続・知青の丘

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好きだな、辺見庸氏

2011-06-18 16:00:14 | その他
昨今の日本の社会というか組織というか、
権威主義的でかなり硬直化、非情化してはいまいか。


宮仕えの身に「職務命令です」と言われたら、良心に恥じる不本意なことでも
自分自身を貶めるようなことでも、仕方なく従うしかないのか。
憲法19条「思想・良心の自由」ですら、
組織の上司からの職務命令の前には屈するというのか。

6月2日熊日に辺見庸の
「破壊と不安と君が代」と題する特別評論が掲載されていた。
戦争があったかと見まがうほどの大震災後の「社会的心状」について、
「ものごとは国家、地域、集団、組織優先が当然とされ、
生身の個人はのどもとまででかかった異論を呑みこんでしまう。」といい、

「日本型ファシズムの特質は、
人があえて争わない階調にあり、
表面はとても異形には見えないところにある。」という。

難しいことはさておいて、
いつものように鋭すぎる感性で書かれた文章だった。

今の世の中、自由に振舞えているようで、
肝心なところでは選択の余地がないように思える。

だんだん窮屈になるー。




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