威風堂々スフィンネコ

そのネコとの出会いは突然でした。

とある中学校横の脇道を自転車で通りかかった時のことです。
ただならぬ気配を感じ取った私に残された唯一の選択肢は、
精一杯のブレーキをかけることだけでした。それ以外に何をしろと。

見て下さい、写真のネコを。
すぐ隣に自転車という巨大建築物が迫っているというのに、
私という魔物が目の前にいるというのに、全く動じません。
この威風堂々たる姿、それは正しくエジプトのスフィンクス！
果たしてその視線はどこに向けられているというのか。
ピラミッドの頂上か、それとも古代ギリシャのパルテノン神殿なのか。
天空のただ一点のみ見つめる瞳は、私に悠久のロマンを感じさせるのであります。

にゃにか用？

ずっと観察してたら睨まれました。
マジで怖いです。僕はあなたのネズミです。
命を捧げる覚悟は出来ました。もう、ごめんなさい(T_T)

このネコ、三毛猫じゃないですか！
ってことはメスですよ、メス。そんな馬鹿な。
クレオパトラもひれ伏すような女帝っぶり。見事としか言いようがありません。
きっとこの辺り一帯は彼女の領地なんです。年貢取られます。
家来として、いえ、奴隷として徴兵されます。逆らったら即死決定。
灼熱の砂漠地獄でミイラ化確定。砂漠のカーリマンでも脱出は不可能です。

道理でここら辺で見かける猫が少ないんだね。
このエリアに侵入したら最後。皆さんは命がけで通行して下さい。

あっ、ちなみにキャットフードをプレゼントすれば無料で通行出来ます(^_^)
おっと、これは極秘情報でした。ここだけの秘密にして下さいね。
もしバレたら私は殺されてしまいますから。シャレになってないYO！