Road to Bikuni Park

When cherry blossoms begin to scatter, I visit the park by bicycle.

東京都北部を流れる白子川。
今年最後のお花見サイクリングはこの川を遡ります。

白子川沿いは桜並木が続いていて、お花見サイクリングに適しています。
しかしながら、都心から少し離れているためか、隠れスポットになっていたりｗ
また、周辺地域の板橋、練馬区はのどかな土地柄なので、自然と心が和むんです。

桜がちらちらと舞う中、ゆっくりとしたスピードで自転車を走らせる。
嗚呼、なんて幸せなんでしょう。今の季節にしか出来ないことをする。
平安時代の雅な貴族の方々も、戦国時代の武将も、江戸時代の俳人も、
きっと皆それぞれの立場で、散り行く桜に様々な思いを馳せたことでしょう。
そして今、現代人の私も桜を眺め、我が身を重ねているのです。風流ですねえ。
ただ、今年は時期的に遅かったらしく、だいぶ桜が散っちゃってましたが(苦笑)。
今週始めの降雨が犯人だということは分かっています。何も出来ないなんて、悔しい。

そんなことを考えているうちに、目的地に到着致しました。
東京都練馬区東大泉に位置する、びくに公園。ここが私の和みスポットになります。


多目的広場とテニスコートで構成された練馬区立びくに公園。結構、敷地面積は広いです。

まず、この公園って名前が変わってますよね。
初めてここに来た時は、案内板に書かれていた「び」が濁音なのか
半濁音何なのか判別できなくて、きっと「ピクニック」由来の名称なのだろうと推理し、
「ぴくに公園」(半濁音Ver.)を採用してしまったという、嬉し恥ずかしいエピソードがありますが、
それはここだけの内緒でお願いします。いや、だってさ、ピクニックっぽい雰囲気じゃん、ここ。
私は悪くない、私は悪くない、私は悪くない・・・。(10回繰り返し)

「び」　VS　「ぴ」
突如吹き荒れる戦慄の嵐 in 練馬区。
果たして事件に巻き込まれた少女の運命や如何に！？

というナレーション付きで映画化して下さい。＞東映さん
私で宜しければ、脚本を書いて差し上げますわよ。オホホホホホ。(誰
というわけで、ご連絡お待ち申し上げております。よろしくお願いします。

　　
びくに公園でも桜は終了みたい。　　 びくに公園のネコ。ん～、いい匂いだニャ～。

大泉といえば、『仮面ライダー響鬼』でお馴染み、東映撮影所。
撮影所の脇を流れる白子川界隈が、これまた絶景のお花見ポイントなのです。
もちろん今年もそれを楽しみにして参りました。ここの桜を眺めて、心晴れやかになｒ

・・・・・・。あれ？
なんだろう、この物悲しさは。

桜の枝、切り取られてましたー。
どうやらマンション建設が進んでいる模様(完成間近)。
新築分譲マンション、「プラウドシティ大泉学園」と書いてある。
いや、聞いてない。我が愛しの大泉に、勝手にマンション建てないでくれ。

事実、多数の地元住民はマンション建設に反対しているようだ。
玄関先やベランダには「マンション建設反対」の文字が並んでいた。

※マンション建設反対を訴えるブログを発見
長谷工施工のプラウドシティ大泉学園（練馬区東大泉）　現状での建設に反対!!

はっきり申し上げて、都内ではマンションの建設ラッシュが続き、供給過剰気味である。
場所によっては空部屋も目立つと聞いている。需要が見込めるかどうかは不透明なのだ。
大泉に大規模なマンションが本当に必要なのか、私は疑問に思って仕方がない。

第一、東映の立場はどうなっているのか。
このマンションは東映撮影所と直に隣接することになる。
夢を預かる企業として、そういった状況は妥当なのか。東映に問いかけたい。

また、マンションを建設する方も如何なものか。
ターゲットが東映ファン狙いであることは明らか。魂胆が見え見えである。
東映人気に便乗しようという安易な発想は、東映作品を愛する者として許せない。
マーケティング的には正しくても、果たしてそれは評価に値するものなのかどうか。
売主である野村不動産、三井物産、新日鉄都市開発に問いかけてみたい。

地元には飲食店他、映画館やゲームセンター等の商業施設が充実している。
売上アップが期待できるから、そういうところはマンション誘致に大歓迎なのだろう。

土地景観、地元への愛着、経済問題etc.
価値観が対立し、温度差ばかりが目立っているように思う。
いずにれしても、様々な思惑が絡んでいることは確かだ。
早期決着を目指し、行政側の働きかけに期待したい。
土地の有効活用について徹底的に議論して欲しい。
公平な判断をお願いします。＞練馬区役所さん

今、大泉の地は大きく揺れている。
豊かな地域社会が形成されることを願ってやまない。

---

日暮れが近づいてきたので、びくに公園を後にしよう。

やがて光が丘公園に到着。
ここの広場はまだ桜が咲いていたが、それはソメイヨシノではなかった。
思い出の場所から徐々に姿を消していくソメイヨシノ。時代の移ろいを感じてしまう。
僕はいつまで君と共に春を過ごせるのだろうか。不安ばかりが先行し、僕を悩ませる。
それでも、メインストリートはソメイヨシノが立ち並んでいたから、少し救われた気がした。

下赤塚で踏み切りにつかまった。
目の前を快速の列車が通過する。東武東上線は意外と速い。
鳴り止まない警音が僕に竹ノ塚の事故を思い出させた。急に悲しくなった。

ようやく上がった遮断機を合図に、僕は飛び出した。
全力でペダルをこいで、群集を引き離す。薄暗くなった街を、風を切って進む感覚。
信号がレッドサインを示すまでエクスタシーは続く。思うがままに僕は自分に酔いしれた。

また来年、びくに公園で逢いましょう。
今度は乗蓮寺、東京大仏も是非。

【関連リンク】
★白子川ツーリングの記録(YAMAHONで行こう！)
★汚染から復活する川　東京・練馬の白子川(映像あり)
★びくに公園　★白子川源流まつり(西武沿線東京また旅)