
自転車でとある団地を通りかかった時、そこに猫はいた。
三毛(薄色)の母親猫が黒の子猫に授乳している。
ん?この組み合わせはちょっと意外。
もしかしたら2匹に血縁関係はないのかなぁ。
とりあえず1mくらい離れたところから眺めることにする。
それでも母親は僕を警戒しているようだ。視線を外さない。

僕の存在が凄く邪魔らしい。母親はついに起き上がった。
子猫はまだ乳を吸っている。母親は僕から逃げるように歩き出した。
子猫もそれに続く。2匹は曲がり角の向こうへ行ってしまった。
少しためらったけど、僕も彼女たちに続いた。

角で様子をうかがっていると、向こうから1匹の黒猫がやってきた。
子猫と毛色が一緒だ。父親なのかもしれない。
マ、マズい。この展開は危険だ。
きっと僕は授乳シーンをのぞいたから父親猫にかみ殺されてしまう。
人間界ではそうなる。猫の世界だと、どんなお仕置きが待っているんだろう。
僕は恐怖でその場から動けないでいた。だんだんと父親がゆっくりと近づいてくる。
僕は覚悟をした。欲しいものなら何でもあげます。お命だけはお助けくだせぇ・・・。
次の瞬間、父親は急に機敏になり気付くと僕の真上にいた。
そして僕の喉元に噛み付いたのだ。あ、野生のライオンと一緒だ。
そんなことを思う間もなく、僕の意識は遠のいていった・・・。

などと想像していたけど、結末はあっけなかった。
母猫に近づいた父猫は僕を睨みつつそっと妻に耳打ちをした。
その様子をじっと見守る子猫。会談の行く末を固唾を呑んで待つ僕。
2匹の会話を想像してみた。
「おい、行くぞ。この場所は危険だ。見知らぬ奴がいる。
我々の命を狙っているのかもしれない。銀色の箱をこちらに向けたままだ。」
「さっきから私も気になって仕方がないの。
そうね。あっちにいきましょう。行くわよ、坊や。」
どうやら会話は終了したらしい。父親は民家の方へ向かった。
母親と子猫も起き上がってそれに続いた。
3匹は民家の門の下をくぐると、仲良く揃って縁の下へ。
ひなたぼっこをしているようだ。親子水入らずの団欒。ちょっと羨ましかった。
とにかく僕の命は助かった。感謝しよう。
次の目的地に向かって、僕はペダルを漕ぎ出した。

おまけ
近くの木にかけてあった誰かの忘れ物。
それと全然別の場所だけど、初めてルリタテハを見ました。
青いラインがカッコEEZ!
ルリタテハは人懐っこかった。僕の目の前を何度も掠(かす)めた。
それこそ羽音が聞こえるくらい。次の瞬間、彼女の気配が消えた。
・・・僕の頭の上にいるみたいだ。自分の影を見たら、頭に角が生えていた。
感動にちょっと胸が震えた。からかわれてただけかもしれないけど。
それでもいい、嬉しかった。さっき毛虫を助けたから、恩返しなのかな。
都会からちょっと離れれば、ルリタテハに会えるんだ。新しい発見だった。
ちなみに今年の目標は、ミドリシジミに出会うこと。間近で見てみたい。
オオスズメバチを2匹見た。死の恐怖を感じた。彼女らは本当に怖い。
三毛(薄色)の母親猫が黒の子猫に授乳している。
ん?この組み合わせはちょっと意外。
もしかしたら2匹に血縁関係はないのかなぁ。
とりあえず1mくらい離れたところから眺めることにする。
それでも母親は僕を警戒しているようだ。視線を外さない。

僕の存在が凄く邪魔らしい。母親はついに起き上がった。
子猫はまだ乳を吸っている。母親は僕から逃げるように歩き出した。
子猫もそれに続く。2匹は曲がり角の向こうへ行ってしまった。
少しためらったけど、僕も彼女たちに続いた。

角で様子をうかがっていると、向こうから1匹の黒猫がやってきた。
子猫と毛色が一緒だ。父親なのかもしれない。
マ、マズい。この展開は危険だ。
きっと僕は授乳シーンをのぞいたから父親猫にかみ殺されてしまう。
人間界ではそうなる。猫の世界だと、どんなお仕置きが待っているんだろう。
僕は恐怖でその場から動けないでいた。だんだんと父親がゆっくりと近づいてくる。
僕は覚悟をした。欲しいものなら何でもあげます。お命だけはお助けくだせぇ・・・。
次の瞬間、父親は急に機敏になり気付くと僕の真上にいた。
そして僕の喉元に噛み付いたのだ。あ、野生のライオンと一緒だ。
そんなことを思う間もなく、僕の意識は遠のいていった・・・。

