a fairy in the mirror

東京23区内にカタクリが自生している場所がある。
と聞いたら、あなたは驚くだろうか。

場所は練馬区、清水山憩いの森。
白子川に面したこの土地で、カタクリの群生を目にすることが出来る。
私が訪れた時は、既に見頃のピークを過ぎていたようだったが、
それでも多くのカタクリが出迎えてくれた。桃色に頬を染めて。

春の柔らかい日差しが、雑木林に降り注ぐ。
地上に届いた光の輪の中に、一輪の妖精が舞い降りた。
カタクリである。凛とした佇まいに、大人の女性の魅力を感じる。
優雅で、繊細で、それでいて健気で。魔性と呼んでもいいかもしれない。
とにかく私はカタクリに夢中だった。鏡の中の君に、本気で恋していた。

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もしかしたら幻だったんじゃないか。
夢から醒めた今、時々そう思ってしまう。
でも、違うんだ。あれはおとぎ話なんかじゃなかった。
君の記憶が鮮明に残ってるんだ。ほら、見てごらん。



中央に見えるサクラマークは「蜜標」。昆虫たちに蜜の在りかを示している。


私にとってカタクリは永遠の憧れである。
君に逢うために、また来年もこの地へ来よう。
約束だ。See you next spring !!!!!



反り返った花弁はライオンの鬣を思わせる。勇ましい感じが伝わって来ないだろうか。



西に沈み行く太陽がカタクリを照らす。鋭利な花びらが、“光の剣”へと変身を遂げる。

★カタクリ(Wikipediaより)
早春の3～4月のみ地上部を展開し、5月上旬頃には葉や茎は
枯れてしまう。種子にはアリが好むエライオソームという物質が付いており、
アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。
発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、2年目から7・8年程度までは卵状楕円形の
一枚の葉だけで過ごし、鱗茎が大きくなり、二枚目の葉が出てから花をつける。

カタクリが花をつけるまで8年もの歳月を要するなんて!?
こうして花を観賞出来るというのは、本当に貴重な経験だったんですね。

さらには、アリに種子を運ばせるという戦略も展開しているとのこと。
カタクリにそんな能力が備わっているなんて、知りませんでした。お見事！
っていうか、さりげなくスミレも凄いゾ。植物は本当に未知で満ちています(笑)。



タチツボスミレも咲いていました♪

今日は母の日。というわけで、このエントリーを
花と写真とblogと。のmamaさんに捧げたいと思います。

誕生日イベントに乗り遅れてしまった...orz
→「いつまでも受け付けます」という言葉に甘えちゃおうｗ
→5月8日はMother's Day。mamaの日。この日にリベンジ決定！

という経過を辿りました。
我ながら、ナイスアイデアだと思っています(笑)。
カタクリの花、mamaさんに気に入ってもらえるでしょうか。
遅くなりましたが、それでは改めて、5.4.3.2.1.0...

mamaさん、お誕生日おめでとうございます!!