便意尿意がないのでオムツのタイミングなどもはかれない。これは自宅介護ではかなりハードルが高い。
例え介護ヘルパーさんを雇っても,ヘルパーさんが帰った直後に便が何度も出て,夜中に兄が帰るまでそのまんま、てこともあり得る。やはり付きっきりの介護は必要だ。
自力での寝返りも難しいから、褥瘡の心配。
定期的に動かしてあげないと関節が固まり。
それを二か月前までなんとか、仕事子育てのあるシングルマザーの私と、障がいのある兄でやってたのが無理だったから,施設という選択に至っている。
だから仕方ない。
こうしてまた自分への言い聞かせが始まる。葛藤。後悔とか不安とか、負のものが取り巻いて仕方ない。
そして冷静に、母に関わるお金のことも。
日本語おかしいね。わけわからん。
今日の今日なので許してください。
山奥の施設をあとにして、バス停でバスに乗り帰路。
いまここです。
娘と次男が家で待っているね。