などと想像していたけど、結末はあっけなかった。
母猫に近づいた父猫は僕を睨みつつそっと妻に耳打ちをした。
その様子をじっと見守る子猫。会談の行く末を固唾を呑んで待つ僕。
2匹の会話を想像してみた。
「おい、行くぞ。この場所は危険だ。見知らぬ奴がいる。
我々の命を狙っているのかもしれない。銀色の箱をこちらに向けたままだ。」
「さっきから私も気になって仕方がないの。
そうね。あっちにいきましょう。行くわよ、坊や。」
どうやら会話は終了したらしい。父親は民家の方へ向かった。
母親と子猫も起き上がってそれに続いた。
3匹は民家の門の下をくぐると、仲良く揃って縁の下へ。
ひなたぼっこをしているようだ。親子水入らずの団欒。ちょっと羨ましかった。
とにかく僕の命は助かった。感謝しよう。
次の目的地に向かって、僕はペダルを漕ぎ出した。

おまけ

それと全然別の場所だけど、初めてルリタテハを見ました。

ルリタテハは人懐っこかった。僕の目の前を何度も掠(かす)めた。
それこそ羽音が聞こえるくらい。次の瞬間、彼女の気配が消えた。
・・・僕の頭の上にいるみたいだ。自分の影を見たら、頭に角が生えていた。
感動にちょっと胸が震えた。からかわれてただけかもしれないけど。
それでもいい、嬉しかった。さっき毛虫を助けたから、恩返しなのかな。
都会からちょっと離れれば、ルリタテハに会えるんだ。新しい発見だった。
ちなみに今年の目標は、ミドリシジミに出会うこと。間近で見てみたい。
オオスズメバチを2匹見た。死の恐怖を感じた。彼女らは本当に怖い。
野良ちゃんなのかな?
トラックバックさせていただきま~す!!
おそらく野良猫だと思われます。
それでもやっぱり民家の人には可愛がられてるんだろうなぁ。
お幸せにw
上(↑)でばにらサマも書かれておりますが、「外での授乳」びっくりです。
意外にも無防備というか、こんな場所でというか…。
ドキュメンタリーちっくなリポートも楽しいデス。(笑)
しかしタツヤさん、この間ずっと彼らに張り付いていたのですね(笑)
銀の箱を持って。
耳打ちシーンがかわいい♪
ファミリーで道端にいるねこ見たことないんで
ちょっと不思議な感じです。
いいなあ。
予告通り(?)、TBしちゃいました!
「外での授乳」、珍しい光景だったんですね。
自分も初めて見たので、通りかかった時は驚きました。
無防備なのは、平和な場所だからでしょうか。
とりあえず人通りの少ない場所だったのは確かです。
「外での授乳」、不思議ですね。
ドキュメンタリーちっくだったのか(笑)
ちょっと脚色しすぎたかもしれませ(^_^ヾ
でも楽しんで頂けたのであれば何よりです。
>314さん
おぉ、314さんは黒猫飼ってるんですか!?
さぞかしカワイイだろうなぁ。写真のUPを期待したりして(笑)
銀の箱を構えて、授乳を見守ってました(爆
胸がドキドキしていたのは内緒です。
全体で5分間くらいの出来事でした。
あと、あれは絶対耳打ちですよ!!!
小さな声で「ミャー」と鳴いてましたから。
ファミリー、父親猫(推定)が登場するのは自分も初めて見ました。
だいたい母子のセットですよね。
貴重なシーンに対面出来て、今更感動しているタツヤでしたm(__)m
猫の親子さん(推定ですねっ♪)の会話、いいですねっ!!!
きっと、『あの人は猫好きそうだから大丈夫だよ』って言ってたのかも知れませんよ♪
タツヤさんの命が無事で良かったです^^
朝ごはんちゃんと食べてますよ!(質素だけど
若い人は結構朝ごはんを抜いちゃう人が多いらしいですが、
それはよくない。体も頭も上手く機能しないから。
ごーやーサラダ食べてみたいなぁ。
苦さで朝からシャキッとしそうですね。
猫の会話、色々と想像してみて下さいませ♪
書いた会話の他にも色々と考えたのですが、
内容があまりにも残酷すぎたりしたので載せませんでした(-_-;)
猫好きってのが伝わってくれればいいなって思います。
実際はほとんど警戒されてしまいますが(^_^ヾ
(ちなみに、エサでおびき寄せ作戦は禁止主義)
ええ、今日も僕は生きてます。安心して下さいね(笑)
確かに、猫がどんな気持ちでいるのか、どんなことを言っているのか、想像すると楽しいです。だから、ニャウリンガルなんて発売されたんでしょうね。(うちは、電池が切れた後、放置してますが(笑))
嬉しいです(^_^)
猫って表情や行動から気持ちをだいたい推測することが出来ますよね。
それを会話形式にすると面白いかなと。
ニャウリンガル、
柳の下にいつも泥鰌(どじよう)は居ないんだよ(-_-;)