篠崎博見ミュージアム

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どくだみ湯

2011-06-24 00:21:00 | アート・文化
娘が読みたいと言ったので買った学研の「まるごと日本の季節」という本に、1年12ヶ月、各月の入浴法が載っていた。
6月は「どくだみ湯」の季節らしい。
それをみた娘は、どくだみ湯に入りたいと熱望!
よく洗ったどくだみの葉やくきを細かくきって袋などに入れてお湯に浮かべる。
乾燥させた葉でもいいらしい。

臭そうなので、大人の我々はあまり気が乗らなかったが、娘の熱意に負けて挑戦!
当然、どくだみ湯推進派の人に頑張ってもらわなければならない。
というわけで、どくだみの葉を洗ってちぎるのは、主に娘の仕事!
案の定、娘は「くさい!」と騒ぎだした。
それでも、葉を、ちぎっては袋へ、ちぎっては袋へと頑張っていた。

いざ!どくだみ風呂へザブーン!!
お湯につけてしまえば思ったほど臭くはない。
ところが、どくだみエキスにたくさん出てきてほしい娘は、どくだみの袋をご丁寧にモミモミ?
そして… 「くっさーい!!」

ちなみに、どくだみ湯にも効能があって、あせもや湿疹に効くらしい。
しかし、家族に、あせもも湿疹もないので、効果はわからなかった。

ちなみに7月は桃湯らしい。
桃湯といっても、桃の実を浮かべるのではなく、桃の葉を使うので間違えないように!

それにしても、この「まるごと日本の季節」という本は実にいい本だ。
四季を感じて、自然とともに生きてきた日本人の心を再認識した。
Japanism art という企画に参加するときに、このような本に出会ったことに運命を感じる。
実は今後、月を作品のモチーフに加えようと思っていたのだが、月の満ち欠けによるいろいろな名称を知りたいと思っていたところだったのだ。
他にも、今まで知らなかったこともたくさん載っていて本当に勉強になる本だ。

でも、もともとは、生活の知恵として広く日本人に染み付いていた習慣なんだよな。
聞いた話によると、「自然」という言葉も、「政治」や「経済」と同じく、幕末以降にできた新しい言葉らしい。
では、それまで、日本人は自然のことを何と言っていたのかと言うと、とくにそれに当たる言葉はなかったようである。
人間の社会と、動物たちの社会(自然)を分けて考える思想は、西洋の思想が入ってきてからのことで、もともと日本人は、人間が暮らす社会と動物たちのくらす世界を分けて考えていなかった。なので、人間の暮らす世界と分けて考える「自然」にあたる言葉がなかったというのだ。
しいて言うなら、「宇宙」がそれにあたるらしいが、それでもちょっと意味がちがうという。
これは、大気圏外の宇宙ではなく、この世の中全体をひとまとめにしたことばで、いわば、全てをひっくるめた「この世」のような発想らしい。

なんだか、日本人にうまれたことを誇らしく思いたくなってきた。

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