京都 ”大原野菜”のブログ

大原で作られている京野菜や旬野菜の情報と大原の歳時記をお届けします。

大原の「一和尚」(いちばんじょう)

2012-01-05 | 歳時記

大原、旧八ヵ村の氏神さんである「江文大明神」。

大原では、各町毎にその家の長男が15歳になると

宮座という宮事に係わる組織に入るシキタリになって

います。

その宮座に年長者から順に五人仲間と呼ばれる者

がおり、一番年上の者から「一和尚」(いちばんじょう)、

二和尚(にばんじょう)と呼ばれています。

一和尚を一年務めて、これで宮座から抜けられると

いう事になります。当然の事ながら、その町の宮事

のリーダー役や細々とした事は「一和尚」の仕事です。

今年、我が家の長男がその「一和尚」です。

県外に仕事場を持つ息子が頻繁に大原に帰って

出来る筈がありません。自ずと代役は家の者。

こういう家庭が増えて来ました。よって宮座から

抜ける家もチラホラ。

農業を仕事として廻ってきた村社会。

もう、そろそろ限界が見えてきました。

冒頭の写真は私の町内の御霊神社。

下の写真は江文神社の神輿倉。

こんな、しめ飾りも一和尚の仕事です。

昔から続いてきたシキタリ。我が家で絶やす訳には

いきません。

今年一年、無事に一和尚が終えられますように・・・。

以上です。


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