閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

人生色々

2017-08-27 08:14:53 | 閃き
久し振りに鉄工所を経営している友人に会った

小さな仕事を紹介する為に彼の会社に訪問したのだが、彼は喜んで事務所へ招いてくれた

事務所で椅子に腰掛けると同時に、「今日はあいつの話か?」を訊いてきたので、違うと応えると、「そうか」といって話題を戻した

取り敢えず仕事の話しを済ませると、今度は彼が一方的に話し出した


還暦を迎えて未だ独身の彼は社員の中から次期の社長を指名したと告げた

年老いた母と2人暮らしで自分も還暦になりいつ死ぬか判らないから、財産について先日、実妹に説明したという

確かに家族がいない分、真面目な彼にはお金の使い路が無い為に、相当貯蓄に廻しているのだろう

父親が起こした鉄工所も血は繋がらないが継続してもらうのはお世話になっているお客様に対しても迷惑を掛けずに済むと考えれば、有り難い事である


彼は近くに住む共通の友人の名前を突然口に出して、実は…と話し出した

友人は小さな店を営んでいるのだが、過去に何度も借金の申し込みに来ていたという

それでも返済されて来ているので、今回少し多額であるが貸してしまったという

しかし、返済期日になってももう少し待ってくれと延び延びになっているので、今回ばかりは不安になっているという

何があったのかは知らないが人生色々である


同じ年に生を受けても同じ人生を過ごすわけでは無い

だから占いは信じれないのである

考えて見れば今現時点でそれぞれに問題を抱え、それに向き合って皆懸命に生きている

金を借りた友人は小さいながらも店主で、まちづくりにも熱心で人望も厚く、娘は海外へ嫁いでいるという円満な家庭

一方、鉄工所の友人は独身で結婚を諦め、老後の心配を抱えながら、でも小金をもって不自由なく暮らしている

やっぱり、人と比べる人生はやめにして、自分がどう生きたかを問う人生でありたいと感じた
コメント
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