時間給で働きに出ている。
末端の接客業〈コンビニ〉である。
お店での出来事。
うら若き女の子、男の子〈従業員〉が「まんまるさんお願いします。私では無理ですぅ。」
こういう事、結構多い。一ヶ月に10日ほどある。
お客はハンサムな男の子である。言葉が言えない。「あぁ、あぁ、うええあぁ。」雑誌が欲しいのかな。
上手く伝わらないと叫ぶこともある。
ティーン向きの付録〈ポーチ〉が好きらしくたくさん持っている。
雑誌のコーナーに行こうとすると…あらら、今日はカップヌードルだった。
「これ、新発売。美味しいと思うよ」食べてないので、そんな進め方しかできない。
欲しい物を手にとると、柔和な顔をする。
にっこりと笑って、買ってくれました。
ゆとり世代と一括りには出来ない店の若者達。
田舎の事である。地域ぐるみの組織票でなりったっている部分がある。
顔見知りであろうと思う。嫌な顔もみせられず、私を呼ぶ。
「まんまるさんは、彼に好かれてますよね。」
「うん、ものすごく好かれてるよ」
他にも複数人いるその手のお客さんは、私の担当という事になっている。
「本当、その手の人に好かれてますよね」……無言でお返し。
その手って、どの手の事いっているのか。さっぱり。
忙しい時間に来られると、ため息がでそうになる時もある…とはいえ無碍にはできない。
「私にもこんな部分がある」…如実に思えるから。
「モンスタークレイマー」と言われる種類のお客さんもいる。
彼等はモンスターですら有り得ない。少しだけ、ほんの少しだけ常人と色合いが違う。
見ている風景が違う。
彼等、彼女等は本能的に同じ匂いを感じて、私の所に来てくれてるんだろうと思える。
「有難うございました。またお越しくださいませ」
心からそう思う。
「コピー50枚」「わし、出来んのや」「すまんな」
「次は拡大で同じ50枚、頼む」「悪いな」
すまん、悪いと言いながら、口先だけの、ど厚かましいおっさんより、よほど愛すべきお客だと思うよ。
末端の接客業〈コンビニ〉である。
お店での出来事。
うら若き女の子、男の子〈従業員〉が「まんまるさんお願いします。私では無理ですぅ。」
こういう事、結構多い。一ヶ月に10日ほどある。
お客はハンサムな男の子である。言葉が言えない。「あぁ、あぁ、うええあぁ。」雑誌が欲しいのかな。
上手く伝わらないと叫ぶこともある。
ティーン向きの付録〈ポーチ〉が好きらしくたくさん持っている。
雑誌のコーナーに行こうとすると…あらら、今日はカップヌードルだった。
「これ、新発売。美味しいと思うよ」食べてないので、そんな進め方しかできない。
欲しい物を手にとると、柔和な顔をする。
にっこりと笑って、買ってくれました。
ゆとり世代と一括りには出来ない店の若者達。
田舎の事である。地域ぐるみの組織票でなりったっている部分がある。
顔見知りであろうと思う。嫌な顔もみせられず、私を呼ぶ。
「まんまるさんは、彼に好かれてますよね。」
「うん、ものすごく好かれてるよ」
他にも複数人いるその手のお客さんは、私の担当という事になっている。
「本当、その手の人に好かれてますよね」……無言でお返し。
その手って、どの手の事いっているのか。さっぱり。
忙しい時間に来られると、ため息がでそうになる時もある…とはいえ無碍にはできない。
「私にもこんな部分がある」…如実に思えるから。
「モンスタークレイマー」と言われる種類のお客さんもいる。
彼等はモンスターですら有り得ない。少しだけ、ほんの少しだけ常人と色合いが違う。
見ている風景が違う。
彼等、彼女等は本能的に同じ匂いを感じて、私の所に来てくれてるんだろうと思える。
「有難うございました。またお越しくださいませ」
心からそう思う。
「コピー50枚」「わし、出来んのや」「すまんな」
「次は拡大で同じ50枚、頼む」「悪いな」
すまん、悪いと言いながら、口先だけの、ど厚かましいおっさんより、よほど愛すべきお客だと思うよ。