まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

シェイクスピアとハムエッグ

2015年03月18日 | 日記
朝、しのつく雨。
朝食は手抜きのパン&ハムエッグ。
ポストの中に葉書。
「今は末世だ、気違いが目くらの手を引く」…リア王…
末世的状況はまったくありふれたものなのだす。
そして、人間の尊厳や誇りがあるとすれば、人が
こうした末世に抗うことのうちに存在するのだ、
と私たちは考えるからです。
氏の手紙。

『リア王』名セリフ…「われわれが生まれおちた時、この阿呆どもの舞台にきたことに、泣き叫ぶのだ」
阿呆ども(人間界)の舞台は古今変わらず。
『リア王』は、シェイクスピア作の悲劇。5幕からなる。
シェイクスピアを読んだのは、子供用の文学全集だった。
そのせいか、言葉は平坦で解りやすく心の襞に引っかかることはなかった。
物語の様に書かれていて、子供心にも読みやすかった。
本好きの友人たちと話をするぶんには困らない。
生きるべきか死ぬべきか。それが疑問だ…大した疑問もなく、ただ笑い合って、喋っていた。
ハムレットもオムレツも…ハムエッグもそう大差ない頭の中。

誰の言葉にも耳をかせ、口は誰のためにも開くな。

君、時というものは、 それぞれの人間によって、 それぞれの速さで走るものなのだよ。
…『ハムレット』…

逆境が人に与えるものこそ美しい。それはガマガエルに似て醜く、毒を含んでいるが、その頭の中には宝石をはらんでいる。
…『お気に召すまま』…

戯曲である作品は、今読んでみると普遍的で真に迫る。
演劇の舞台の上は、人生の途の上。
16世紀のイギリスの劇作家の言葉が新しい。

「気違い(権力者たち)が盲目の民(私たち)の手を引いている」
荒野をさまようリア王に側近が言う。
今もその事に変わりはない。

ハムエッグな頭の持ち主…私も出世したのかもしれない。

 
コメント
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