北九州と広島の大雨の状況の報道を見ているうちにお昼を過ぎてしまった。こんなにテレビを見ている時間が長いのは、実に久しぶりである。
テレビを見ていて、市街化区域と畑地や山里などとの災害時の落差が気になった。頑丈な建物や下水道整備による一定災害とは無縁の市街地と、それ以外の地区との雨や川の増水、土砂災害の発生時の落差である。
市街地でも冠水しているところもあるが、総じて安全に思える。市街化区域とそれ以外の区域で、警報や避難の呼びかけのありようなど、一律ではうまく住民に伝わらないのではないか、という風に感じた。
ではどうしたらいいのか、というとそれを体系だってこうあるべきだ、と言えるだけのものは持ち合わせていない。残念ながら能力もない。
もうひとつは、安全な所への事前避難がまず第一のなのであるが、ニュース等ではすでに危険になった時は、「二階やがけの反対側で危険を少しでも回避してほしい」という言い方がほぼ同時に語られる。
私は、これを聞くたびに、避難所に行かないでも「二階やがけと反対の場所」に留まってしまう口実を与えているように聞こえてしまう。どういう言い方がいいのか、再考の余地がある。少なくとも心理学者も含めた検討が必要に思える。
人は正常バイアスで思考しがちであり、それを言い訳にしたがると昨日も記載した。人は楽なほうに判断をしがちである。この思考に人が陥らないような呼びかけを是非検討してもらいたいと思う。
気象庁には是非ともこれらの検討をお願いしたいと思った。
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