ティラノザウルスなのかブロントザウルスなのか…解らない。
肉食獣でも草食獣でも、なんでも…とにかく『恐竜』いや…怪獣の鍋。
陶芸家、版画家、詩人…なんでも良い。どんな表現をもってしても、M氏の全体と人格は説明できない。…M氏がくれた土鍋である。
熱効率が良く、冬場は我が家で活躍する。
おでんでも。ちり鍋でも。うどんすきでも。
カニチリで来い。寄せ鍋…ちゃんこ鍋…牡蠣の土手鍋で来い。
あんこう鍋で来い。しゃぶしゃぶで来い。すき焼きで…来いとは言えない。
すき焼きはまた別のお鍋。
とにかく、M氏のお鍋は重宝する。鍋の土台である土が良い。窯で丁寧に<三日以上>焼いて創っている。
「試作品で作ったんよ。蓋に少し隙間が出るんよ」と言いながら、これでよかったら持っていけばいいよ…眼差しが柔らかであった。
有難く使わせていただいている。
三年目に入る。
北海道の厚岸から花咲ガニが届いた…恐竜鍋でカニちり。
これも、私の手柄ではない。
昆布大使の、長男のお蔭である。
ワンコは北海道から帰った二男の側で、リラックスして横になっている。
とにかく、自分で、できる事は少ない。
我が家はお客様がいっぱい。人が寄る。
その事で、別の何かが生まれて、広がっていく。
そうなって行けば僥倖。
そう願っている。
まずは「私」と云う者。「私が…私が」と言わせるものの…存在を疑ってみる。
それが出来なければ、本当の関係性は生まれない。
お鍋はまいうー。
味で…雰囲気で…家族を満たす。
今日のB・G・ミュージックは、B・スプリングスティーン。
「裏通り」「明日なき暴走」
「涙のサンダー・ロード」
何十年も前の曲が息子の世代をも魅了している。
本物って事でしょ。恐竜鍋も、B・スプリングスティーンも。
ねぇ。