巣鴨のランタナplus

偶然訪れた街、巣鴨。そこには素敵な出会いが待っていました。

道に迷う。よくあることだ。
急いでいる時に道に迷ったらそりゃ困る。
けど、そうじゃない時は積極的に道に迷いたい。
普段通ることのない道には必ず新しい発見があるからだ。
期待と不安が入り混じった不思議な感覚。
それが嬉しくて仕方ないから、僕はしょっちゅう道に迷うのだ。

気付くと僕は巣鴨の高岩寺裏にいた。
高岩寺といえば、とげぬき地蔵で有名なお寺じゃないか。
ちょっと寄り道していこう。目的地の根津神社、到着遅れるから。ごめん。

実は巣鴨を観光するのは初めてだったりする。
自転車で通過することは度々あったけど、目的地じゃないから立ち止まることはなかった。
なんてったって、“おばあちゃんの原宿”と呼ばれている巣鴨である。
裏原の方が良く似合う僕が訪れる理由なんて1つもなかったのだ。

それがどうだろう。
到着早々、僕は現実の巣鴨に打ちのめされた。
僕を出迎えたくれたのはおばあちゃんではなく、ランタナだった。
高岩寺の裏手、白山通りに面した所にランタナのプランターが設置されていた。
巣鴨にランタナ。巣鴨に洋風のテイストはあまりにも似合わない。
けど、その選択はいいと思う。豊島区の担当部署の人はいいセンスしてます。

とにかくランタナに会えて嬉しい。
意外な場所での出会いが僕を一層喜ばせてくれた。さぁ、写真を撮ろう。

　　
ランタナとイチモンジセセリ。ふたりはプリキュア♪　　　　　　　　ピンクカラーのランタナも存在。

この組み合わせを待ってました。
巣鴨で出迎えてくれたのはランタナだけではなかったんです。
ランタナの上を高速で飛ぶ小型の飛行物体。それは間違いなく、イチモンジセセリ。
セセリっ娘倶楽部の誕生以来、君の登場をどれだけ待ち侘びたことでしょう。
デスノート、エメラルド、そしてセセリチョウ。
この3つが9月の僕を支配していたと言っても過言ではありません。
周囲の冷たい視線を気にすることなく、セセリチョウを追いかけました。

　　
銀色のステンレススチールと。　　　　ヤマトシジミも登場。ランタナの人気度は巣鴨でも高し！

　　
接近したいけど、10ｃｍ以内に近づくとピンボケ確定(T_T)　　　　紫色のお花の蜜も好きなの♪

巣鴨という街が好きになりました。明日から住民票をここに移してもいい位です。
みなさんもとげぬき地蔵を訪れる機会がありましたら、ぜひ高岩寺裏手までお越し下さい。
初夏から秋にかけて咲き誇る、ランタナの花があなたの到来を待っています。
もしかしたらセセリチョウにも会えるかもしれません。都会の自然を愛でて、優しい気持ちに。

素敵な日曜日をありがとう。巣鴨でランタナとセセリチョウに会いました。
新たな出会いを求めて、きっと明日も僕は道に迷っているだろう。未知なる道に(笑)

関連記事：「不忍池のハス＠夏っちゃんBLOG」

　　　　　　

【撮影裏話】
ランタナを撮影していたら、おばあちゃんグループがやって来た。
「この花、綺麗ねえ。」「名前は何かしらねえ。」とか言っていた。
セセリたんに夢中になっている僕に年配者を気遣う余裕などなかったのだが、
冷たい態度は取りたくなかったし、有望な若者の存在をアピールしようという思惑もあり、
「この花はランタナって言うんですよ。ランタナ。」と、教えてあげた。
予想通り、おばあちゃんグループは「へぇ、ランタナ。」と感心していた。
特に感謝はされなかったけど、別に構わない。きっとこれが巣鴨ルールなんだろう。
予想外な展開にも発展した。しきりに感心していたおばあちゃんグループだったのが、
グループ内でランタナの話しているうちに、いつのまにかラン“ダ”ナと濁っていったのだ。
でも僕は訂正を求めなかった。許して欲しい。厳しいかもしれないが、これが僕のルールなんだ。

【巣鴨関連ウェブサイト】
★DION ウワサの現場 おばあちゃんの原宿「巣鴨」をゆく。
★巣鴨地蔵通り商店街公式ホームページ　http://www.sugamo.or.jp/(BGMあり)
★巣鴨駅前商店街振興組合 - goo 東京　http://machi.goo.ne.jp/mall/sugamo