篠崎博見ミュージアム

篠崎博見作品ギャラリー、受賞歴、活動歴は「カテゴリー」から!

麻痺し始めてますよ!

2011-03-29 00:56:49 | アート・文化
ちっとも収束に向かっていない原発事故だが、世の中は何となく落ち着き始めた雰囲気。
事態の深刻さを事故発生時と同じか、それ以上の緊張感で受け取っている人は、どれくらいいることか。

広範囲で放射性物質が散らばり、平常時より遥かに高い放射線量を観測している地域が相変わらず多い。

このことに対して、キャビンアテンダントはもっとたくさん被爆しているとか、どこぞの国のどこぞの街では年間10ミリシーベルトの放射線をあびているんだとか、そんなことばかり主張している輩がいる。

国民を麻痺させようとしているのか、言っている本人が麻痺しているのか。
国民を安心させるつもりで悪気はないのか。

真意はわからないが、この「下には下がいる」的発想!
「期末試験を受けて、100人中90番だった。まだ下に10人いるから大丈夫! それでもみんな生きている!」


健康に害があるとか無いとかはもちろん重要であるが、原発の事故で、放射性物質がまき散らされていることが問題なんでしょ!
通常、30nSv/hぐらいしかないところが、300nSv/hを記録したりしていることに問題があるんでしょ!
原子力発電所から放射性物質が漏れだしていることが問題なのに、違うところをみて「まだまだ大丈夫」なんてトンチンカンは許されない!



さて、そもそも、芸術家としてブログをやっているので、ちょっと活動報告。

5月の個展の案内状が刷り上がってきた。
しかし、個展会場が無事なのかがはっきりしないので、案内状を出せないでいる。

会場からは、震災以来「会場が使えなくなりました」という連絡は来ていないので、大丈夫だろうとふんでいたのだが、「大丈夫です」とも言われていないので、本当に個展が開けるか不安になってきた。
月曜日は、もともと会場になるところが休みなので、電話でも聞けず、急遽、会場を見に行ってみた。
すると、外観は無事。
道中、窓ガラスが割れて、段ボールとガムテープで窓を覆っている会場の光景が何度も頭をよぎった。幸いそれは、取り越し苦労だった。
しかし、内装がどうなっているかわからない。
外見はきれいでも、天井の落ちたスーパーなどを多くみているので、これまた、最悪の事態が頭をよぎる。

しかし、その一方で、個展が開けたとしても、今年は放射能汚染で茨城への観光の足が鈍ってしまうのではないかと言う懸念もある。
まだまだ無名なおいらは、お祭り騒ぎ便乗作戦でやっているのだ。
GWのつつじ祭りに便乗しているわけだが、去年は天候不順で、花がちっとも咲かず、観光客が少なかった。
これは、私にとって大きな問題。

そう、私は、農家のように天候に左右される芸術家なである。



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