『百年の孤独』
ガブリエル・ガルシア=マルケス、2024、『百年の孤独』、新潮文庫
ノーベル文学賞受賞者のガブリエル・ガスシア=マルケスの代表作の本書、単行本のうちは読まないと思っているうちに時間がたった。文庫化されたと聞いてようやく手に入れた(2024−8−18)。寝本だったので随分と時間がかかった。読み始めたのがおそらく10月のはじめで、1ヶ月半ぐらいかかったことになる。
作者の見聞きした物語や生国(コロンビア)の歴史をふまえて、ブェンディア家100年の年代記としてまとめられた。母国のスペイン、カトリック教会、先住民、植民地主義、入植者の歴史等など、複雑な関係性が綴る一筋縄ではいかないストーリーが展開する。登場人物の名前が継がれているから余計にわかりにくいこともあった。
読み終えたときの「何だったのかこの物語」という感想が正直なところだが、それでもこの物語を粘り強く書き続けなければならなかった作者の底力を感じた。途中でよく投げ出さずに(なんどか、このあたりで終わるのか、と思えるところもあったのだが)たどり着いたものだ。ブェンディア家最後の男児の死骸が蟻に運ばれていくというイメージ、また、この年代記がすでに羊皮紙に書かれていたという最後は、なんとも衝撃的だった。
同じ著者の「族長の秋」の新版の文庫本が早春に出版されるようなので、それも読んでみようと思う。
作者の見聞きした物語や生国(コロンビア)の歴史をふまえて、ブェンディア家100年の年代記としてまとめられた。母国のスペイン、カトリック教会、先住民、植民地主義、入植者の歴史等など、複雑な関係性が綴る一筋縄ではいかないストーリーが展開する。登場人物の名前が継がれているから余計にわかりにくいこともあった。
読み終えたときの「何だったのかこの物語」という感想が正直なところだが、それでもこの物語を粘り強く書き続けなければならなかった作者の底力を感じた。途中でよく投げ出さずに(なんどか、このあたりで終わるのか、と思えるところもあったのだが)たどり着いたものだ。ブェンディア家最後の男児の死骸が蟻に運ばれていくというイメージ、また、この年代記がすでに羊皮紙に書かれていたという最後は、なんとも衝撃的だった。
同じ著者の「族長の秋」の新版の文庫本が早春に出版されるようなので、それも読んでみようと思う。