Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

司馬江漢と歌川広重の「五十三次」

2021年03月14日 18時33分48秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 昨日の天気とは打って変わって風もほとんどなく、気持ちのいい日和となった。強風注意報は朝になって出ていたが、ウォーキング中に風を意識しなかった。

   

 図書館に立ち寄り、「司馬江漢「東海道五十三次画帖」 広重「五十三次」には元絵があった」(監修 對中如雲、ワイズ出版)を借りてきた。
 司馬江漢の「東海道五十三次画帖」(没年1818年以前に成立)と、歌川広重の「東海道五十三次」(1833(天保四)年刊)の55枚を上下に比較しやすいように並べてある。なかなか面白い。
 西洋画風の写生に基づく江漢の画帖をもとに、広重が換骨奪胎、浮世絵風に新たな構図と色彩で独特の画面に仕立て上げているのが歴然としている。広重がいかに優れた表現方法を身に着けていたかがよくわかる。同時に平賀源内以上に毀誉褒貶・虚飾が多いといわれる江漢であるらしいが、西洋画の技法を見につけた江漢という人の能力にもあらためて驚いている。

 3月28日まで就寝前のひと時にじっくりと見ていくつもりである。

 



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