読書日和

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「夢のような幸福」

2008-05-07 14:48:41 | ノンフィクション・エッセイ
今回ご紹介するのは「夢のような幸福」(著:三浦しをん)です。


‐‐‐‐‐内容‐‐‐‐‐
欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。
伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。
世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。
独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。
物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり――
小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ!


‐‐‐‐‐感想‐‐‐‐‐
今回は久々にエッセイを読みました。
三浦しをんさんは小説もさることながら、エッセイもかなり面白いです。
小説のシリアスさとは打って変わって、エッセイではギャグ的な内容が続きます。
三浦しをんさんと友人たちの日常が綴られているのですが、この「日常」がすごいことになっています(笑)
今回のしをんさんは友人の結婚式に行ったり、ロード・オブ・ザ・リングのアラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンに熱を上げたり、徹夜で漫画を読んだりしています。
ほかにも、「死国」の友人とバクチクというバンドのライブに行ったり、しをんさんのことを「ブタさん」と呼ぶ弟さんとのナイスなやりとりがあったり。
「死国」は「四国」のことだと思うのですが、なぜか「死国」となっています。
この友人さん、静岡でやるライブのために、四国からはるばる出てくるあたりが熱いなと思います。
バクチクというバンドは知らないのですが、どんなバンドなのでしょうか。。。
でも好きなもののために遠い地まで足を運ぶ気持ちはわかります。
私もこの春は天皇賞(春)を観に京都に行こうと考えたりしました(諸事情により諦めましたが…)。

今回は三浦さんと家族のやりとりが一番面白かったような気がします。
「ブタさん」連発の弟さんや、勝手に結婚相談所に三浦さんのことを話してしまう母親。
この結婚相談所の話で、弟さんから強烈な一言が。

「ブタさんさあ、頼むからその結婚相談所に登録してくれよ。おまえがどんな男を連れてくるのか、俺はすごく見たいよ。
究極の怖いもの見たさっていうの?」

な、なんて失礼な弟さんなんでしょう…
こんな調子の姉弟ですが、何だかんだで仲は良いのかも。


エッセイを読んでいたら、どうやら三浦さんの家は原宿の近くにあるような感じでした。
色々な場所に出かける三浦さんなので、あまり地元の話は出てこないです。
でも出かけた先で繰り広げる友人たちとの面白いやりとりは、読んでいて思わず笑ってしまいます。
楽しい内容が満載なので、興味を持った方は読んでみてください☆

※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。

第137回天皇賞(春)

2008-05-04 17:11:09 | スポーツ
今回はテレビで観戦しました。
メイショウサムソンの不振で人気が割れ割れ気味。
アドマイヤ軍団の四頭出し、ホクトスルタンの親子四代制覇の夢、ポップロックの悲願、アサクサキングスの菊花賞→春天制覇の野望など、話題も豊富でした。

私は今回もサムソンを応援。
腑甲斐ないレースが続いていますが、やはりこの馬が好きなのです。
しかし今回ばかりはダメかも、という思いもありました。
パドックを見たかぎり、そんなに状態は悪くなさそう。
後は気持ちさえ立ち直っていれば、と祈るように見ていました。

そしてレースがスタート。
なんと、一番人気アドマイヤジュピタが出遅れ!
すぐに岩田騎手が馬を押し上げて中団やや後ろくらいに付けましたが、スタミナを使ってしまったのではと思いました。
先頭に立ったのはホクトスルタン。
快調に逃げていきます。
アサクサキングスも前のほうに付けました。
そして一周目のスタンド前。
ここで実況の人が各馬のポジションを詳しく伝えてくれます。
メイショウサムソンは中団に付けていました。
もっと前に付けたほうが良いのでは、とやきもきとした私。
何しろ、前走で腑甲斐ない負け方をしているので、それが頭をよぎりました。
サムソンはもう燃え尽きてしまったという噂も流れているだけに、心配で心配で仕方なかったです。
しかしサムソンの鞍上は武豊騎手。
武豊騎手が中団に付けるのを選んだのなら、きっとその戦法で勝つ自信があるのだろうと思いました。

レースは進み、向こう上面からコーナーへ。
京都競馬場名物の「登り坂→下り坂」が待っています。
先頭は以前としてホクトスルタン。
アサクサキングスは2番手に上がっていました。
勝負どころの第三コーナー。
サムソンが、スーッと進出を開始しているのが見えました。
何だか手応えよく、スススーッと上がっていく姿を見て、これはいける!と思いました。
この辺りではサムソンしか見ていなかったと思います。
しかしサムソンのすぐ後ろに、アドマイヤジュピタの姿が!
か、完全にマークされてる。。。
最終コーナー、アサクサキングスがホクトスルタンに並びかける。
そしてメイショウサムソンもそのすぐ後ろまで上がってきた!
さらに、アドマイヤジュピタがサムソンの外から並びかけてくる!
いよいよ最後の直線へ。
サムソン、内のアサクサキングスをかわすことが出来ない!

