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宿られ過ぎ

2005-04-23 21:54:49 | Creatures
圧倒的な数のヤドリギ(宿木)に、私は眼を疑った。
大小合わせて約30ヶ所の群落が確認出来ただろうか。
これ程までに多くのヤドリギを、未だかつて見たことがない。
自身の記憶を隅から隅まで検索してみても、ヒット件数は0件だ。

ここまで来ると、俄然、宿られている木の方に注目が集まる。
根を下ろした場所から身動き出来ない宿命にあるとはいえ、あまりにも無防備である。
彼が全身全霊をもって体現しているのは、利己的な生き方に対するアンチテーゼなのか。
「みんな仲良く、包括的に生きていこうぜ」というメッセージを放っているかのように見えた。

  宿られた木にはマゾ気質が認められる!?
  下から見上げたところ。空を覆いつくさんばかりに宿木が繁茂している。アフロみたいだ。

過剰なまでに宿られている木もかわいそうだが、その一方で、
寄生することでしか生きていけないヤドリギに対しても同情の念が注がれる。

殺人事件の現場検証か  ネバネバした実
コンクリートの地面に落ちていたヤドリギの屍。宿った木との断絶は即ち、死を意味する。

となると、結論は一つ。
宿られても平気なくらいの体力が宿られる側に欲しい、ということだ。
損得勘定の問題ではない。新たな“共生”の概念がここにはある。
求められているのは、無差別の愛なのだ。 I love you forever.

というわけで、皆さんもヤドリギを探してみて下さい。
外出時は樹上に注目です。5月以降だと発見が困難になるので、お早めに!!

※2005年4月、埼玉県さいたま市にて撮影。
*There are a great many mistletoes in Saitama.

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2 コメント

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すごい! (WAKA)
2005-04-26 23:58:29
TBありがとうございます。

ひとことでいってすごい!です。

実際に見てみたいです。

宿られる側もこんなにたくさんでは大変でしょうね。

身近にヤドリギってたくさんあるのかしら。

意外と気づかないところでタネをまいて繁殖しているのかもしれませんね。
返信する
WAKAさん、こんばんは (タツヤ)
2005-04-27 00:32:28
やっぱりこの光景って凄いですよね。

この木を見つけた時、一人で興奮しちゃいましたもん。



ただ不思議なのは、周りを見渡しても

ヤドリギに宿られているのはこの木だけだったこと。

同種の、高さもほぼ同じ木が近くにあったのですが、そちらは無傷。

なぜ一本の木に人気が集中してしまったのか、それだけが謎です。

というわけで、今後もこの木を見守っていきたいと思います。

果たして、ちゃんと成長出来るのでしょうか。乞うご期待!
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