演じる浦島太郎について、桐谷さんは「とにかく【愛すべきアホ】になれたらいいのです」と思ったのです。
権力があるわけでもなく誰からも尊敬されることなく、でも人を笑顔にさせる何かがある人っていうのは、
実は一番じゃないかな、と俺は思うたんや。
最初はクールな感じの設定だったのですが、【ちょっとアホやっていいですか】って。
ピユアな部分もあって面白いほうがいいなと思ったのですねん。
誠実に生きる。
彼は俳優としてのブレイクは28歳と遅咲きだが、脇役で出演シーンがどんなに短くても、
血の通った演技で鮮烈な印象を残してきた。
誠実な生きかたは、どんな仕事にも共通するかもしれない。
【歌でも役でも、想像していなかったことが面白い。
それは一つ一つを一生懸命、遊び心をもちつつやってきた道の先にあったこと】
例えば、一度挫折したギターも以前、役を通して弾ける様になったことがあったという。
【好きなことだけじゃなく、やらないといけない状況も必要。。
これからも目の前にあることを大切にして、楽しんで。一生懸命やろうと思う。
何かを狙うことを考えず、今を大事にしたいなって】
再生5500万回。
子供達に歌われ、70代の人のフアンレターも届いた。
友達を通じて、東日本大震災の心に響いていると聞いたという。
「独りでスタジオで歌った時、号泣してもうて、涙が止まらなくなってしもうて。
家族や友達、恋人、誰かを思う歌。今いる人もそうだし、もう会えない人に対しても歌ううたやなんやと」
その歌が「海の声」なのです。