この時点での両者の脚色はほぼ互角。
これでは追い付けない!
そうこうしているうちに、外のアドマイヤジュピタが豪脚を繰り出す。
この二頭をかわし、アドマイヤジュピタが先頭。
内にアサクサキングス、外にアドマイヤジュピタという絶対絶命の状況。
アドマイヤジュピタには一馬身以上引き離され、脚色も完全に負けている。
サムソン、ここまでか。。。
と思ったら、次の瞬間信じられない光景が!
サムソンが、「グンッ!」という感じで、もう一度伸びてきた!
しかもアドマイヤジュピタを上回る脚色で!
思わず「サムソン!」と叫んだ。
闘志が戻ったんだ、これがサムソン本来の姿だという感じで、一気にジュピタとの差を詰めていく。
そしてついにジュピタを捉える!
一瞬、サムソンが先頭に立ったように見えた。
だが次の瞬間、外アドマイヤジュピタがもう一度盛り返してきた!
何という底力。
再びサムソンに並ぶ。
そしてわずかに前に出る。
ここでゴール!


というわけで、結果は以下のとおりとなりました。

1着 アドマイヤジュピタ
2着 メイショウサムソン
3着 アサクサキングス
4着 ホクトスルタン
5着 アドマイヤフジ

サムソン、惜しくも優勝は逃してしまいました。
しかし復活の手応えはつかんだと思います。
最後の直線で見せた底力は、サムソン本来のものでした。
これなら次のレースで完全復活するかも知れません。
そして勝ったアドマイヤジュピタは見事だと思います。
出遅れて勝つのだから、あっぱれです。
サムソンが100%の状態で出てきたとしても、勝てるかどうか微妙な感じです。
それにしても、サムソンにとって「アドマイヤ軍団」は、まさに宿敵なのではないでしょうか。
昨年の宝塚記念ではアドマイヤムーンに敗れ、今回はアドマイヤジュピタに敗れ。。。
月に木星に、アドマイヤって層が厚いなと思います。

引っ越し、退職、そして帰郷

2008-05-02 23:28:11 | ウェブ日記
4月30日に、退職の手続きをするために会社に行きました。
これが最後の出社だと思います。
この日は午前中に引っ越しがあったため、かなり慌ただしかったです。
荷物の運び出し終了後、すっからかんになった部屋でしばらく茫然としていました。
ベッドが置いてあった場所には、三年の月日の間に埃がたまっていました。
冷蔵庫が置いてあった場所も同様。
後でもう一度部屋に行って、掃除をしたほうが良いなと思いました。
長期出張が二度あったので、この部屋で過ごした時間はあまり多くはなかったです。
それでも、一年目の秋頃にせっせと家具を買い揃え、部屋造りに励んだ日々があります。
白色を主体とした部屋だったので、ベージュ色の家具を置いて上品な雰囲気を目指したのでした。
それが今やただの四角い空間になってしまったのを見ると、ちょっと感傷的な気分になりました。
でも「趣味=部屋造り」となっていた頃の記憶は、これからも私の中に残っていきます☆

部屋を出てから、郵便局に行って転居届を書きました。
そしてその後会社へ。
退職の手続きを完了させて、最後は何人かの人と話しました。
その後会社を去り、実家に向けて出発したのでした。

実家に行くと、私の部屋の荷物が溢れかえっていました。
もう夜になっていたので、次の日に荷物整理をすることにしました。
そして昨日、荷物と格闘したのでした。
1日かかりましたが、どうにか整理出来ました。
今日で実家に来て三日目ですが、温かく迎えてもらって感謝しています。
しかしずっとこのままではいけませんから、早く次の仕事を見つけたいです。
明日は早速、履歴書を書こうかなと思います。
良い仕事を見つけたとき、慌てて履歴書を書かなくて済むように。

あと、コメントの返信、少しずつ追い付かせていきますので、もうしばらくお待ちください。
前回の記事は今までで最多のコメントを頂いて、すごく勇気付けられました。
ありがとうございますm(__)m