gatagata道を行く

おばさんのよもやまばなし 食べる・歩く・俳句 by sino

旧湯川屋敷

2010-12-10 22:25:50 | Trip&Bike
萩のことがお預けになっていた
11月に訪れた萩で一番の驚きは、「旧湯川屋敷」
萩のパンフレットには必ず登場する名所の一つ

小京都によくある景色で、屋敷街に鯉がおよぐ川や堀があり、昔はこの川の水がまさしく生活用水
川にかかった石橋を渡って家にはいる
湯川屋敷の前にも藍場川という疏水があり、屋敷の庭も厨も風呂場も川の水を利用している
湯川家は毛利藩の家臣で、この疏水の管理を任されていた
行き交う舟の積み荷のチェックも水量・水門の調節も行っていた

湯川の家は親戚で、平成3年まで叔母が住みながら、観光客に一部を公開していた
しかし高齢の叔母は、夜な夜な庭にはいる泥棒に気付かず、庭石を随分盗まれた
そんなころ、庭は茫々で家の中も暗かった記憶
叔母が引っ越したあと、萩市が管理するようになったが、私たちは、いくら名所と言われても
湯川家を訪れることはしなかった

ところが、今回連句大会参加者にここを案内することになり、20年ぶりに藍場川を歩いた
そして湯川屋敷・・
市がどれほど予算を使っただろう
庭は手入れが行き届き、水を招く厨にはうららかな陽がゆっくり差し込む
水を汲み置く甕には生花が飾られ何とも心地よい空間になっているではないか

増改築を施したわけではない、手入れをしてもらって屋敷が生き返っている
ひとりで勝手に感動して、吟行どころではない
常駐のボランティアガイドさんにその勝手な喜びを伝えると
3か月ほど前に来た、やはり親戚と名乗る人も私と同じことを言っていたと教えてくれた

その晩泊った従妹の家で湯川屋敷を変わりようを話すと
なんと萩市内に住む従妹でさえ、もう20年訪ねていないという
「そんなにきれいになったんかね、いってみんといかんねえ」って

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