常楽寺からの下り坂をどんどん降りると、じきに専称寺が見えてきました。本堂横のベルを押すとご住職さんが出て来られました。下見時に来訪することをお伝えしていたため、快く本堂に入らせていただきました。他のお寺とは建物の作りが違うようです。本堂とご住職家族が住む建物が同じ続きになっているからでしょうか。武張っておらず何とも心地よい建物に見えます。
武張っておらず何かしら落ち着いている専称寺の建物
専称寺に着いた頃、ちょうどお昼時でした。ご住職さんのご厚意で、専称寺内でお昼休憩をすることができました。目の前に池がある立派な日本庭園が見えるお部屋でした。ありがとうございました。40分位でしょうか、足腰の疲れを癒しながら、みんなで談笑しつつお昼を食べました。
本堂に上がりお祈り 足腰の疲れを癒し談笑 立派な日本庭園を眺めつつ
専称寺は、伊保庄小田に住む親戚(母方祖母の親元)が檀家です。私の母親が子供の頃、弟がこの専称寺の坊主になる話があったそうです。しかし、母方祖母がその話を泣く泣く断ったとのこと。もしその話が本当になっていれば、私の叔父が専称寺の住職になっていたかも知れません。坊主になる予定だったその弟は、今日本を離れブラジルで暮らしています。母親の言うことには「人生どうなるか分からないねえ」とのこと。
日本庭園を正面にした廊下 専称寺を前に笑顔の15人
専称寺を出るといったん道を下って人麻呂神社に向かいました。転げ落ちそうな手すりの無い急階段、しかも落ち葉が積もって歩きずらい石階段を登った所に人麻呂神社のお社がありました。下見時に雨の中、お昼休憩をした場所です。人麻呂神社を出ると、道をいったん専称寺まで戻り、ぐるりと大回りして屏風岩に向かいました。
人麻呂神社のお社 ぐるりと道を大回り 屏風岩上の祠と松
道をどんどんを歩いているとT字路に出ました。左に行くと宇佐木方面に行きます。今回は、右に行って伊保庄小田方面に下ります。日が当たってポカポカ天気の中を歩いていると、下に流れる川近くに屏風岩が見えてきました。その岩の上に安置された祠と、その傍にに這うように生える松が見えてきました。
すっぱりと切られたような屏風岩の奇巨石、その上に安置された祠と松
いつ頃から、この屏風岩があったのでしょうか。祠には「天保十二年」(1841年)と刻まれています。今から176年前の江戸時代です。岩肌の浸食状況を見ると、おそらく縄文や弥生時代にはすでにあったと思います。数万年前のある時、すっぱりと割れて屏風状になったのではないかと思います。不思議な巨石です。
今回歩いた、柳井市伊保庄方面のウォーキングルート