まんまるログ

融通性か?和・洋・中・無国籍・ジャンクとなんでも食べる胃袋と脳みそ。

がらくた屋…貧乏物語

2015年07月08日 | 日記
貧困は、主に経済的な理由によって生活が苦しくなり、必要最低限の暮らしもおぼつかない様子をいう。
ノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・セン(インドの経済学者)は、〝貧困〟を「潜在能力を実現する権利の剥奪」と定義した。
インドには世界最大規模の貧民窟ムンバイがある。

〝貧乏〟(びんぼう)とは、財産や収入が少なくて生活が苦しいこと。
貧しいさま…貧困よりは、生活には困窮していない様子。
状況が悪化すると〝赤貧〟と呼ばれることもある。
〝赤貧〟とはきわめて貧しくて、何も持っていないこと。(広辞苑より)
困窮により日常生活に支障をきたす場合、生活保護法による扶助の対象となる。

ざっくりまとめると〝貧困〟は必要最低限の生活もままならない状況である。
〝貧乏〟は贅沢はできないが困窮しているわけではなく、お金がないなりに何とか生活している状況をいう。
さらに付け加えると〝貧困〟とは「自力では改善不可能な状況」で、〝貧乏〟は「自力で貧乏から脱出することが不可能ではない状態」と言える。

〝貧困〟は〝貧乏〟より絶望的に「お金がない」「救いがない」「気力がない」という状態。

100年以上前の名著…河上肇氏の「貧乏物語」によると貧乏には三通りあるそうで…。
経済上の不平等、経済上の依頼、経済上の不足。
この三つの貧乏の基準となるのが、一人当たりの生活必要費の最下限を示した貧乏線。
貧乏線以下の第一級の貧乏人と、貧乏線の真上に乗っている第二級の貧乏人は、新聞を読むにも肉体の健康を犠牲にしなければならぬ。…と書いてある。
「貧困問題」が大きくクローズアップされる現代…「格差社会」のいま…読んでも古さを感じない。
何を贅沢とするかは個人の価値観による。
もちろん、貧乏の話ではなくて経済の話である。
その人に必要なことであっても、他者の目線でみると贅沢にみえるかもしれないし…
富者であるのに他人の足を引っ張って欲を貪る人間もいるのだから。

 

   がらくた屋で暮らす事…貧乏を超越してその向こうに行く事


がらくた屋で夜空を見上げる。
蛍の光 虫の声 梟の鳴き声 自然の中では、人間という存在そのものが、夾雑物でしかないと思ったりする。

人生の途上で流れ着いた旅人が暮らし始めて…一か月が過ぎた。
霊水の源泉がある。お米も野菜もある。
雨をよける屋根…風を防ぐテント。
コールマンのガス、ランプ。
清貧ではあるが、思想があるかどうかは謎。
近隣の差し入れも多数…あったかいのは、夏に向かう季節と住民の眼差し。
但し現金はない。

自分の価値観をくるーんと転がして回して、お金の向こうに行こうよ。Kさん。
言ってるほどに、書いてるほどに簡単ではないけど。

そんな気持ちが湧いてくる今日の日。

しっとりと雨がふる梅雨の空。

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