ついにやってきた。
待ちに待った6回目のキモセラビー。ラストだ。準備万端、体調も万全、
だんなさんも一日有休をとった。
いざクリニックへ。
着くやいなや、看護師長さんが話があるとのこと。別室へ。
なんだろう。血液検査の結果が悪かったのかな、キモセラビーできないのかな。
変な汗が出た。
ドクターが替わるのだそうだ。びっくりした。クー先生は健康上の理由で信頼できるドクターに患者さんを託す選択をしたとのこと。多忙で、コロナ蔓延の中、中国各地を、隔離生活をしながら飛び回る生活だったようだ。
沢山の患者さんを診ていたと思うから大変なことだったろう。
主人も同様、私の病状に関することだと思い緊張していた。
クー先生のかわりに見てくださるのが
若い女性のウォン先生。ちょっと早口だけど触診もしてくれてよく話も聞いてくださるので好印象だった。
看護師さんは
もし、ウォン先生が嫌ならばいつでも相談してくださいと言ってた。
シンガポールでは、病院で選ぶというよりも、この先生にかかりたいという意志が最優先だからそういうこともあるのだろう。
待合室は初めて会う患者さんもいた。
おそらくウォン先生の患者さんがこちらに流れてきたのかなとだんなさんとこそこそ話した。
もしかしたらウォン先生のクーデターだったりして!とだんなさん。
クーデター。クー出た〜。
私が落ち込んでると思って
まじめな顔してダジャレかい。
静かな待合室だから大きな声で笑えなかったけどちょっとおもしろかった。
ウォン先生の診察のあと
11時頃から点滴が始まった。
今日は左手。刺す時痛かった〜。
いつも通りの流れ。昼頃だんなさんは一旦帰宅し、私はLINEしたり読書したり昼寝したり。お昼はおにぎりを2個持参。
鮭とうめぼし、友達が送ってくれたシソちりめんを混ぜ込んで握ってきた。
若い看護師さんが異常に興味を示してあれこれ質問された。今度作りたいのだそうだ。ひとつお裾分けと思ったけど、このご時世だから躊躇し言わずに終わった。
パクリタキセル
カルボプラチン
アバスチン
点滴は4時半に終わり、お薬とか注射とかを渡され、5時にクリニックを出る時、
看護師さんがgraduation!だって。
嬉しかった。6回ずーっと優しくしてくださり心強かった。
迎えにきてくれただんなさんとバスでゆっくり帰宅。
階段では下りの時私の前に立ち、つまずいて転んでも前にいると私が安心するだろうとの心遣いだ。考えてみると上りの時は後ろにいる。
さりげなくそういう気遣いが昔からできる人だ。
そして、そういうことをされるといつも
私もそんな人になりたいと思っていたんだ。
夕飯は昼のうちに下拵えしたおでん。
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お馴染みの煮込みはんぺん。笑
餅も入っていた。大根は薄めに切って味が染みやすくなっていた。ゆで卵も。
とてもおいしかった。
今日明日は、まだ元気。
今回も2週間は元気レベルが低いと思う。
でもまた元気になって
3週間後に血液検査と診察に行くことになっている。
一歩一歩進むしかない。
私の人生。
夜中、ドラマ「ライオンのおやつ」を一人で観た。作中でホスピス患者の思い出のおやつを皆で食べるというシーンが毎回ある。
私の子供たちはどんなおやつが思い出に残ってるのだろう。
元気レベルが高い時作るパンたちは
本当は、日本にいる子供たちに食べさせたくて作ってるのかもしれないな。
明日も元気なら何か作ろうかな。
だんなさんは出勤日でいない。
東京の感染者が2,000人近くまで増えた。
こんなに厳しくしているシンガポールでさえ増えていて、また規制が厳しくなったというのに、都内の人の流れはこれ以上少なくならないのかな。
埼玉県も北海道もまた増えている。
娘たちはオリンピック連休中は遠出はしないと言っていた。
せっかくの4連休なのにね。残念。
両親はワクチン2回接種完了。
子供達も8月頭には打ち終わる予定。
友達も早く打ち終わるといいな。
今日ウォン先生にワクチンのことを聞いた。
やはりキモセラビーが終わって1ヶ月過ぎてからの方がいいとのこと。
コロナには絶対感染できない。
気をつけて過ごそう。
日本のみんなも大変だと思うけれど
家でのオリンピック観戦を楽しんで!
明日もいい日になりますように。